元となった辞書の項目
enclose
解説
1. 基本情報と概要
単語: enclose
品詞: 動詞 (transitive verb)
英語での意味:
- To surround something, or to close it off on all sides.
- To put something inside an envelope or package (especially documents or small items).
日本語での意味:
- ~を囲む、周りを取り囲む
- (封筒や小包などに)~を同封する、入れて送る
「enclose」は、「何かを囲いの中に入れたり、封筒や小包の中に同封したりする」というニュアンスの単語です。日常でもビジネス書類を送る際に「同封する」の意味でよく使われる動詞です。
活用形:
- 原形: enclose
- 三人称単数現在形: encloses
- 過去形/過去分詞形: enclosed
- 現在分詞/動名詞: enclosing
他の品詞:
- 名詞形: enclosure(囲い、同封物)
- 形容詞形: enclosed(同封された、囲われた)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
・日常~ビジネスにかけて使われる語で、学習段階としては少し上級寄り。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 「en-」は「~の中に入れる」、「~にする」という意味を持ちます。
- 語幹: 「close」は「閉める、閉じる」を意味し、「周囲を閉じる」感覚を含む単語です。
このため、「enclose」は「閉じた場所に入れる」、「囲いをして中に入れる」というニュアンスになります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10選)
- enclose a check(小切手を同封する)
- enclose documents(書類を同封する)
- enclose a copy(コピーを同封する)
- enclose a garden(庭を囲む)
- fully enclosed(完全に囲われている)
- enclosed area(囲われた区域)
- enclose with a fence(フェンスで囲む)
- enclose in an envelope(封筒に同封する)
- metal enclosure(金属製の囲い)
- please find enclosed(同封物をご確認ください)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語期からの “enclose” は、フランス語の “enclos” に由来し、さらにラテン語の “in-” (中へ) + “claudere” (閉じる) に遡ると言われています。
- 元々は「閉じ込める、囲い込む」という原義を持ち、土地や庭を囲む行為を表したりしていました。
- 中英語期からの “enclose” は、フランス語の “enclos” に由来し、さらにラテン語の “in-” (中へ) + “claudere” (閉じる) に遡ると言われています。
ニュアンス:
- 「enclose」はどちらかというと少しフォーマルな響きがあり、実際のビジネス文書で「~を同封します」というときによく使われます。
- 「囲む」という意味合いでは日常会話でも使えますが、書き言葉でも頻繁に出てきます。
- 「enclose」はどちらかというと少しフォーマルな響きがあり、実際のビジネス文書で「~を同封します」というときによく使われます。
使用時の注意点:
- ビジネスや公的文書などでは「Please find enclosed 〇〇.(〇〇を同封いたします)」の形がよく見られます。
- カジュアルな会話では「I put the tickets in the envelope.(チケットを封筒に入れた)」と言うほうが自然な場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 他動詞 (transitive verb) ですので、目的語が必要です。
- 「enclose + 物 + with/in + ...」のように、何かを何かで囲む、あるいは何かを何かの中に同封する、という構文をとることが多いです。
- 他動詞 (transitive verb) ですので、目的語が必要です。
一般的な構文例:
- enclose + [もの/場所] + with + [手段]
- 例: enclose a yard with a fence
- 例: enclose a yard with a fence
- enclose + [書類など] + (in) + [封筒・小包]
- 例: enclose the documents in an envelope
- 例: enclose the documents in an envelope
- enclose + [もの/場所] + with + [手段]
イディオムや定型句:
- “Please find enclosed…”: 文書やメールなどで「同封いたしますのでご確認ください」という常套表現。
- “With the following enclosed…”: フォーマルメールや手紙で「以下を同封しまして…」と述べる際に使われる表現。
- “Please find enclosed…”: 文書やメールなどで「同封いたしますのでご確認ください」という常套表現。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Can you enclose the photos of our trip in the letter to Grandma?”
(おばあちゃん宛の手紙に旅行の写真を同封してくれる?) - “We decided to enclose our backyard with a tall hedge.”
(私たちは裏庭を高い生け垣で囲むことにした。) - “I’ll enclose a small note for you inside the book.”
(本の中に君へのちょっとしたメモを入れるね。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Please find enclosed the invoice for this month’s services.”
(今月のサービスに関する請求書を同封いたします。ご確認ください。) - “We enclosed the updated contract for your review.”
(ご確認いただけるよう、改訂版の契約書を同封いたしました。) - “When mailing the documents, make sure to enclose a stamped return envelope.”
(書類を郵送する際には、切手を貼った返信用封筒を同封するようにしてください。)
学術的・フォーマルな場面での例文(3つ)
- “The medieval castle was originally enclosed by a fortified wall.”
(その中世の城は、かつては要塞化された壁で囲まれていた。) - “This study examines how farmland was enclosed throughout the 18th century.”
(本研究は、18世紀を通じてどのように農地が囲い込まれていったかを考察している。) - “In the appendix, we have enclosed additional data for reference.”
(付録に、参考として追加のデータを同封しております。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms):
- surround(~を囲む)
- encircle(~をぐるりと取り囲む)
- envelop(~を包み込む)
- encompass(~を取り囲む、包括する)
- surround(~を囲む)
これらは「周りを取り囲む」という点で似ていますが、
- “enclose” は「物理的に囲う・同封する」という意味に特化している傾向があります。
“enclose” はビジネスや書類送付の場面でよく使われる点が特徴的です。
- 反意語 (Antonyms):
- 反意語 (Antonyms):
uncover(覆いを取る、暴く)
open up(開く)
exclude(締め出す、排除する)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɪnˈkloʊz/
- イギリス英語: /ɪnˈkləʊz/
- アメリカ英語: /ɪnˈkloʊz/
アクセント:
- “en-CLOSE” のように、後ろの “close” の部分に強勢があります。
- “en-CLOSE” のように、後ろの “close” の部分に強勢があります。
よくある間違い:
- 「in close」と区切って発音したり、綴りを “inclose” としてしまったりするミスがあるので注意してください。
- 「in close」と区切って発音したり、綴りを “inclose” としてしまったりするミスがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「enclose」を「inclose」と書く古い綴りもありますが、現代では「enclose」が主流です。
- 「同封」の意味に限定して覚えすぎる: 「enclose」は「囲む」という意味もあります。
- 前置詞の使い方: 「enclose A in B (AをBの中に同封する/入れる)」や「enclose A with B (AをBで囲む)」など、前置詞が文脈によって変わる点に注意。
- 試験対策: TOEICやビジネス英語の試験、メールライティングなどでよく出る表現として「Please find enclosed」が頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 接頭語「en-」は「~の中に」に動きが加わるイメージ、そして「close」は「閉じる」です。つまり「中に入れて閉じる⇒同封する、取り囲む」と考えると覚えやすいです。
- 覚え方のコツ: 「en- + close = 内側に閉じ込める」→「囲む、同封する」。
- 勉強テクニック: 手紙を書くときやメール本文で「同封する」を英語で言おうとする場面をイメージし、「enclose」を使ってみると定着しやすいです。
以上が「enclose」の詳細解説となります。実際に手紙やメールを書くとき、あるいは物理的に何かを囲む状況で、ぜひ意識して使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(さく・壁などで)…‘を'囲む(surround)《+名+with(by)+名》
意味(2)
(手紙などに)…‘を'同封する《+名+with(in)+名》