最終更新日:2025/10/13
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彼女はそれを自分でやった。

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元となった辞書の項目

herself

代名詞

《強意用法》 / 《[代]名詞と同格に用いて》彼女自身,彼女自ら / 《再帰用法》 / 《動詞・前置詞の目的語として》彼女自身を(に),自分を(に)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: herself

品詞: 代名詞(再帰代名詞, reflexive pronoun)

意味(英語): “Herself” is a reflexive pronoun used to refer back to the subject “she,” indicating that the subject and the object refer to the same female person.

意味(日本語): 「彼女自身」を指す再帰代名詞で、主語が女性であり、その主語自身に行為が及ぶ場合に使います。「彼女が自分で」「彼女自身を」というニュアンスを持ちます。

この単語は「彼女」を指す際に、行動の対象が同一人物(主語)であることを示すときに使います。たとえば「She taught herself English.(彼女は独学で英語を学んだ)」のように「誰が学んだのか」を強調できます。


  • 活用形: 代名詞のため、通常「herself」以外の形には変化しません(「herself」が唯一の再帰形)。

  • 他の品詞例: 「she(主格)」「her(目的格)」, 「hers(所有代名詞)」などが同じ「彼女」を指す形ですが、役割が異なります。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

(理由:自己紹介や日常的な会話で再帰代名詞はよく登場し、英文法学習でも中級レベルで習うことが多いです)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • her(彼女を指す所有格・目的格などに用いられる要素)

  • self(「自身」を表す要素)

この2つの要素が結びついて、再帰代名詞「herself」ができています。

派生語や類縁語


  • she(三人称単数女性・主格)

  • her(目的格・所有格)

  • hers(所有代名詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. by herself


    • 彼女一人で


  2. talk to herself


    • ひとり言を言う(自分に話しかける)


  3. take care of herself


    • 彼女自身の世話をする


  4. look at herself in the mirror


    • 鏡で自分を見る


  5. be proud of herself


    • 彼女自身に誇りを持つ


  6. blame herself


    • 自分を責める


  7. prepare herself for


    • 〜に向けて準備をする


  8. remind herself


    • 自分に言い聞かせる


  9. teach herself


    • (彼女が)独学で学ぶ


  10. present herself


    • (彼女が)自分自身を見せる・振る舞う



3. 語源とニュアンス

語源


  • Old English 由来の “hire self” あるいは中英語の “herself” に起因すると考えられています。

  • 「彼女(her)+ 自身(self)」という、古くからある形の名残です。

ニュアンス・使用時の注意


  • 強調: 「She cooked dinner herself.(彼女は夕食を自分で作った)」のように“herself”を使うと、他の人に頼らず自分で行った、という強調ができます。

  • 再帰: 動作や状態の対象が同じ人物であることを明確に示します。

  • カジュアル・フォーマルともに幅広く使用され、口語・文章どちらでも普通に使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 再帰代名詞(Reflexive Pronoun): その文の主語と同じ人物を目的語として表す場合に用います。

  • 他動詞の目的語として用いる例: “She hurt herself.”(彼女は自分自身を傷つけた)

  • 主語を強調する例: “She herself solved the problem.”(彼女が自らその問題を解決した)

  • 可算・不可算: 代名詞のため、可算・不可算の区別はありません。

  • フォーマル/カジュアルの区別: 堅苦しくならず、日常会話やビジネス文書などさまざまなシーンで使えます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “She taught herself how to bake bread.”

    (彼女は独学でパンの焼き方を覚えた。)

  2. “She found herself singing in the shower.”

    (シャワーを浴びながら、思わず歌っている自分に気づいた。)

  3. “She decided to treat herself to some ice cream.”

    (彼女はアイスクリームを自分へのご褒美にすることにした。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “She took it upon herself to organize the meeting.”

    (彼女は自ら進んでその会議を企画した。)

  2. “She reminded herself to send the report before the deadline.”

    (彼女は締め切り前にレポートを送るよう、自分に言い聞かせた。)

  3. “She presented herself confidently during the job interview.”

    (彼女は面接で自信をもって自己アピールをした。)

(3) 学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “In her thesis, she allowed herself enough time for thorough research.”

    (論文作成にあたって、彼女は綿密な調査ができるよう十分な時間を確保した。)

  2. “She challenged herself to analyze a new set of data every week.”

    (彼女は新しいデータを毎週分析するという課題に自ら取り組んだ。)

  3. “She found herself fascinated by the complexity of quantum physics.”

    (彼女は量子物理学の複雑さに引き込まれている自分に気づいた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • “on her own”


    • 「自力で」「一人で」というニュアンス。強調のニュアンスは似ていますが、再帰代名詞ではなく副詞句になります。

    • 例: “She traveled on her own.” (彼女は一人旅をした)


  • “by herself”


    • 「彼女ひとりで」という意味で使いますが、こちらは「独力・単独で」というニュアンスを強調します。再帰代名詞ではなく副詞句です。


反意語


  • 再帰代名詞としては直接の「反意語」は存在しませんが、意味的に対比すると“someone else” (誰か他の人)などが対称的な意味になる場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • 米: /hərˈsɛlf/ または /hɝˈsɛlf/

    • 英: /həː(ɹ)ˈself/


  • アクセント(強勢): “her-self” の後半“self”の部分に強めのアクセントが置かれることが多いです。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では “her” の「r」がよりはっきり発音される傾向。

    • イギリス英語では “her” が母音寄りになり “hə(ɹ)-” のように聞こえます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “herslef” などと誤ってタイプしてしまうことがあるので注意。

  • 用法の混同: “her” や “hers” と混同しないように。再帰代名詞は「動作を受ける対象が主語と同一」であることを示します。

  • 試験対策: TOEICや英検、大学入試などの文法問題で「再帰代名詞と他の代名詞の区別」を問われることがあります。必ず見分けがつくようにしておくと得点アップにつながります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “her + self” と分解してイメージ: “彼女 + 自分” という組み合わせを意識すると、再帰代名詞の働きを覚えやすくなります。

  • 音で覚える: “her-self” と2つに区切って、後半に強勢を置くと自然に発音できます。

  • ストーリーで覚える: “She taught herself to play the guitar, all by herself.” のように一文に再帰代名詞と副詞句を組み合わせてみると、「自分で独学した」というイメージが強く残り、記憶に定着しやすいです。


以上が、代名詞 “herself” の詳細な解説です。再帰代名詞としての役割を意識しつつ、文法やコロケーションにも注意して使いこなしましょう。

意味のイメージ
herself
意味(1)

《再帰用法》

意味(2)

《強意用法》

意味(3)

《動詞・前置詞の目的語として》彼女自身を(に),自分を(に)

意味(4)

《[代]名詞と同格に用いて》彼女自身,彼女自ら

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