最終更新日:2024/06/17

彼女はミルクをグラスに注ぎました。

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She poured the milk into a glass.

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元となった辞書の項目

pour

動詞

《副詞[句]を伴って》〈液体〉‘を'注ぐ,つぐ,流す / (…に)…‘を'注ぎかける,溶びせる,〈努力など〉‘を'注ぐ《+out(forth)+名,+名+out(forth)》 / 《副詞[句]を伴って》〈水・煙などが〉流れる;《比喩(ひゆ)的に》〈人・物が〉流れ出る / 〈雨が〉激しく降る《+down》 / 《話》(レセプションなどで)〈婦人が〉お茶(コーヒーなど)をつぐ,接待役をする / どしゃ降り

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解説

以下では、英単語 pour について、学習者が理解しやすいように9つの観点から解説します。


1. 基本情報と概要

・単語

pour

・品詞

動詞 (verb)

・意味(英語・日本語)


  • 英語: to cause (a liquid) to flow from a container in a steady stream

  • 日本語: 液体を容器などから一定の流れで注ぐ

「コップに水を注ぐ」といった動作でよく使われる、とても日常的な単語です。「pour」はコーヒーやお茶などの飲み物を誰かに注ぐイメージでも、雨がどしゃ降りになる様子にも使われたりします。

・活用形


  • 原形: pour

  • 三人称単数現在形: pours

  • 現在分詞: pouring

  • 過去形: poured

  • 過去分詞: poured

・他の品詞への派生例


  • 名詞形 (pouring): 建設や料理などの文脈で「注ぐ行為」自体を指す場合に使われることがあります。

    例) “The pouring of concrete took three hours.”(コンクリートの注入作業に3時間かかった。)

・CEFRレベルの目安

A2(初級)

「日常生活でよく使われる動作を表す動詞で、基本的なコミュニケーションで登場する語彙」としてはA2レベルくらいの単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

「pour」は接頭語・接尾語を特に含まない動詞ですが、以下のような派生語や関連表現があります。

・派生語や類縁語


  • pourable (形容詞): “注げる、注ぎやすい”

  • poured (形容詞): “注がれた”

  • pouring (名詞・形容詞): “注いでいる状態、どしゃ降りの” など

・よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. pour water (水を注ぐ)

  2. pour coffee (コーヒーを注ぐ)

  3. pour tea (お茶を注ぐ)

  4. pour wine (ワインを注ぐ)

  5. pour sauce (ソースをかける)

  6. pour in/into a container (容器に注ぎ入れる)

  7. pour out (注ぎ出す、流れ出る)

  8. pour down (雨などが激しく降る)

  9. pour one’s heart out (思いの丈を吐き出す)

  10. pour money into something (〜に多額のお金を投入する)


3. 語源とニュアンス

・語源

“pour” は古フランス語のの “pourer” に由来し、“流す”や“注ぐ”といった行為を表す言葉でした。現在も「液体を注ぐ」という基本的な意味をメインに使われています。

・使用上のニュアンスや注意点


  • カジュアルかつ日常生活で使われる動詞ですが、ビジネス文書でも「注ぐ」「資金投入する」という少し比喩的な意味で使われることがあります。

  • “It’s pouring outside.” のように、「雨がどしゃ降り」の表現でもよく使われます。

・口語/文語、カジュアル/フォーマル


  • “pour” 自体は口語・文語の両方で自然に使える単語です。

  • 「液体を注ぐ」という直接的な意味から、「思いの丈を注ぎ込む」という比喩的な使い方まで、幅広い文脈で利用できます。


4. 文法的な特徴と構文

・一般的な構文


  • pour + 目的語

    例: “I poured the tea into the cup.” (私はカップにお茶を注ぎました)

    → 他動詞として使われる


  • pour + 副詞(句)

    例: “I poured carefully.” (慎重に注いだ)

    → 状態を修飾


  • It pours. / It’s pouring. (雨が激しく降っている)

    → 天気を表すときには自動詞的にも使われる(“to pour”=「どしゃ降りになる」)。


・可算/不可算・他動詞/自動詞の使い分け


  • “pour” は基本的に他動詞で「液体を注ぐ対象」が必要です。

  • “It’s pouring (down)” のように、天候を表すときは主語として “it” を用い、自動詞的に使います。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you pour me some coffee?”

    (コーヒーを注いでもらえますか?)

  2. “I’ll pour a glass of water for you.”

