memorize

以下では、動詞 memorize をできるだけ詳しく解説していきます。

1. 基本情報と概要

● 単語

• memorize (動詞)

● 意味（英語）

To learn something so thoroughly that you can recall it exactly.

● 意味（日本語）

暗記する。何かをしっかりと覚え、正確に思い出せる状態にすることです。

学校の勉強や資格試験などで文章や単語をしっかり頭に入れるときに使われます。ニュアンスとしては、理解というよりも「覚え込む」ことに焦点がある単語です。

● 品詞

• 動詞（他動詞）

● 活用形

• 原形: memorize
  


• 三人称単数現在形: memorizes
  


• 現在進行形: memorizing
  


• 過去形・過去分詞形: memorized
  

● 他の品詞形

• memory (名詞) 「記憶、思い出」
  
  例: I have a good memory for faces.
  


• memorable (形容詞) 「記憶に残る、忘れられない」
  
  例: It was a memorable experience.
  

● CEFR レベルの目安

B1 (中級)

学術や試験などでよく登場する語であり、「暗記する」という学習活動に関連するため、中級レベルの学習者にとって重要な動詞です。

2. 語構成と詳細な意味

● 語構成

• 語幹: memor → ラテン語の memoria（記憶）が由来
  


• 接尾語: -ize → 動詞を作る際によく使われる接尾語で「〜化する」「〜にする」というニュアンスを付加

● 派生語・類縁語

• memory (名詞): 記憶
  


• memorable (形容詞): 思い出深い
  


• commemorate (動詞): 記念する (共通の「memor」が含まれる)

● よく使われるコロケーション（関連フレーズ）10選

1. memorize words → 単語を暗記する
   


2. memorize lines → セリフを暗記する
   


3. memorize a speech → スピーチを覚える
   


4. memorize vocabulary → 語彙を覚える
   


5. memorize formulas → 公式を暗記する
   


6. memorize a list → リストを覚える
   


7. memorize a sequence → 順番を覚える
   


8. memorize key points → 重要点を暗記する
   


9. memorize the script → 台本を覚える
   


10. memorize dates → 日付を覚える

3. 語源とニュアンス

● 語源

ラテン語の memor（覚えている状態）や memoria（記憶）に由来し、そこから派生した memorize は「記憶の状態にする」「覚える」という意味を持ちます。

●ニュアンス・使用時の注意

• 「理解」より「暗記」にフォーカスした単語
  


• 学習や試験勉強、台詞やプレゼンを覚える時などにカジュアル・フォーマル両方でよく使われる
  


• 単に「覚える」だけでなく、「完璧に思い出せるようにする」といったニュアンスが強い
  

4. 文法的な特徴と構文

● 構文例

1. memorize + 目的語
   
   
   
   • I need to memorize these dates for the history test.
     
   
   


2. memorize + wh-節
   
   
   
   • She memorized how the machine operates. (ややフォーマル/書き言葉寄り)
     
   
   

● 他動詞・自動詞

• memorize は基本的に 他動詞で、目的語を必ずとります。

● フォーマル/カジュアル

• 一般的にどちらの文脈でも使われる動詞ですが、試験や学術的文脈ではよりフォーマルに用いることが多いです。

5. 実例と例文

● 日常会話での例文（3例）

1. “I have to memorize my friend’s phone number since I lost my phone.”
   
   (携帯をなくしちゃったから友達の電話番号を暗記しなくちゃ。)
   


2. “Can you help me memorize these lines for the school play?”
   
   (学校の劇のセリフを覚えるの、手伝ってもらえる？)
   


3. “I tried to memorize my grocery list, but I forgot it.”
   
   (買い物リストを覚えようとしたけど、忘れちゃった。)

● ビジネスシーンでの例文（3例）

1. “We need to memorize the company’s new policy details for tomorrow’s meeting.”
   
   (明日の会議に向けて、会社の新しい方針の詳細を覚えておく必要がある。)
   


2. “I memorized all the product specifications before the client presentation.”
   
   (顧客プレゼンの前に、製品仕様をすべて覚えました。)
   


3. “Our sales pitch is written out here, but please memorize the key points.”
   
   (セールス用の文言はここに書いてあるけど、重要なポイントはちゃんと覚えておいて。)

● 学術的な文脈（3例）

1. “Students are often required to memorize historical dates for exams.”
   
   (学生たちはよく、試験のために歴史的な日付を暗記する必要があります。)
   


2. “It’s more effective to understand the concept rather than just memorizing the facts.”
   
   (ただ事実を丸暗記するだけでなく、概念を理解する方がより効果的です。)
   


3. “Please memorize these vocabulary words before our next discussion session.”
   
   (次のディスカッション・セッションまでに、これらの語彙を覚えておいてください。)

6. 類義語・反意語と比較

● 類義語

1. learn by heart (丸暗記する)
   
   
   
   • より口語的で、一字一句そっくり覚えるイメージが強い。
     
   
   


2. commit to memory (記憶に刻む)
   
   
   
   • ややフォーマルで文学的な表現。
     
   
   


3. retain (保持する)
   
   
   
   • どちらかというと「維持する」というニュアンスで、暗記のプロセスより記憶を維持することに焦点。
     
   
   

● 反意語

• forget (忘れる)
  


• overlook (見落とす) - 暗記しようとしていながら、注意を向けずに忘れるニュアンス。

7. 発音とアクセントの特徴

● 発音記号 (IPA)

• アメリカ英語: /ˈmɛməraɪz/
  


• イギリス英語: /ˈmeməraɪz/
  

● アクセントの位置

• mem の部分に強勢があります: [MEM-uh-rahyz]

● よくある発音の間違い

• 「メモライズ」のように /o/ を強く発音しすぎるケース
  


• アクセント位置を間違えて最後にアクセントを置いてしまうケース

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: memorise (イギリス式では memorise と書くこともありますが、アメリカ式では memorize)。
  


• 同音異義語は特になし (ただし memory と混同しやすい)。
  


• 試験対策・資格試験: TOEICや英検でも、単語やフレーズの理解・暗記に関する文章中で頻出するため、「覚える」という動詞として文脈理解が重要。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• MEM(記憶) + ORIZE(〜化する) → 「記憶の状態にする」というイメージで覚えるとわかりやすいです。
  


• 「memorize」は「memory（記憶）を仕上げる・定着させる」イメージ。語幹の mem が「覚える」を連想させます。
  


• 学習テクニックとしては、単語帳やフラッシュカード、アプリなどで反復練習するときに使われる動詞として覚えると定着しやすいです。

以上が、動詞 memorize の詳細解説です。「暗記する」という行為は学習の基本のひとつですので、使い方をしっかり身につけておくと、英語力全般の底上げにも役立ちます。ぜひ活用してみてください。