explanatory
以下では、英単語 explanatory
を、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: explanatory
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): Serving to explain or clarify something.
意味 (日本語): 何かを説明したり、わかりやすくしたりするための、説明的な。
「explanatory」は、「何かを説明するための」というニュアンスを持つ形容詞です。たとえば、「explanatory notes」といえば、「説明文」や「注釈」を指します。何かを詳しく説明する資料や表現について言うときに使われます。
- CEFRレベル: B2(中上級)
← B2は「中上級」で、読解力や文章を書く力がある程度高まってきた学習者が扱う語彙レベルです。
活用形・関連形
- 形容詞: explanatory
ほかの形に変化することは基本的にありません(形容詞なので活用はしません)。 - 「explanatory」をもとにした他の品詞例
- 動詞: explain (意味: 説明する)
- explains, explained, explaining など
- 名詞: explanation (意味: 説明)
- 動詞: explain (意味: 説明する)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹: explan (ラテン語の「explanare=平らにする、整地する」→「明らかにする」から)
- 接尾語: -atory(~のための、~の性質を持った、などの意味を持つ形容詞化の接尾語)
「explanatory」は「説明するための」という意味合いを強調しており、名詞や文章の「役割」や「性質」を表す場面で使われることが多いです。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- explanatory notes(説明用の注釈)
- explanatory text(説明文)
- explanatory diagram(説明用の図)
- explanatory paragraph(説明の段落)
- explanatory section(説明の章)
- explanatory variable(説明変数)※統計学で使われる
- explanatory power(説明力)
- explanatory style(説明スタイル)※心理学で使われることあり
- explanatory statement(説明文書)
- explanatory remarks(説明に付け加える言葉/コメント)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- ラテン語の “explanare” (ex-「外へ」+ planus「平らな」) が語源で、元々は「平らにする」→「わかりやすくする」という意味合いを持っていました。
- ラテン語の “explanare” (ex-「外へ」+ planus「平らな」) が語源で、元々は「平らにする」→「わかりやすくする」という意味合いを持っていました。
- 歴史的使用:
- 17世紀頃から英語で「説明に役立つ」「解説的な」という意味で使われてきました。
- 17世紀頃から英語で「説明に役立つ」「解説的な」という意味で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「解説的な」という意味で、文書やスピーチなど、相手に情報をわかりやすく示そうとするシーンで使われることが多いです。
- 文体としてはややフォーマルに聞こえることが多く、論文やレポートなどで好んで用いられますが、日常会話でも「This is just an explanatory note.」などと使うことができます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「explanatory」は形容詞なので、名詞を修飾する目的で用いられます。
- フォーマル/カジュアルどちらでも使えますが、文脈的にはフォーマル寄りになることが多いです。
- 可算・不可算や他動詞・自動詞といった区別は、動詞の「explain」とは異なり、形容詞なので直接は関係しません。
一般的な構文例
- (explanatory + 名詞)
例: “We need explanatory notes for this chapter.”
(この章には、説明用の注釈が必要です)
5. 実例と例文
5.1 日常会話 (3例)
“Could you provide some explanatory notes on how to set up this device?”
(このデバイスの設定方法について、説明用のメモを用意してもらえますか?)“I found an explanatory guide online that really helped me.”
(オンラインで見つけた説明ガイドがとても役に立ちました。)“These explanatory diagrams make the instructions much clearer.”
(この説明用の図のおかげで、説明がずっとわかりやすくなっているね。)
5.2 ビジネス (3例)
“Please include an explanatory section in the report to clarify the new policy.”
(新しい方針を明確にするために、報告書に説明用のセクションを設けてください。)“We are preparing an explanatory brief for the stakeholders.”
(利害関係者に配布する解説資料を作成しています。)“The explanatory notes should be concise yet comprehensive.”
(その説明注釈は、簡潔でありながらも包括的であるべきです。)
5.3 学術的文脈 (3例)
“The researcher provided an explanatory model to account for the data.”
(研究者は、そのデータを説明するために解説的なモデルを提示しました。)“This explanatory framework helps us understand complex social phenomena.”
(この説明枠組みは、複雑な社会現象を理解する助けとなります。)“He included an explanatory appendix to detail the methodology.”
(彼は手法を詳述するために、解説用の付録をつけています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- illuminating (日本語: 解説的な、啓発的な)
- 「理解を助ける」「啓発する」というニュアンスが強い
- 「理解を助ける」「啓発する」というニュアンスが強い
- clarifying (日本語: 明確にする)
- 具体的な内容をはっきりさせるニュアンス
- 具体的な内容をはっきりさせるニュアンス
- interpretive (日本語: 解釈の)
- 何かを解釈して伝えるニュアンス
- 何かを解釈して伝えるニュアンス
- descriptive (日本語: 記述的な)
- 状況や様子を記述するニュアンス(説明する意図ではなく「描写する」ことに重き)
反意語 (Antonyms)
- confusing (日本語: 混乱させる)
- obscure (日本語: あいまいな、はっきりしない)
「explanatory」とは逆に、「説明にならずに紛らわしくする」というニュアンスを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɪkˈsplæn.ə.tɔːr.i/ (米: イクスプラナトーリ / 英: イクスプラナトリ)
- アクセント: 「第二音節」の「splæn」に強勢が置かれることが多いです。(ex-PLÁ-nuh-tor-ee)
- アメリカ英語: /ɪkˈsplænəˌtɔri/ や /ɛkˈsplænəˌtɔri/
- イギリス英語: /ɪkˈsplæn.ə.tər.i/
- アメリカ英語: /ɪkˈsplænəˌtɔri/ や /ɛkˈsplænəˌtɔri/
- ありがちな間違いとして、冒頭の「ex」の発音を強くしすぎたり、母音を誤って /eks/ と言ってしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルが長いので、つづりミスが起こりやすい。
例: ×「explanatry」や「expalnatory」など - 「explain」と「explanation」と混同しがちですが、「explanatory」はあくまで形容詞なので、名詞を修飾する際に使います。
- 資格試験(TOEICや英検)で出題される場合、「explanatory note」「explanatory text」などのフレーズで問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「explanatory」は「explain」+「-atory」で、「説明するための」というイメージを思い浮かべましょう。
- 文字が多いので「ex + plan + a + tory」と分割して覚えるのも一つの手段です。
- 「解説書」「注意書き」「説明文」などの「わかりやすくする資料」に使う単語だとイメージすると覚えやすいでしょう。
以上が explanatory
の詳細な解説です。
論文や報告書、注意書きなどを「わかりやすくするための形容詞」だと押さえておくと便利です。
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