元となった辞書の項目
presumably
解説
1. 基本情報と概要
単語: presumably
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): “it is reasonable to assume” または “probably”
意味(日本語): 「おそらく」「推定するに」「恐らくは」
「おそらくこうであろう」というニュアンスを示す言葉で、話し手がある程度の根拠や常識から判断して「たぶん~だろう」と述べる場面で使われます。確実ではないものの、通常の推測や一般的な状況から考えて十分にそう言えるだろう、という状況の時に使われます。
活用形:
- 副詞なので、形そのものに時制や人称による変化はありません。
- 「presume (動詞)」→「presumably (副詞)」と派生します。
品詞を変えた例:
- presume (動詞): 推定する、仮定する
- presumption (名詞): 推定、仮定、思い込み
- presumptive (形容詞): 仮定の、推定上の
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2: “中上級”レベル。ある程度日常会話や文章で推定や推測を述べる際に使われる語として学習し始める目安です。
2. 語構成と詳細な意味
- presume: 「推定する、仮定する」を意味する動詞。「pre- (前に)」と「assume (仮定する)」の要素が含まれています。ただし、語源的には “pre-” が「前に」という接頭語としてはっきり機能しているわけではなく、ラテン語の “praesumere”「前もって取る」という動詞から来ています。
- -ably: 形容詞語尾「-able」が副詞形に変化するとき「-ably」になります。「可能な」「~できる」というニュアンスを残しつつ、副詞化して「~しそうな形」となります。
しっかりと「確証はないが、一般的にそう言えそうだ」という推測の気持ちを含みます。単なる「たぶん」よりも、もう少し筋の通った推測や根拠が伴うイメージです。
コロケーション(共起表現)例(10個)
- presumably correct ⇒ おそらく正しい
- presumably true ⇒ おそらく本当
- presumably because… ⇒ おそらく…が理由で
- presumably the best option ⇒ おそらく最善の選択
- presumably safe ⇒ おそらく安全
- presumably available ⇒ おそらく手に入る・利用可能
- presumably following ⇒ おそらく続いて…
- presumably the case ⇒ おそらくそういう状況
- presumably not ⇒ おそらくそうではない
- presumably willing ⇒ おそらく乗り気である
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “praesumere” (prae-「前もって」+ sumere「取る」) が由来とされます。ここから「前もって仮定する」「推定する」という意味が生まれました。
ニュアンス
- ある程度の常識や証拠から「恐らくそうであろう」と述べるのに使われます。完全に確実ではないため、やや遠慮がちな響きや、やんわりとした断定を避けたい場合にも役立ちます。
- 口語・文語どちらでも使われますが、日常でも書き言葉でも「たぶん」「恐らく」のニュアンスを表すのに広く用いられます。
- フォーマル/インフォーマルの中間くらいの使いやすさです。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞として文中で主に文全体や述語を修飾します。
- 【例】Presumably, he forgot to send the email.(おそらく、彼はメールを送るのを忘れたのだろう)
使用上のポイント
- 文頭に置いて、話し手の推測を表すことが多いです。もちろん文中や文尾にも来られます。
- 口語では “I presume…” のように動詞を使う形もありますが、やわらかい断定を加えるときに “presumably” が使われます。
可算・不可算など
- 副詞なので可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
以下、さまざまな文脈での例文を示します。
(1) 日常会話での例文
- “Presumably, she’ll show up at the party later.”
(おそらく彼女はあとでパーティに来ると思うよ。) - “You can presumably finish this task by Friday, right?”
(金曜日までにこの作業はきっと終わるよね?) - “He presumably took the wrong train.”
(彼はおそらく電車を間違えたんだろうね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Presumably, the new policy will help reduce costs.”
(新しい方針でおそらくコスト削減につながるでしょう。) - “The client presumably wants a detailed proposal before we proceed.”
(クライアントはたぶん、先に進める前に詳細な提案を求めていると思います。) - “We can presumably expect a higher return on investment next quarter.”
(次の四半期には、きっとより高い投資利益が見込まれるでしょう。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Presumably, the results suggest a strong correlation between these variables.”
(おそらく、この結果はこれらの変数間の強い相関関係を示唆していると考えられる。) - “This phenomenon presumably has a genetic basis.”
(この現象はおそらく遺伝的要因を持っているだろう。) - “Presumably, further research will confirm the initial findings.”
(さらなる研究がおそらく当初の発見を裏付けるでしょう。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- probably(おそらく)
- 「たぶん」というもっと一般的な言い方。 語感は “presumably” よりもカジュアル。
- 「たぶん」というもっと一般的な言い方。 語感は “presumably” よりもカジュアル。
- likely(多分、~しそうな)
- 形容詞や副詞として「~しそうな」という意味。可能性が高いニュアンス。
- 形容詞や副詞として「~しそうな」という意味。可能性が高いニュアンス。
- supposedly(そうだと考えられているが)
- 「世間一般ではそう考えられている」というニュアンスがやや強い。
- 「世間一般ではそう考えられている」というニュアンスがやや強い。
- conceivably(考えうる限りは、おそらく)
- “conceive”が「想像する、考える」から派生し、もう少し学術的・フォーマル寄り。
- “conceive”が「想像する、考える」から派生し、もう少し学術的・フォーマル寄り。
- ostensibly(表向きは)
- 「見たところは」「表面上は」というニュアンスを含む点が異なる。
反意語
- improbably(ありそうもなく)
- 「起こりそうもない」という意味で、推測の逆を示します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /prɪˈzuː.mə.bli/
- イギリス英語: /prɪˈzjuː.mə.bli/
アクセント
- -zu- の部分に強勢があります。アメリカ英語では /zuː/、イギリス英語では /zjuː/ の違いがあります。
- よくある間違いとして、アクセントを別の箇所に置き “pre-SUME-ably” と強く読むのは不自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “presumably” と “presumebly” や “presumibly” などと間違いやすいので注意。
- 同音異義語: 直接の同音異義語はありませんが、“presume” と “assume” が似ており混同されがちです。意味が似ているので両者の使い分けを意識しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検の読解パートなどで「推測・推定」を表す副詞の選択問題に出ることがあります。文中で “presumably” があれば「確証はないが概ねそうだろう」という推測表現を示していると理解すると良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感で覚える: “presume” には “pre-” がついていて、「前」の段階で何かを“assume (仮定する)”ので、そこから「おそらく~だろう」→ “presumably” へと連想。
- イメージ: 「証拠はある程度あるが、100%ではない推測」。少しフォーマルよりの “probably” といった印象で暗記すると使いやすいです。
- スペリングのポイント: “presume” + “-ably” なので、 “presum + ably” = “presumably”。inner
a
を入れ忘れないように。
以上が副詞 “presumably” の詳細解説です。ぜひ日常会話やビジネス・学術シーンに取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
たぶん,おそらく,推定上,推定されるように