最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

himself

代名詞

《強意用法》 / 《[代]名詞と同格に用いて》彼自身,彼自ら / 《再帰用法》《動詞・前置詞の目的語として》彼自身を(に)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: himself

品詞: 代名詞(再帰代名詞 / reflexive pronoun)

意味(英語と日本語)


  • 英語: “himself” is a reflexive pronoun referring back to a previously mentioned male subject (he). It can also be used for emphasis.

  • 日本語: 「彼自身」「彼自体」という意味の再帰代名詞です。よく「彼」という主語が行った動作が自分自身に返ってくるときや、強調するときに使われます。「彼が自分自身を~」「彼が自分で~」というニュアンスを表す単語です。

主な用途とニュアンス


  • 主語が「he」のときに「自分自身」を表すために用いられます。

  • 強調としても使われ、直前の「he」や「the man」などを強く示す感じがあります(例: He did it himself「彼がそれを自分でやった」)。

活用形


  • 再帰代名詞なので、通常の変化(単数・複数や時制で変わる、など)はありません。

  • 「himself」は常に「再帰の意味」または「強調の意味」で用いられます。

他の品詞になった例


  • 「himself」は品詞としては代名詞の一種であり、動詞・形容詞などには変化しません。したがって、同じ語形のまま他の品詞にはなりません。

CEFRレベルの目安


  • A2(初級): 再帰代名詞の使い方が英語学習の初級レベル後半で登場し始めるため、A2程度の語彙レベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「him」と「self」の組み合わせ


    • him : 「彼を」「彼に」など、3人称男性単数目的格

    • self : 「自己」「自分自身」


関連語や派生語


  • him(目的格):Heを目的語にする場合に使われる

  • his(所有格):Heの所有を示す場合に使われる

  • himself(再帰代名詞):He (または him) の行為や状態が自分自身に返るときに使われる

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. He introduced himself.


    • 彼は自分自身を紹介した。


  2. He blamed himself.


    • 彼は自分自身を責めた。


  3. He hurt himself.


    • 彼は自分自身を傷つけた。


  4. He spoke to himself.


    • 彼は独り言を言った。


  5. He kept himself busy.


    • 彼は自分自身を忙しくしていた。


  6. by himself


    • 彼ひとりで(単独で)


  7. for himself


    • 自分のために


  8. He found himself in trouble.


    • 彼は気づいたら困難な状況に陥っていた。


  9. to be proud of himself


    • 彼自身を誇りに思う


  10. He apologized for himself.


    • 彼は自分(の行為)について謝罪した。



3. 語源とニュアンス

語源


  • 「himself」は古英語の「him self」から発展した表現で、もともと「彼(を) + 自分自身(で)」という組み合わせ。より強い自己指示・強調のために1語化しました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 「彼自身」という意味で、動作主が男性である場合にのみ使います。女性の場合は「herself」、複数なら「themselves」と使い分ける必要があります。

  • フォーマル・カジュアルともに使えますが、誤用すると文法的に不自然に響くため注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文

再帰代名詞として


  1. 主語「he」で行われた動作が同じ「彼」に返るとき


    • 例: He blamed himself for the mistake.


  2. 強調構文として


    • 例: He himself decided the plan.(= He decided the plan himself.)

    • 「彼自身が決めたんだ」という強調のニュアンス。


文法ポイント


  • 「himself」は可算・不可算という区別はありません。(代名詞のため)

  • 他動詞の目的語として使われたり、前置詞の目的語としても使われます。


    • I saw him talking to himself in the mirror.(彼が鏡に向かって独り言を言っているのを見た。)



5. 実例と例文

日常会話(カジュアルな場面)での例文


  1. “He cooked dinner by himself tonight.”


    • 「彼は今夜ひとりで夕飯を作ったよ。」


  2. “Look, he hurt himself while playing soccer.”


    • 「ほら、サッカーをしているときに彼はケガをしたよ。」


  3. “He taught himself how to play the guitar.”


    • 「彼は独学でギターの弾き方を覚えたんだ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “He introduced himself to the new clients.”


    • 「彼は新しい顧客に自らを紹介しました。」


  2. “He handled the presentation all by himself.”


    • 「プレゼンテーションは彼がすべて自力で対応しました。」


  3. “He assured the team that he would take responsibility himself.”


    • 「彼はチームに対して、自分自身で責任を負うと保証しました。」


学術的な文脈での例文


  1. “He published the paper himself, without external funding.”


    • 「彼は外部資金なしで自らその論文を出版しました。」


  2. “He found himself drawn to the study of quantum mechanics.”


    • 「彼は量子力学の研究に自然と惹かれていった。」


  3. “He reviewed the data himself to ensure accuracy.”


    • 「彼は正確性を期するために、自らデータを再確認しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • him(彼を・彼に)


    • 目的格で、再帰の意味は持ちません。

    • 例: “I saw him in the park.”(公園で彼を見かけた。)


  • himself は「再帰・強調」、him は「単なる目的語」という違いがあります。


  • he(彼は)


    • 主格。「彼自身」を指すときは“himself”で置き換えられません。


反意語


  • 直接の反意語はありませんが、性別や人称が異なる形として


    • herself(彼女自身)、themselves(彼ら自身)などがあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /hɪmˈsɛlf/

  • アクセントの位置: “-self” の部分に強勢が置かれることが多い (him-SELF)。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では /hɪmˈsɛlf/、アメリカ英語でも同様です。

  • よくある発音ミス: “himself” の /s/ を強く発音しすぎて「ヒムセッルフ」などになることがあります。語末までなめらかに発音するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “himself” を “himsef” や “himselv” と書いてしまうことがあるので注意が必要です。

  • 使い分け: “He” と “Himself” を混同しないようにする。


    • 主格: He

    • 目的格: Him

    • 所有格: His

    • 再帰(強調): Himself


  • 再帰代名詞の誤用:


    • 例: “He made the cake by hisself.” は誤り。“himself” が正しい形です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: “him(self)” → “him” + “self” = 「彼を+自分自身」。文字通り「彼(を)の自己」というイメージです。

  • ストーリーで覚える: 「He」という主語が行った動作が再び「himself」へ返ってくるイメージを持つとわかりやすいです。

  • 勉強テクニック: 慣れないうちは「he does something to him(別の人)」と「he does something to himself(自分自身)」を区別する短文を書いて比べてみると、使い分けが身につきやすいです。


以上が「himself」の詳細な解説です。再帰代名詞としても強調としても、さまざまな文脈で使われる重要な語です。ぜひ例文を音読して練習し、感覚をつかんでください。

意味のイメージ
himself
意味(1)

《強意用法》

意味(2)

《[代]名詞と同格に用いて》彼自身,彼自ら

意味(3)

《再帰用法》《動詞・前置詞の目的語として》彼自身を()

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