    (あなたのために水を注ぎますね。)

  3. “Don’t pour too much milk in my tea, please.”

    (私のお茶にミルクを入れすぎないでね。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We decided to pour more resources into the project.”

    (私たちはプロジェクトにより多くのリソースを投入することを決定しました。)

  2. “The company has been pouring millions into research and development.”

    (その会社は何百万ドルもの資金を研究開発に注ぎ込んでいます。)

  3. “If we pour our efforts into improving customer satisfaction, we’ll see better results.”

    (顧客満足度の向上に力を注げば、もっといい結果が得られます。)

学術的/フォーマルな例文(3つ)


  1. “Please pour the solution into the beaker slowly to avoid splashing.”

    (液が飛び散らないよう、ゆっくりとビーカーに溶液を注いでください。)

  2. “Volunteers poured their time and energy into community development.”

    (ボランティアの人々は地域開発に時間とエネルギーを注ぎ込みました。)

  3. “The government poured financial aid into disaster-stricken areas.”

    (政府は被災地に財政支援を注ぎ込みました。)


6. 類義語・反意語と比較

・類義語


  1. “fill”(満たす)


    • 意味: 容器に液体・物を入れていっぱいにする。

    • 違い: “pour” は「こぼれ落ちる流れ」を強調しており、注ぎ方を意識する。 一方、“fill” は容器の中身が「いっぱいになる」ことを焦点にしている。


  2. “spill”(こぼす)


    • 意味: 意図せず液体をこぼしてしまう。

    • 違い: こちらは「意識せずこぼれてしまう」ニュアンス。 “pour” は意図的に注ぐ動作。


  3. “tip” (少し傾けて注ぐ)


    • 意味: 容器を少し傾けて中のものを移動させる。

    • 違い: “pour” より軽く傾けるイメージだが、同じように液体を動かす意味は共通。


・反意語


  • (直接的な反意語はありませんが) “absorb”(吸収する)や “soak up”(吸い上げる)など、液体を「入れる」の反対のイメージがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

・発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /pɔːr/ または /pɔr/

  • イギリス英語: /pɔː/

・強勢(アクセント)


  • “pour” は1音節の単語なので、音節の中で強勢が置かれます。

・アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • イギリス英語では「ポー (paw)」のように聞こえることが多いです。

  • アメリカ英語では“r” がはっきり発音されるので「ポー(r)」という響きになります。

・よくある発音ミス


  • “poor” (/pʊər/ /pɔːr/) や “paw” (/pɔː/) との混同。スペルは似ていますが意味が変わるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “pore” や “poor” と間違える場合が多いので注意。

  • 同音異義語: “pore” (毛穴、または熟読する) は発音が同じになる場合がありますが、スペルも意味も違います。

  • 使い方の誤用: “pour” は「液体を注ぐ」動作に使われるのが基本ですが、「注ぐように大量に与える/放出する」という比喩表現でも使えることを覚えておくと便利です。

  • 試験出題: TOEICや英検のリスニング・リーディングで、「雨が降る」「リソースを投入する」など文脈によって意味が変わる点が問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語感ヒント: 「ポー(r)」という響き、カップにティーを注ぐポットのイメージを頭に浮かべると覚えやすいです。

  • スペリング上のコツ: “p + our (私たちの)” と分解して、私たち(our)に対して何かを“p” (pour) するイメージで覚える、など語呂合わせも効果的です。

  • 実際に「pour」の動作をしながら発音の練習をすると、身体感覚と結びついて長く記憶に残ります。


以上が、動詞 “pour” の詳細な解説です。液体の注ぐ動作から派生して「大量に投入する」という比喩的表現にも使われ、市販の料理本からビジネスレポートまで、幅広いシーンで目にする重要単語ですので、ぜひ覚えて活用してください。

意味のイメージ
pour
意味(1)

《副詞[句]を伴って》〈液体〉‘を'注ぐ,つぐ,流す

意味(2)

《副詞[句]を伴って》〈水・煙などが〉流れる;《比喩(ひゆ)的に》〈人・物が〉流れ出る

意味(3)

〈雨が〉激しく降る《+down

意味(4)

《話》(レセプションなどで)〈婦人が〉お茶(コーヒーなど)をつぐ,接待役をする

意味(5)

どしゃ降り

意味(6)

(…に)…‘を'注ぎかける,溶びせる,〈努力など〉‘を'注ぐ《+out(forth*)+名,++out(forth*)》

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