最終更新日:2025/11/01
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元となった辞書の項目

obscure

【形容詞】不明瞭な、わかりにくい / 【動詞】を曖昧にする、を隠す

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解説

1. 基本情報と概要

単語: obscure

品詞: 形容詞 / 動詞

意味(英語):


  • (形容詞) not well known, not clearly understood, difficult to see or understand

  • (動詞) to make something difficult to see or understand; to conceal

意味(日本語):


  • (形容詞)「あまり知られていない」「はっきりしない」「理解しにくい」

  • (動詞)「見えにくくする」「分かりにくくする」「覆い隠す」

「obscure」は、何かがよく知られていなかったり、解釈しにくいときに使われます。形容詞の場合は「マイナーな」「目立たない」というニュアンスも含みます。動詞の場合は「本来は見えるはずのものを邪魔して見えないようにする」「わかりにくくする」イメージです。

活用形:


  • 形容詞: obscure (比較級: more obscure, 最上級: most obscure)

  • 動詞: obscure - obscures - obscured - obscuring

他の品詞形:


  • 名詞: obscurity (あいまいさ、無名さ)

  • 副詞: obscurely (あいまいに、よくわからない状態で)

CEFRレベル: C1(上級)

「obscure」は抽象的でニュアンスが難しく、上級レベルで学習する単語に当たります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: 特になし

  • 語幹: 「obscur-」(暗い、わかりにくいというニュアンス)

  • 接尾語: 「-e」は形容詞として成立させるための字母

関連・派生語


  • obscurity (名詞): あいまいであること、無名であること

  • obscurely (副詞): あいまいに、ぼんやりと

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. obscure reference(あいまいな言及)

  2. obscure origin(はっきりしない起源)

  3. obscure law(よく知られていない法律)

  4. obscure passage(理解しにくい一節)

  5. obscure writer(無名の作家)

  6. obscure reason(はっきりしない理由)

  7. remain obscure(あいまいなままである、無名のままである)

  8. obscure the view(視界を遮る)

  9. obscure facts(事実を隠す・曖昧にする)

  10. obscure meaning(意味をわかりにくくする)


3. 語源とニュアンス

語源

「obscure」はラテン語の“obscūrus”に由来し、「暗い、はっきりしない、秘密めいた」を表す意味を持っていました。古フランス語を経て、中英語に取り入れられて今の形に定着しました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 元々「暗い」「見えづらい」というイメージがあり、「よく知られていない」や「理解不能に近い」というニュアンスを持ちます。

  • カジュアルな会話でも使えますが、やや文語的・フォーマル寄りの表現として使われることも多いです。新聞記事や学術論文で「ほとんど知られていない事実」などを表すときによく登場します。

  • 動詞として使う場合は、「本来明らかだったものを隠す」というやや強いイメージがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として:


    • “This is an obscure novel.”(これはあまり知られていない小説だ)

    • 文中では述語や名詞の前に置かれる形容詞として使われ、「無名の」「はっきりしない」という評価を与えます。

    • 形容詞の場合、比較級・最上級は「more obscure, most obscure」となります。


  2. 動詞として:


    • “Fog obscured the road.”(霧が道を覆い隠した)

    • 多くの場合、他動詞として目的語(かすんで見えないもの)をとります。

    • 「~を覆い隠す」「~をわかりにくくする」の意味で使われることが多いです。


  3. 名詞としての派生語:


    • “He lived in obscurity.”(彼は無名の状態で暮らしていた)

    • 抽象名詞“obscurity”は可算・不可算どちらの用法もありますが、一般的に不可算名詞として「不明瞭さ、無名さ」を示すケースが多いです。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “That indie band is quite obscure; hardly anyone knows them.”

    (あのインディー・バンドはかなりマイナーだよ。ほとんど誰も知らないんだ。)

  2. “The instructions are so obscure. I can't figure out how to use this gadget.”

    (説明書があまりにも分かりにくいんだ。この機械の使い方が全然わからない。)

  3. “Don’t obscure the screen, I’m trying to watch the movie!”

    (スクリーンを隠さないで、映画を見ようとしてるんだから!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Some of the company’s policies remain obscure to new employees.”

    (会社の方針のいくつかは新入社員にとってまだわかりにくいままだ。)

  2. “We need to avoid obscure terms in the report to keep it clear for the stakeholders.”

    (ステークホルダーにわかりやすくするためにも、レポートでは専門用語を避ける必要があります。)

  3. “The contract had an obscure clause that caused confusion among the legal team.”

    (契約書に曖昧な条項があり、法務チームの間で混乱を招きました。)

学術的な文脈での例文


  1. “His research draws on an obscure scientific theory that few have examined.”

    (彼の研究はほとんどの人が検討してこなかったあるマイナーな科学理論を使用している。)

  2. “The author references several obscure manuscripts in his dissertation.”

    (その著者は博士論文でいくつかの知られざる手稿を引用している。)

  3. “We cannot obscure the data; transparency is crucial for peer review.”

    (データを不透明にしてはならない。ピアレビューにとって透明性が不可欠なのだ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. vague(曖昧な)

  2. unclear(はっきりしない)

  3. ambiguous(両義的な、曖昧な)

  4. cryptic(謎めいた)

  5. arcane(秘儀的な、極めて難解な)

これらの単語は「明確でない」ニュアンスを共有しますが、


  • “vague”は「漠然とした」という感じで、詳しく示されていないニュアンス。

  • “ambiguous”は「解釈に幅がある」イメージが強い。

  • “arcane”はとても古い専門知識など「少数の人しか理解できない」感じ。

  • “obscure”は「よく知られていない」「暗い」という要素が強調されます。

反意語 (Antonyms)


  1. clear(はっきりとした)

  2. obvious(明らかな)

  3. plain(明白な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /əbˈskjʊr/ (米音)、/əbˈskjʊə/(英音)

  • アクセント(強勢)は第2音節「skjʊr/ʃʊə」にあります。

  • アメリカ英語は「スキュア」のように発音し、イギリス英語は最後が「スキュア(ア)」とやや伸びるイメージです。

  • “-scure”の部分を「スキュア」と一気に発音しようとすると噛みやすいので、/əb-skjuər/ と区切って練習するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “obsecure” と「e」が入ってしまう誤りが起きやすいので要注意です。

  • 同音異義語との混同: 似たスペルの“obstacle”(障害)や“obstinate”(頑固な)などとは意味が全く異なります。

  • TOEICや英検などでの出題傾向: 読解パートや難しい単語を含む文章題の中で、文脈から「不明確な」「マイナーな」という意味を推測させる問題として出題されることがあります。無名・あいまいなど、多義性に注意が必要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “暗さ”をイメージして覚えるとよいです。ラテン語由来の“obscūrus”は「暗い」という意味から派生しています。

  • 「ろうそくの灯りだけで読んでいる本は文字がよく見えなくて“obscure”。」のように、 暗い部屋でぼんやりとしたイメージを頭に描くと記憶しやすくなります。

  • スペリングのポイントは“o-b-s-c-u-r-e”で、 scur の部分が独特なので、ひとまとまりで覚えるとミススペルを防ぎやすいです。

以上が「obscure」の詳細解説です。学習や使用の際にご参考になれば幸いです。

意味のイメージ
obscure
意味(1)

はっきりしない,分かりにくい

意味(2)

よく知られていない,目につかない

意味(3)

薄暗い

意味(4)

…‘を'隠す,おおう

意味(5)

〈意味など〉あいまいにする,分かりにくくする

学術英単語(NAWL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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