reproduce

以下では、動詞 reproduce をさまざまな観点から詳しく解説していきます。

1. 基本情報と概要

英単語

• reproduce

品詞

• 動詞 (Verb)

意味（英語）

1. to produce again or make a copy of something
   


2. to produce offspring or new individuals

意味（日本語）

1. 「再現する」「複製する」という意味です。物や作品をもう一度作り出す、あるいは前の状態を再現するというニュアンスです。
   


2. 「繁殖する」という意味でも使われます。動物や植物が子孫を残すときに使われる表現です。

「reproduce」は、何かを複製したり、物事をそっくりそのまま再び生み出したり、または生き物が子孫を増やす状況で使われる動詞です。日常会話よりは、科学的・学術的文脈（生物学や音声や映像の再現など）で使われることが多い単語ですが、一般的な文章でも「再現する」「複製する」といった意味でよく見られます。

活用形

• 現在形: reproduce


• 過去形: reproduced


• 過去分詞: reproduced


• 現在分詞/動名詞: reproducing

派生形（他の品詞など）

• reproduction (名詞; 再生、複製、繁殖)


• reproductive (形容詞; 繁殖の、再生の)


• reproducible (形容詞; 再現/複製可能な)

CEFRレベル（目安）

• B2（中上級）：一般的な文章でよく用いられ、学術的・専門的な場面にも登場するため、中上級レベルの単語と言えます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語「re-」: 「再び」「もう一度」という意味


• 語幹「produce」: 「生み出す」「作り出す」
  
  したがって「reproduce」は「再び生み出す」→「再現する、複製する、繁殖する」という意味につながります。

他の単語との関連性

• produce (動詞) : 「生み出す」「(農作物を)生産する」、名詞で「農産物」を指すこともある


• product (名詞) : 「製品」「成果物」


• reproduction, reproductive, reproducible などはフォームが似ており、「再生・繁殖」に関わる概念を示します。

コロケーション（共起表現）10選

1. reproduce results / 実験結果を再現する
   


2. reproduce data / データを再現する
   


3. reproduce a painting / 絵画を複製する
   


4. reproduce an effect / 効果を再現する
   


5. reproduce accurately / 正確に再現する
   


6. reproduce successfully / 成功裏に再現・繁殖する
   


7. reproduce in captivity / (動物が)飼育下で繁殖する
   


8. reproduce music / 音楽を再現する
   


9. reproduce a document / 文書を複製する
   


10. reproduce sound / 音声を再現する
    

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語「reproducere」から来ており、「re-（再び）」＋「producere（生み出す、導き出す）」の組み合わせ。

ニュアンス・使用時の注意点

• 「再現・複製」ニュアンス（非生物的対象に対して）: 絵画や録音、データなどをそっくりそのまま再度作り上げる際に使われます。
  


• 「繁殖」ニュアンス（生物学的対象に対して）: 動物や植物など生物が子孫を残す場合に使われます。
  


• 学術論文や科学的文脈でもよく使われるため、ややフォーマル度が高い言葉です。日常会話でも「コピーする」「再現する」の意味としてカジュアルに使われることがありますが、「breed」ほど日常の繁殖ニュアンスではない点に注意してください。

4. 文法的な特徴と構文

• 他動詞として：「(何か)を再現する」「(何か)を複製する」の意味で目的語を伴います。
  
  例: reproduce the experiment (その実験を再現する)
  


• 自動詞として：「（生物が）繁殖する」の意味をとることができます。
  
  例: Some insects reproduce rapidly. (一部の昆虫は急速に繁殖する)

使用シーン

• フォーマル / 学術的: 論文やレポートで「再現性」「再現実験」「繁殖行動」について語る際に多用
  


• カジュアル / 日常: 「音声を再現するデバイスがあるんだよ」(This device can reproduce sound.)など

5. 実例と例文

それぞれの場面で3つずつ例文を示します。

日常会話

1. “Could you reproduce that painting for me? I’d love to have a copy.”
   
