元となった辞書の項目
locate
解説
以下では、英単語“locate”について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “locate” = “to find the position or place of someone or something” / “to put or establish in a certain place”
- 日本語: 「(~の)位置を突き止める、見つける/(~を)ある場所に置く」という意味の動詞です。
たとえば、何かなくした物を探し当てるときに「I need to locate my keys.」のように使います。場所を特定する、または建物や施設をどこに置くか決めるときに使うニュアンスがあります。
品詞
- 動詞 (transitive verb: 他動詞が基本)
活用形
- 現在形: locate
- 三人称単数現在形: locates
- 現在進行形: locating
- 過去形: located
- 過去分詞形: located
他の品詞形
- 形容詞: located (「位置している」)
例) “The restaurant is located downtown.” - 名詞: location (「場所、所在地」)
例) “We need to find a new location for our office.” - 動詞派生: relocate (「移転する/移す」)
例) “We decided to relocate our headquarters.”
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
(ある程度複雑な文や語彙を理解・使用し、より広範なトピックについて話す人が学習過程で身につける単語のイメージです。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “loc” (ラテン語の “locus” = 「場所」から)
- 接尾語: “-ate”(動詞を作るための接尾語の一つ)
派生語・関連語
- location(名詞): 場所、位置
- relocate(動詞): 移転する、位置を変える
- dislocate(動詞): (関節などを) 脱臼させる、 ~を混乱させる
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- locate the source → 「原因や源を突き止める」
- locate the nearest store → 「最寄りの店を探す」
- locate a missing person → 「行方不明者の居場所を見つける」
- be located in/at → 「~に位置している」
- locate on a map → 「地図上で場所を特定する」
- help locate something → 「~を見つけるのを手伝う」
- attempt to locate → 「探し出そうとする」
- precisely locate → 「正確に位置を示す(特定する)」
- difficult to locate → 「見つけるのが難しい」
- easily located → 「簡単に見つけられる」
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “locus” (場所) が起源。そこから「場所に置く、場所を突き止める」という意味が生まれたとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「場所を見つける」「配置する」という意味合いがあり、比較的フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使用されます。ビジネス文書や公的な場面では “be located in 〜” の形が多用されます。
- 人を探す場面や住所を確認する場面など、会話でも十分使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “locate + [名詞]” → 「~を見つける/配置する」
例) “He tried to locate his missing wallet.” - “be located + 前置詞 + [場所]” → 「~に位置している」
例) “Their main office is located in New York City.”
他動詞・自動詞の区別
- “locate” は基本的に他動詞(何かを見つける、置く)。
- 受け身形 “be located” は「~に位置している」の意。
フォーマル/カジュアル
- フォーマルな文書: “The new facility will be located near the city center.”
- カジュアル: “I can’t locate my phone. Have you seen it anywhere?”
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、合計9つの例文を提示します。
日常会話 (3例)
- “I can’t locate my car keys. Did I leave them in the kitchen?”
(車の鍵が見つからないんだ。キッチンに置き忘れたかな?) - “Could you help me locate the nearest convenience store?”
(一番近いコンビニを探すのを手伝ってくれない?) - “I finally managed to locate my phone under the couch!”
(ソファの下にあった携帯をようやく見つけたよ!)
ビジネス (3例)
- “We decided to locate our new branch in the downtown area for better customer access.”
(新支店をダウンタウン地区に置くことに決めました。お客様のアクセスが良いためです。) - “Before approving the layout, we need to precisely locate the fire exits.”
(レイアウトを承認する前に、非常口を正確に配置する必要があります。) - “Our IT team quickly located the server issue and resolved it.”
(ITチームがサーバー上の問題をすぐに突き止め、解決しました。)
学術的な文脈 (3例)
- “Researchers must locate primary sources to ensure accuracy in their studies.”
(研究者は自分の研究の正確性を保つために一次資料を探し出す必要があります。) - “This experiment requires us to locate the equipment away from direct sunlight.”
(この実験を行うには、装置を直射日光から離れたところに設置する必要があります。) - “The study aims to locate trends in global climate data.”
(その研究は、地球規模の気候データの傾向を見つけ出すことを目的としています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- find(見つける)
- 一般的に物や人を発見するニュアンス。 “locate”よりもカジュアルで広範な場面で使われる。
- 一般的に物や人を発見するニュアンス。 “locate”よりもカジュアルで広範な場面で使われる。
- pinpoint(正確に位置を特定する)
- どちらかというと「ピンポイントで突き止める」感が強い。非常に正確に特定するときに使われる。
- どちらかというと「ピンポイントで突き止める」感が強い。非常に正確に特定するときに使われる。
- discover(発見する)
- 新しいものを発見するときに用いられる。 “locate”はどちらかというと既知のものの場所を探し当てるトーンがある。
- 新しいものを発見するときに用いられる。 “locate”はどちらかというと既知のものの場所を探し当てるトーンがある。
- situate(~を位置付ける)
- オブジェクトや建物がどこにあるかを文脈的に示すときに使われる。フォーマル寄り。
反意語
- lose(失う、見失う)
- 「locate(見つける)」の反対は「lose(失う)」。物の所在がわからなくなる、見つからない状態を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA(国際音声記号):
- アメリカ英語: /loʊˈkeɪt/ (ロウ-ケイト)
- イギリス英語: /ləʊˈkeɪt/ (ロウ-ケイトに近いが母音が少し短い)
- アメリカ英語: /loʊˈkeɪt/ (ロウ-ケイト)
アクセントは “lo-cate” の第2音節 “cate” に置かれます。
よくある発音の間違いとして、母音部分 /loʊ/ を弱めて /lɑ/ や /lɒ/ にしてしまうことがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “loacte” や “lacote” などとつづりを間違えるケースがあるので、“lo-cate”をしっかり覚えましょう。
- “find” との使い分け: “locate” はよりフォーマル、または特定の場所を強調するニュアンスがある、という点を意識すると使いやすくなります。
- 試験対策: TOEICや英検で出題される場合、“be located in/at” の形で「~に立地する」「~に位置する」の熟語表現として出ることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源であるラテン語 “locus”=「場所」から想起して、「場所(locus)を決める(ate)」とイメージすると覚えやすいでしょう。
- “location” (場所) とセットで覚えれば、スペルも自然と頭に入りやすくなります。
- 「ロケ地」とも言うように、日本語でも“ロケ(location shooting)”という言葉があり、場所に関係するイメージがわかりやすいと思います。
以上が動詞“locate”の詳細解説です。物を探して場所を特定したり、建物をどこに建設するかを決めたりするときに便利な表現なので、ぜひ使い分けをマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘の'位置(場所)を突きとめる,示す
意味(2)
(ある位置・場所に)…‘を'置く,設立する《+名+in(on,at)+名》
意味(3)
《場所を表す副詞[句]を伴って》
意味(4)
(…に)居住する,落ち着く