最終更新日:2024/06/10
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彼女は完全に仕事に集中していました。

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元となった辞書の項目

entirely

副詞

全く / 完全に / 全部で

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解説

以下では、副詞「entirely」について、可能な限り詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要


  • 品詞: 副詞 (adverb)

  • 意味(英語): “Completely” or “wholly”

  • 意味(日本語): 「完全に」「全く」「すっかり」

「何かを“全体的に”あるいは“完全に”行うイメージのある副詞です。たとえば “entirely sure” は「全く(完全に)確信している」というニュアンスになります。」


  • 活用形: 副詞のため、形が変化する活用はありません。

  • 他の品詞:


    • 形容詞: “entire”(完全な、全部の)

    • 名詞: “entirety” (全体・全て)


  • CEFR レベル目安: B2(中上級)


    • B2: 日常会話を超えて、少し複雑な文章でも使えるレベル



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 語幹: “entire” (「完全な」「全体の」を意味する形容詞)

    • 接尾辞: “-ly” (形容詞を副詞にする一般的な接尾辞)


  • 派生語・類縁語


    • “entire” (形容詞; 完全な)

    • “entirety” (名詞; 全体、完全な状態)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. entirely different → 「まったく異なる」

    2. entirely sure → 「全く確信している」

    3. entirely possible → 「十分にあり得る」

    4. rely entirely on … → 「…に全面的に依存する」

    5. entirely agree → 「完全に賛成する」

    6. entirely convinced → 「完全に納得している」

    7. entirely focused on … → 「…に完全に集中している」

    8. entirely accurate → 「完全に正確な」

    9. entirely up to … → 「…次第である」

    10. entirely free of … → 「…がまったくない」



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • 「entire」は、ラテン語の “integer”(「完全な」「完全体」)に由来し、古フランス語 “entier” を経て英語になりました。

    • “integer” は「欠けたところがない完全なもの」という意味合いを持ちます。そこから、「全体」「完全性」のニュアンスが派生しています。


  • ニュアンス・注意点


    • 「部分的に」ではなく、「100%に近い完全さ」を表す表現として用いられます。

    • フォーマル・カジュアルどちらでも比較的よく使われますが、文語的ニュアンス寄りであり、より強い主張をしたい時に使われることが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法的ポイント


    • 副詞なので、形容詞や他の副詞、動詞などを修飾します。

    • 位置は柔軟ですが、「be動詞」や「助動詞」の後、“一般動詞”の前などに置かれることが多いです。

      例: “I entirely agree” / “I am entirely convinced”

    • 「完全に」という強調表現のために使われることが多いです。


  • よく使われる構文・イディオム例


    • “not entirely + 形容詞/動詞” → 「完全には~でない」

      例: “I am not entirely sure.” (完全には確信していない)

    • “entirely up to + 人” → 「(決定などが)完全に人次第である」



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m not entirely sure what to eat for dinner tonight.”

    (今夜の夕食を何にするか、完全には決めきれていないんだ。)


  2. “We entirely forgot to bring the tickets!”

    (チケットを完全に忘れてきちゃった!)


  3. “I entirely agree with you on that point.”

    (その点についてはまったくあなたに同意します。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “I am entirely convinced this marketing strategy will work.”

    (このマーケティング戦略は本当にうまくいくと確信しています。)


  2. “The success of this project depends entirely on our team’s collaboration.”

    (このプロジェクトの成功は、私たちのチームの協力に完全にかかっています。)


  3. “I entirely understand your concerns regarding the budget.”

    (予算に関するご心配はよくわかります。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The theory is not entirely supported by empirical evidence.”

    (その理論は実証的証拠によって完全に裏付けられているわけではない。)


  2. “It is entirely possible that further research will validate these findings.”

    (さらなる研究でこれらの発見が裏付けられる可能性は十分ある。)


  3. “This phenomenon cannot be entirely explained by one single factor.”

    (この現象は単一の要因だけで完全に説明することはできない。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. completely(完全に)

    2. totally(完全に、まったく)

    3. utterly(まったく、すっかり)

    4. wholly(完全に、全体的に)

    5. fully(十分に、完全に)


これらはどれも「完全さ」を表しますが、


  • “utterly” は否定的な文脈(「まったく理解できない」など)で使われる場合が多い傾向があります。

  • “completely” や “totally” はより日常的・カジュアルな響きがあります。

  • “wholly” はやや文語的。


    • 反意語 (Antonyms)


  • partially(部分的に)


  • incompletely(不完全に)


  • partly(部分的に)


いずれも「部分的にしか~ではない」というニュアンスになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ɪnˈtaɪərli/ (インタイアーリ)

    • イギリス英語: /ɪnˈtaɪəli/ (インタイアリ、やや [ər] が短くなる)


  • アクセント位置


    • “en-TIRE-ly(ɪnˈtaɪərli)” のように、第2音節 “tire” (タイア or タイアー) にアクセントがあります。


  • よくある発音の間違い


    • “en-tai-ly” と “r” の音を飛ばしてしまう。

    • アメリカ英語では [ər] が強め、イギリス英語ではやや弱くなることに注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “entirely” の “r” と “e” の位置を入れ替えて “entirelly” や “entirley” と書いてしまうミスなど。

  • 同じ語幹 “entire” から派生する “entirety” と混同しないように注意。

  • “completely”, “totally” などによく置き換えられるため、言い過ぎを防ぐには文脈に応じて強さを調整するとよいです。

  • TOEIC・英検


    • ビジネスの場面や説明文・エッセイなどで、強調表現として出題・使用されることがあります。「完全に」というニュアンスを押さえておくと読解や作文に役立ちます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “entire” が「完全な」「全体の」イメージであることから、“+ly” で「完全に」という意味になると覚えると分かりやすいです。

  • “en-” や “in-” の部分はあまり意味を持たず、語幹 “tire” (タイアー)にアクセントがあることを意識すると記憶しやすいです。

  • “Entirely = Entire + ly” と視覚的に捉えてみると、スペリングミスを減らすのに役立ちます。


以上が、副詞「entirely」の詳細な解説です。「完全に」「全く」「すっかり」という意味合いを押さえつつ、文脈によって使い分けを意識して使えるようにすると便利です。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
entirely
意味(1)

全く,すっかり,完全に

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