   「その絵を複製してくれない？コピーを手元に置きたいの。」
   


2. “This old record player can still reproduce the original sound quite well.”
   
   「この古いレコードプレーヤー、まだけっこう元の音を再現できるんだよ。」
   


3. “I tried to reproduce my grandmother’s recipe, but it doesn’t taste the same.”
   
   「おばあちゃんのレシピを再現してみたけど、同じ味にならないね。」

ビジネス

1. “We need to reproduce this design for our product packaging.”
   
   「私たちは、このデザインを製品パッケージに再現する必要があります。」
   


2. “The company plans to reproduce earlier training sessions for the new hires.”
   
   「その会社は、新入社員向けに以前の研修を再現する予定です。」
   


3. “Could you reproduce the chart with updated data for the meeting?”
   
   「会議用に、更新されたデータでグラフを再現してもらえますか？」

学術的な文脈

1. “It is crucial for scientific research to reproduce experimental results.”
   
   「科学研究において、実験結果を再現することは極めて重要です。」
   


2. “Many species of fish reproduce only once a year.”
   
   「多くの魚類は年に一度しか繁殖しません。」
   


3. “We aim to reproduce these findings in a controlled environment.”
   
   「私たちは、管理された環境でこれらの結果を再現することを目指しています。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. copy (コピーする・真似する)
   
   
   
   • よりカジュアルな印象。主に日常的に何かをコピー機などで「写し取る」イメージ。
     
   
   


2. replicate (複製する・再現する)
   
   
   
   • 学術的、技術的な文脈で使われることが多い。実験結果の再現など。
     
   
   


3. duplicate (二重にする・写しを取る)
   
   
   
   • 書類などの物理的な複製にフォーカスしがち。
     
   
   


4. breed (繁殖する)
   
   
   
   • 動物や植物が交配して子孫を残す場合に特化した言い方。
     
   
   

反意語

• destroy (破壊する)


• extinguish (消し去る)
  
  「複製・生成」の対義として「破壊」や「消滅」のような単語が反意語に近い位置づけです。

7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記

• イギリス英語 (BrE): /ˌriː.prəˈdjuːs/
  


• アメリカ英語 (AmE): /ˌriː.prəˈduːs/

アクセント（強勢）の位置

• 「duce」の部分に強勢があります: re-pro-DUCE

よくある発音の間違い

• 「re-」の部分を過度に強く読んでしまい、「RE-produce」と発音するミスに注意
  


• イギリス英語では「djuːs」、アメリカ英語では「duːs」という発音の差がありますが、強勢位置を間違えないように気をつけましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 綴りミス

   
   
   • 「reproduce」を「re-produce」のようにハイフンを入れるケース
     
   
   
   • 「reprodce」のように「u」が抜けたりするケース
     
   
   



2. 意味の混同

   
   
   • 「produce」(生産する) と「product」(製品)との混同
     
   
   
   • 語尾の発音やスペル違いに注意。
   
   



3. 試験対策

   
   
   • TOEICや英検などで、実験結果の再現やビジネス文書の複製などの文脈で出題されやすい単語。
     
   
   
   • 「結果を再現する(verify the results, reproduce the results)」などのセット表現を覚えておくと便利です。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「re-」は「再び」、「produce」は「生み出す」なので、「再び生み出す→再現する・複製する・繁殖する」というイメージで覚えやすくなります。
  


• 「produce」のスペリングを思い出し、「re-」を先頭につければ良いという意識を持つと、スペルミスを防ぎやすいです。
  


• 実験結果の再現（reproducing results）など、実用的なフレーズとセットにして覚えることで、英語学習しながら科学的・学術的表現を同時に身につけられます。

以上が、動詞 reproduce の詳細解説になります。再現や複製、繁殖といった豊富な意味を持つので、用途によって正しく使い分けてください。