元となった辞書の項目
internship
解説
1. 基本情報と概要
単語: internship
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 通常は可算名詞として扱われ、単数形 “internship”、複数形 “internships” となります。
意味(英語)
An “internship” is a temporary position offered by an organization to give practical experience to a student or a trainee.
意味(日本語)
「インターンシップ」とは、学生や研修生が実践的な経験を積むために企業などで一定期間働く制度やポジションのことです。大学生が企業で職業体験をする場合などにも使われる言葉です。就職活動やキャリア形成のために、実際の業務を体験するチャンスを得られるのが特徴です。
- 大学生が就職活動の準備として、短期または長期で企業で働くときに使われる。
- 実践的な経験が得られる、職場体験的なニュアンスがあります。
他の品詞形
- intern (noun/verb): 「実習生、研修生」、もしくは「インターンとして働く」という動詞としても使われることがあります。
例: “He decided to intern at a tech startup.”(彼はテック系のスタートアップでインターンとして働くことを決めた。)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
就職活動や企業体験など、専門的な文脈で使う場合が多いため、CEFRでB2レベル程度の単語といえるでしょう。ただし、仕事やビジネスの現場で早めに登場する単語でもあるため、B1〜B2の中間くらいの感覚で覚えておくとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- intern + -ship
- “intern”は「研修生・実習生」を指す語。
- “-ship”は「状態・地位・関係」などを表す接尾語。
- “intern”は「研修生・実習生」を指す語。
派生語・類縁語
- intern (名詞/動詞): インターン、もしくはインターンをする
- interned (動詞の過去形・過去分詞形): インターンとして働いた
- interning (動詞の進行形): インターンとして働いている最中
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- summer internship(サマーインターンシップ)
- paid internship(有給インターンシップ)
- internship program(インターンシッププログラム)
- internship opportunity(インターンシップの機会)
- apply for an internship(インターンシップに応募する)
- gain internship experience(インターンシップで経験を得る)
- complete an internship(インターンシップを完了する)
- internship placement(インターンシップ先への配置)
- unpaid internship(無給インターンシップ)
- secure an internship(インターンシップのポジションを確保する)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「intern」はフランス語の “interne” に由来し、本来は病院や学寮などの「内部の人」という意味を持っていました。後に 「施設内で研修をする人」という意味が拡張し、英語でも「研修生」として使われるようになりました。
- “-ship” は「状態・地位・関係」を表す接尾語で、friendship(友情)やleadership(リーダーシップ)などと同じ語源上の要素です。
ニュアンスと使用時の注意
- 実務・ビジネスシーンでの経験を積む ための時期限定のものが多いです。
- 口語でも文章でも広く使われますが、ややフォーマルな書き言葉やビジネスの場面で多用される印象があります。
- 有給/無給 の違いに注意が必要です。海外では有給インターンシップが一般的な場合もありますが、無給のことも少なくありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として可算扱い: “an internship,” “the internship,” “some internships,” “many internships” などと数えられます。
- 文章で使うときは “do an internship,” “take up an internship,” “apply for an internship” などの動詞と一緒に使われることが多いです。
一般的な構文例
- to do an internship at [company name]
- to complete an internship
- to offer an internship position
イディオム表現
- 「break into the industry through an internship」
(インターンシップを通じて業界に足を踏み入れる) - 「turn an internship into a full-time role」
(インターンシップを通じて正規雇用につなげる)
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’m considering a summer internship at a local marketing firm.”
(地元のマーケティング会社でサマーインターンシップを検討しているの。) - “Did you hear about Anna’s internship? She’s working for a big tech company!”
(アンナのインターンシップの話、聞いた? すごい大手のテック企業で働いてるんだって!) - “I want to do an internship abroad to improve my English skills.”
(英語力を伸ばすために海外でインターンシップをやりたいな。)
(2) ビジネス
- “Our company will host a new internship program this fall to attract young talent.”
(当社は若い人材を集めるために、この秋に新しいインターンシッププログラムを実施します。) - “The internship position focuses on project management and requires good communication skills.”
(そのインターンシップのポジションはプロジェクト管理が中心で、コミュニケーション能力が求められます。) - “We hope to convert high-performing interns to full-time employees after the internship.”
(インターンシップ後に優秀なインターン生を正社員に登用したいと考えています。)
(3) 学術的・アカデミックな文脈
- “Many students earn course credits through internships to meet graduation requirements.”
(多くの学生が卒業要件を満たすためにインターンシップで単位を取得しています。) - “Researchers found that internships greatly enhance students’ employability.”
(研究者たちは、インターンシップが学生の就職可能性を大幅に高めることを発見しました。) - “Completing an internship as part of the curriculum improves practical skills and industry networking.”
(カリキュラムの一環としてインターンシップを行うことで、実践的なスキルと業界ネットワークが向上します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- placement(配置・職業体験)
- イギリス英語で「インターンシップ」に近い意味で用いられることもあるが、厳密には大学の一部として組み込まれた職業体験を指すことが多い。
- イギリス英語で「インターンシップ」に近い意味で用いられることもあるが、厳密には大学の一部として組み込まれた職業体験を指すことが多い。
- apprenticeship(徒弟制度、見習い)
- より職人的・専門的なスキル習得を目的とする場合が多く、長期的に学ぶイメージ。
- より職人的・専門的なスキル習得を目的とする場合が多く、長期的に学ぶイメージ。
- practicum(実習)
- 大学などの実習科目としてのニュアンスが強い。特に教育学、看護学などで用いられる。
反意語
- “full-time employment” (フルタイム雇用)
- インターンシップはあくまで一時的な研修であり、正規雇用とは対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(米国英語): /ˈɪn.tɝn.ʃɪp/
- IPA(英国英語): /ˈɪn.tɜːn.ʃɪp/
- アクセントは “in-” の部分(第1音節)に置かれます。
- アメリカ英語では “ɝ” のように舌を巻く “r” の発音が特徴的で、イギリス英語では “ɜː” と発音します。
よくある発音の間違い
- “intern” の後ろに “ship” をつけるとき、アクセントが前にあるので “in-TERN-ship” としっかり区切るように発音すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “internship” の “n” と “r” の位置を間違えて “intership” にしてしまうなどが典型的。
- “internment”との混同: “internment” は「抑留、留置」を指し、まったく別の意味です。
- TOEIC・英検などの試験対策: 就職やビジネスシーンを想定した長文読解やリスニング問題で出題される可能性があります。文脈をしっかり捉えることが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “intern + ship” で「インターン状態・期間」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。
- 「in + turn + ship」(中に入って順番を待ちつつ修行をする) と連想してもよいかもしれませんが、語源としては「intern」と「ship」の組み合わせと押さえておくのが正しいです。
- 「イントゥーンシップ…あ、internshipか」と、音で捉えても記憶に残りやすいです。
インターンシップは仕事・キャリアのスタートラインとして非常に重要な単語です。スペルや発音、および実際のビジネス利用シーンなどを意識してしっかりと覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
インターンとしての勤務期間