receptionist

以下では、英単語 receptionist を、多角的に解説します。

1. 基本情報と概要

単語: receptionist

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

英語での意味

A person whose job is to greet visitors, answer the phone, and handle various administrative tasks at the front desk or reception area.

日本語での意味

受付係、フロント係。来訪者に対応したり、電話応対をしたり、簡単な事務作業を行ったりする人を指します。お店や会社、ホテルなどの「顔」として、お客様に最初に接する重要な役割があるポジションです。

• 「receptionist」は、オフィスやホテルのフロントデスクで、訪問客を出迎え、電話応対・案内・予約業務などを行う人を意味します。
  


• 親しみやすく、丁寧な応対が求められる職種です。

活用形

名詞なので、基本的に数(単数/複数)を変化させる以外の活用はありません。

• 単数形: receptionist
  


• 複数形: receptionists
  

他の品詞化の例

• Reception (名詞): 受付、歓迎会
  


• Receive (動詞): 受け取る
  


• Receptive (形容詞): 受容力のある、受け入れる態勢がある
  

CEFRレベルの目安

• B1 (中級)
  
  実務系の単語や職業名としては日常でもよく見聞きする単語のため、中級程度のレベルの単語といえます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• receive (動詞: 受け取る) がベースとなり、
  


• -tion (名詞化の接尾語) → reception (受付、歓迎会)
  


• -ist (名詞化する接尾語で、人を表す) → receptionist (受付係)
  

関連単語・語幹

• receive: 受け取る
  


• reception: 受付、歓迎会
  


• receptive: 受け入れる態勢のある/感受性の高い
  

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. front-desk receptionist
   
   
   
   • (フロントデスクの受付係)
     
   
   


2. hotel receptionist
   
   
   
   • (ホテルの受付係)
     
   
   


3. dental receptionist
   
   
   
   • (歯科医院の受付係)
     
   
   


4. medical receptionist
   
   
   
   • (病院の受付係)
     
   
   


5. greet visitors
   
   
   
   • (来訪者にあいさつする)
     
   
   


6. answer the phone
   
   
   
   • (電話に出る)
     
   
   


7. schedule appointments
   
   
   
   • (予約をスケジュールする)
     
   
   


8. manage inquiries
   
   
   
   • (問い合わせを対応する)
     
   
   


9. handle paperwork
   
   
   
   • (書類を処理する)
     
   
   


10. provide information
    
    
    
    • (案内をする/情報を提供する)
    
    

3. 語源とニュアンス

語源

• reception はラテン語由来の receptio（受け取ること）が語源。
  


• reception（受付・歓迎会）+「人を表す」-ist が合わさって、receptionist となりました。
  

ニュアンス・使用時の注意

• 非常に一般的な単語で、仕事上(ビジネスシーン)や日常会話(ホテルやクリニックに行く時)でも使われます。
  


• フォーマル/カジュアルどちらのシーンでも問題なく使われますが、ビジネスの文脈で使われることが多いです。
  


• 丁寧かつ親しみやすい雰囲気を持った単語です。

4. 文法的な特徴と構文

文法ポイント

• 可算名詞のため、必要に応じて冠詞(a, the)や複数形(receptionists)を使います。
  


• 「receptionist」が行う行為を表すときは、しばしば The receptionist + 動詞 (例: The receptionist greeted me) の形になります。

一般的な構文・イディオム

• work as a receptionist
  
  
  
  • 受付係として働く
    
  
  


• ask the receptionist for help
  
  
  
  • 受付係に助けを求める
    
  
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “I asked the receptionist for directions to the restroom.”

   
   
   • 「受付の人にトイレの場所を尋ねました。」
   
   



2. “The receptionist greeted me with a big smile.”

   
   
   • 「受付係が大きな笑顔で私を出迎えてくれました。」
   
   



3. “Please check with the receptionist if there’s any waiting time.”

   
   
   • 「待ち時間があるかどうかは受付の方に確認してください。」
   
   

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “Our company is hiring a new receptionist for the front desk.”

   
   
   • 「当社ではフロントデスクの新しい受付係を募集しています。」
   
   



2. “The receptionist will direct your call to the appropriate department.”

   
   
   • 「受付の方があなたの電話を該当部署に取り次いでくれます。」
   
   



3. “Kindly leave your business card with the receptionist at the reception.”

   
   
   • 「名刺を受付の方にお預けくださいますようお願いいたします。」
   
   

(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文

1. “The study investigates the impact of a friendly receptionist on client satisfaction.”

   
   
   • 「本研究は、親しみやすい受付係が顧客満足度に与える影響を調査しています。」
   
   



2. “A well-trained receptionist can significantly enhance the institution’s image.”

   
   
   • 「十分な研修を受けた受付係は、その機関のイメージ向上に大いに貢献し得ます。」
   
   



3. “In many hospitality research papers, the role of the receptionist is highlighted as vital.”

   
   
   • 「多くのホスピタリティ関連の研究論文では、受付係の役割が重要であると強調されています。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. front-desk clerk (フロント係)

   
   
   • 主にホテルや病院などで、受付ではなく「フロントの事務係」というニュアンス。
   
   



2. reception worker (受付スタッフ)

   
   
   • より口語的で役職名というより役割を示すフレーズ。
   
   



3. desk attendant (デスク係)

   
   
   • 「受付」というよりも「デスク業務を担当する人」にやや近い表現。
   
   

※「receptionist」は施設の「顔」としての印象が強いですが、これら類似語ではやや事務的・担当業務の色が強くなります。

反意語 (Antonyms)

• 直接的な反意語は存在しませんが、役職や立場が全く別のものとして
  
  
  
  • “guest” (来客)
    
  
  
  • “visitor” (訪問者)
    
    などが対になる立場として挙げられます。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)

• /rɪˈsɛp.ʃən.ɪst/ (アメリカ英語)
  


• /rɪˈsep.ʃən.ɪst/ (イギリス英語)

アクセントの位置

• 「-cep-」の部分に主なストレス(アクセント)が置かれます: re-CEP-tion-ist

アメリカ英語とイギリス英語の違い

• ほとんど同じ発音ですが、アメリカ英語では [r] と母音の発声がやや強めになります。

よくある発音の間違い

• “recep-tionist” の “tion” 部分を [ʃən] ではなく [tɪən] と発音してしまう人がいます。
  


• reception の後ろに “-ist” が付いているので、[rɪˈsɛp.ʃən.ɪst] と区切って発音することを意識しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミスで “receiptionist” と書いてしまったり、receptonist と “i” を落としてしまわないように注意。
  


• receive のスペリングが難しいと感じる学習者は多いので、そこに注意すると receptionist もうまく書けるようになります。
  


• TOEIC・英検などのビジネス関連の英語試験では、職業名として出題されることがあります。「受付係」の単語として覚えておくと役立ちます。
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「reception(受付) + -ist(〜の人)」 → 受付を担当する人、と覚えてみる
  


• 「receive(受け取る)」が語源 → お客さんや電話を「受け取る→応対する」人
  


• “reCEPTIONist” と、真ん中にアクセントを置いて読むなど、リズム感をもって発音・暗記すると記憶に残りやすいです。

ご参考になれば幸いです！receptionist はビジネスだけでなく、ホテルや病院などでも出会う重要な単語なので、発音・スペリング・使い方をしっかりとマスターしておきましょう。