名詞「fever」の詳細解説

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1. 基本情報と概要

英語: fever

日本語: 発熱、熱／（比喩的に）興奮状態

品詞: 名詞 (noun)

意味（日本語でのやさしい説明）:

・身体の体温が普段より上がっている状態を指します。かぜやインフルエンザなどのときに「熱がある」と言うときの「熱」です。

・時には比喩的に、「熱狂」「興奮状態」を表すときにも使われます。たとえば「熱気あふれる雰囲気」のようなイメージです。

活用形:

• 単数形: fever
  


• 複数形: fevers

※名詞なので過去形・過去分詞形などの動詞活用はありませんが、形容詞形として「feverish（熱っぽい、興奮状態の）」などがあります。

他の品詞の例:

• 形容詞: feverish
  
  
  
  • 例: I feel feverish today.（今日は熱っぽい気がする。）
  
  

CEFRレベル: B1（中級）

・ある程度基本的な健康・病気関連の話題で登場するため、日常会話でもよく使われます。

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2. 語構成と詳細な意味

語構成

• この単語は、はっきりとした接頭語・接尾語・語幹に分けられる構成ではありません。ラテン語由来で、詳細は後述の語源の章で解説します。

派生語や類縁語

• feverish (adj.)：熱っぽい、興奮状態の


• feverishly (adv.)：興奮して、熱に浮かされるように

よく使われるコロケーション（共起表現）10個

1. have a fever（熱がある）
   


2. run a fever（熱が出る）
   


3. a high fever（高熱）
   


4. low-grade fever（微熱）
   


5. fever subsides（熱が下がる）
   


6. fever dreams（熱があるときに見る夢 / 比喩的に「うわごとのような妄想」）
   


7. fever pitch（興奮の頂点、絶頂）
   


8. break a fever（熱が下がる / 下げる）
   


9. fever outbreak（熱／発熱の急増）
   


10. political fever（政治的熱狂）

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3. 語源とニュアンス

語源:

• 「fever」は古英語の「fēfor」からきており、これはラテン語の「febris」に由来します。古くから「体温上昇による病気の症状」の意味で使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意:

• 医療や日常会話で「熱がある」ことを表す非常に一般的な単語です。
  


• 「興奮状態」「熱狂状態」にも使われることがあり、ビジネスやスポーツ観戦などで「興奮が高まっている」様子を「fever pitch」などと表現します。
  


• カジュアルな会話から、少しフォーマルな文書やニュースでも広く使われます。

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4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞として扱われます。一般的に「a fever」の形で使い、「発熱する」という意味を「have a fever」または「run a fever」と表現します。
  


• 比喩的に使う場合も「fever」を可算扱いすることが多いです。

一般的な構文・イディオム

• have a fever: 「熱がある」
  


• run a fever: 「熱が出る」
  


• be in a fever of excitement: 「興奮状態にある」
  


• at fever pitch: 「興奮状態の絶頂に」

フォーマル／カジュアルの使い分け:

• 「I’m running a fever.」（カジュアル・口語）
  


• 「He developed a fever of 39°C.」（ややフォーマル・説明的）

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5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “I have a fever. I need to stay home today.”
   
   （熱があるんだ。今日は家にいなきゃ。）


2. “She’s running a slight fever but still feels okay.”
   
   （彼女は少し熱があるけど、まだ大丈夫そうだよ。）


3. “Do you have any medicine for a fever?”
   
   （熱を下げる薬はある？）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “I'm afraid I can't attend the meeting; I came down with a fever.”
   
   （申し訳ありませんが、会議には出席できません。熱が出てしまいました。）


2. “The conference was canceled because many participants had fevers.”
   
   （多くの参加者が発熱していたので、その会議は中止になりました。）


3. “Please notify HR if you develop a fever or any symptoms.”
   
   （熱や症状が出た場合は、人事部に知らせてください。）

(3) 学術・医療の文脈での例文

1. “A persistent fever may indicate an underlying infection.”
   
   （持続する発熱は潜在的な感染症を示唆する場合があります。）


2. “The patient’s fever subsided after antibiotic treatment.”
   
   （抗生物質の治療後、その患者の熱は下がりました。）


3. “Fever is a common physiological response to various pathogens.”
   
   （発熱はさまざまな病原体に対する一般的な生理学的反応です。）

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6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. high temperature（高熱）
   
   
   
   • 「fever」に近いが、より直接的に「高い体温」を指す表現。
     
   
   


2. pyrexia（発熱）
   
   
   
   • 医学的・専門的な言い方。一般会話ではあまり使われない。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

• normal temperature（平熱）
  
  
  
  • 体温がいつも通りで、発熱していない状態。
  
  

ニュアンスの違い:

• 「fever」は日常会話で最も一般的に使われ、「pyrexia」は医学文献などで専門的に使用されることが多いです。
  


• 「high temperature」は口語的ですが、単に「体温が高い」ことを指し、必ずしも「病気」というニュアンスが強いわけではありません。

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7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):

• アメリカ英語: /ˈfiː.vɚ/
  


• イギリス英語: /ˈfiː.vər/

アクセント（強勢）の位置:

• 「fi」の部分に第一強勢があります。

アメリカ英語とイギリス英語での違い:

• アメリカ英語: /fiːvɚ/（rがはっきりと発音される）
  


• イギリス英語: /fiːvə/（rはほとんど発音されない）

よくある間違い:

• 「フィーバー」と発音してしまいがちですが、実際には「フィーヴァ/フィーヴァー」のように長い「ee」が強調されます。

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8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “fever”を“feaver”や“fiver”などとつづり間違えることがあるので注意。
  


• 同音異義語に近いもの: 同じ発音をする完全な同音異義語はありませんが、「feature（フィーチャー）」などとは音が似ている部分があるので混同しないように。
  


• 試験対策: TOEICや英検などでも、病気に関する語彙を問うパートで出題される可能性があります。特に「have a fever」「run a fever」はよく使われる表現なので押さえておきましょう。

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9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「フィーバー（FEVER）= “熱” が上がってテンションも“アガる”イメージ！」と覚えると、実際の熱も比喩的な熱狂もイメージしやすくなります。
  


• スペリングは「fe + ver」と分けて「エフ・イー（fe）」と「ヴァー（ver）」を意識してください。
  


• 最後の「r」はアメリカ英語だとしっかり発音、「フィーヴァー」。イギリス英語は「フィーヴァ」に近くなることも意識するとリスニングにも役立ちます。

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以上が名詞「fever」の詳細解説です。体調・症状を表すときだけでなく、興奮状態を表すときにも便利ですので、いろいろな表現の幅を広げてみてくださいね。