最終更新日:2025/08/22

パーサーは船内の財務取引を管理する責任があります。

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元となった辞書の項目

purser

名詞

〈C〉(客船・客機の)事務長

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パーサーは船内の財務取引を管理する責任があります。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: purser

品詞: 名詞 (n.)

英語での意味

A “purser” is a crew member on a ship or airplane who is in charge of handling financial matters, passenger records, and additional administrative tasks.

日本語での意味

「パーサー」とは、船や航空機の乗組員で、乗客の料金管理や経理、旅客リストの管理などの事務的業務を担当する人のことです。船では経理係士官、飛行機では乗務員の責任者のようなポジションとしても使われます。

「お金や事務全般を取り仕切る担当者」というニュアンスです。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 一般的な日常会話よりは少し専門的な語彙に入るため、B2レベル程度の単語といえます。

活用形


  • 単数形: purser

  • 複数形: pursers

  • 所有格: purser’s / pursers’ (文脈によって変化)

他の品詞形

厳密には “purser” は名詞形のみで用いられるのが一般的です。動詞 “purse” は「口をすぼめる」などの別の意味になるため、同語源ですが異なる単語として区別されます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • purse(財布)

  • -er(~する人、~するものの意味を付与する接尾語)

このように、“purser” は「財布(の管理)をする人」というところから発展して、経理や金銭管理を担う役職を指すようになったと考えられます。

関連語・派生語


  • purse (n.) : 財布、がま口

  • to purse (v.) : (口などを)すぼめる(※「purser」とは別の用法)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選


  1. ship’s purser

    (船のパーサー)

  2. chief purser

    (チーフパーサー:責任者の purser)

  3. airline purser

    (航空会社のパーサー)

  4. purser’s office

    (パーサー室)

  5. purser’s responsibilities

    (パーサーの責任範囲)

  6. financial records handled by the purser

    (パーサーが扱う財務記録)

  7. liaison with the purser

    (パーサーとの連絡・調整)

  8. purser position

    (パーサーの職務/役職)

  9. greeting the passengers as a purser

    (パーサーとして乗客に挨拶をする)

  10. budgeting and accounting duties of the purser

    (パーサーの予算・会計業務)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語の “purse” + “-er” から成り立ち、もともとは「財布を預かる人」や「船の資金管理係」を指したことが始まりとされています。

  • 歴史的には、船の上での金庫番や主計係を表す重要な役割でした。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 船や飛行機などの特定の現場で使われる専門的な言葉であるため、日常会話の中で頻繁に登場しません。

  • 公的・公式な文書や乗組員の職能表記など、フォーマルな文脈で使われることが多いです。

  • 口語よりは書き言葉や公式アナウンスで使われるイメージが強いですが、航空・船舶業界では日常的に使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: a purser / the purser / pursers と可算名詞として扱います。

  • 普段は役職名として用いられるため、前に冠詞をつけないまま役職名として使われることもあります。

    例: “John Smith was appointed Chief Purser on the SS Marine.”

一般的な構文やイディオム


  • “(someone) serves as a purser...”(~がパーサーとして勤務する)

  • “(someone) was promoted to purser...”(~がパーサーに昇格した)

フォーマル度: 役職として使われるためフォーマル寄り。乗組員や社内の公的文書などでの使用が中心です。


5. 実例と例文

以下では、想定されるさまざまな場面での例文を挙げます。

日常会話(カジュアルな場面)


  1. “My cousin works as a purser on a cruise ship and travels all year round.”

    (私のいとこはクルーズ船のパーサーとして働いていて、一年中旅をしているんだ。)

  2. “I asked the purser about the currency exchange rates on board.”

    (船内の為替レートについてパーサーに聞いてみたよ。)

  3. “The purser was really friendly and helped me fill out some forms.”

    (パーサーはとても親切で、書類の記入を手伝ってくれたよ。)

ビジネス(フォーマルまたは準フォーマルな場面)


  1. “The purser handles all passenger billing and onboard transactions.”

    (パーサーが乗客の請求や船内での決済をすべて担当します。)

  2. “If you have any financial inquiries, please consult the ship’s purser.”

    (資金面で何かご質問がある場合は、船のパーサーにご相談ください。)

  3. “Our chief purser will be responsible for collecting the necessary fees.”

    (当社のチーフパーサーが必要な料金の回収を担当いたします。)

学術的・専門的文脈


  1. “Historically, the purser’s role on naval vessels evolved from merely handling money to managing provisions and supplies.”

    (歴史的に見ると、海軍艦船におけるパーサーの役割は、単に金銭を扱うだけでなく、物資や補給の管理へと発展していった。)

  2. “In aviation studies, the purser is acknowledged as a key figure in coordinating cabin operations and service standards.”

    (航空学研究において、パーサーはキャビン業務やサービス基準を統括する重要な役職として認知されている。)

  3. “According to maritime law, the purser must adhere to strict financial documentation procedures.”

    (海事法によると、パーサーは厳格な財務書類手続きに従わなければならない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. steward / stewardess(客室係・乗務員)


    • 乗客サービスを担当する乗務員を指しますが、財務管理を一手に引き受けるわけではない点が “purser” と異なります。


  2. treasurer(会計係)


    • お金を管理する役職という点では近いですが、“treasurer” は組織全体の財務責任者など、より広い意味を持ちます。また、特定企業や団体のポジションで使われる言葉です。


  3. accountant(会計士)


    • 金銭管理を行うという点では共通していますが、“purser” は船や飛行機内の特定の役割に限定されます。


反意語

役職を表す単語のため、明確な反意語はありません。立場や業務が全く異なる “passenger”(乗客)とは対極的な存在ですが、直接の反意語ではありません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語: /ˈpɜːsə/

    • アメリカ英語: /ˈpɝːsɚ/


  • アクセントの位置: 最初の “pur-” に強勢がきます。「PUR-ser」のイメージです。


  • よくある発音の間違い:


    • “purse” と混同して語尾の “-er” を弱く発音しすぎるケースがあります。

    • “purse” に比べ “purser” は「サー」の音がもう少しはっきり残るイメージで発音すると良いでしょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “purse” と “purser” を混同しがちです。職業名では必ず “purser” と書きます。

  • 同音異義語: “purse” と発音が似ていますが、意味は異なります。

  • 試験対策:


    • TOEICなどで出題される場合は、航空業界やサービス業の職務名として出題される可能性があります。

    • 英検レベルでは上級で出てくる場合がありますが、語彙問題などで見かける可能性あり。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のヒント: “purse” + “er” → 「財布の管理をする人」と覚えるとよいでしょう。

  • 覚えるコツ: 船や飛行機の「お金係・事務責任者」として、乗客とお金に関するイラストをイメージすると覚えやすいです。

  • “purse” から派生しているので、“purse” を知っていればそこに “-er” がついて「〜する人」と連想すると理解しやすいです。


以上が “purser” の詳細な解説です。船や飛行機に乗ったときに「会計や事務周りの担当者」をイメージしていただくと、すぐに役割をイメージしやすくなるでしょう。お役に立てば幸いです。

意味のイメージ
purser
意味(1)

(客船・客機の)事務長

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