最終更新日:2025/09/03
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私は泳ぐことができます。

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元となった辞書の項目

can

助動詞

《能力》...することができる / 《話》《許可・軽い命令》…してもよい; 《疑問文で》…してくれませんか / 《平叙文で》《可能性・推量》…であり得る, ...しうる / 《否定文で》…のはずがない,ではあり得ない / 《疑問文で》いったい…だろうか 

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解説

1. 基本情報と概要

単語: can

品詞: 助動詞(modal verb)

英語での意味:

・能力を示す (be able to do something)

・許可を示す (be allowed to do something)

・可能性を示す (it is possible for something to happen)

日本語での意味:

・「~できる」(能力)

・「~してよい」(許可)

・「~であり得る」(可能性)

「can」はとても基本的な助動詞で、相手に「~できますか?」と尋ねたり、「~していいですか?」と許可を求めたりするときによく使われる単語です。

CEFRレベルの目安: A1(超初心者)

初歩の英語学習で最初に習うような、とてもよく使う助動詞です。


活用形

助動詞「can」は、現在形のみで人称変化がありません。過去形としては「could」を用います。


  • I can speak English.

  • I could speak English when I was young. (過去の能力)

    否定形は「cannot」または「can’t」、疑問形は語順を反転させて「Can you ~?」の形で使います。

他の品詞への変化例


  • 「can」は名詞で「缶」という意味もありますが、ここでは助動詞としての解説が中心です。


2. 語構成と詳細な意味

「can」は語幹が短く、接頭語・接尾語を伴わない「欠陥動詞」(defective verb)と呼ばれるものの一種です。ほかの多くの動詞のように「to + 動詞の原形」「-ing形」を持たず、主に現在形と過去形「could」しかありません。


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. can help (助けることができる)

  2. can see (見ることができる)

  3. can do (することができる)

  4. can’t wait (待ちきれない)

  5. can afford (~を買う/する経済的余裕がある)

  6. can’t stand (我慢できない)

  7. can’t believe (信じられない)

  8. can happen (起こり得る)

  9. can you help me? (手伝ってくれますか?)

  10. can be tricky (やっかいな場合がある)


3. 語源とニュアンス

「can」は古英語の “cunnan”(知る、理解する)に由来し、そこから「能力がある」「~できる」の意味が派生しました。

歴史的にも「能力を持つ」や「…してもよい」という使い方が中心で、現代でもそのままの感覚で使われています。


  • 使用時のニュアンス: 「丁寧度」に関して、日常会話では非常によく使われ、カジュアルな文脈でも問題ありません。ビジネスやフォーマルな文書では、より丁寧な「may」や「could」(丁寧な許可や依頼)を使う場合も多いですが、口語でもビジネスシーンで「Can you ~?」はよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文

助動詞としてのポイント


  1. 主語の人称や数で変化しない


    • I can / You can / He can / They can


  2. to 不定詞を伴わない


    • 誤: I want to can speak English.

    • 正: I want to be able to speak English.


  3. 疑問形・否定形の作り方


    • 疑問形: Can + 主語 + 動詞 (原形)…?

    • 否定形: cannot / can’t + 動詞 (原形)


  4. 過去形は could


    • 誤: I canned speak English. (この用法は不可)

    • 正: I could speak English.


イディオムや一般的な構文


  • Can I ~?: 許可を求める

  • You can say that again.: 「本当にその通りだね。」(相手の意見に強く賛同する表現)

  • Can’t help ~ing: 「~せずにいられない」

フォーマル/カジュアル


  • 「Can you ~?」はわりとカジュアルでもビジネスでも使えますが、より丁寧な表現を目指す場合は「Could you ~?」や「Would you mind ~?」などを使った方がよいです。


5. 実例と例文

以下、それぞれ「日常会話」「ビジネス」「学術的文脈」での使用例を3つずつ示します。

日常会話


  1. Can you pass me the salt?


    • (塩を取ってもらえますか?)


  2. I can’t wait for the weekend.


    • (週末が待ちきれないよ。)


  3. I can drive you home if you need a ride.


    • (もし送ってほしかったら、家まで車で送るよ。)


ビジネス


  1. Can we schedule a meeting for Friday afternoon?


    • (金曜の午後にミーティングを設定できますか?)


  2. I believe we can improve our sales with a new strategy.


    • (新しい戦略で売上を伸ばせると考えています。)


  3. Can you forward the email to the whole team?


    • (チーム全員にそのメールを転送してくれますか?)


学術的文脈


  1. The results can shed light on further research in the field.


    • (その結果は、この分野のさらなる研究の手がかりとなり得る。)


  2. Students can access the library databases remotely.


    • (学生は図書館のデータベースに遠隔でアクセスすることができる。)


  3. This theory can explain the phenomenon more accurately.


    • (この理論は、その現象をより正確に説明できる。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. be able to ~(~する能力がある)


    • 例: I am able to run a marathon. (I can run a marathon. と同義)


  2. be capable of ~(~することができる, やや硬い表現)


    • 例: He is capable of handling complex tasks.


反意語 (Antonyms)


  1. cannot / can’t(~できない)


    • 例: I cannot swim at all.


  2. be unable to ~(~することができない)


    • 例: She is unable to attend the meeting.


「can」と「be able to」はほぼ同じ意味ですが、「be able to」のほうが少しフォーマルで、未来形や完了形など幅広い時制で使えます。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記


  • アメリカ英語: /kæn/ または 弱形 /kən/

  • イギリス英語: /kæn/

アクセント


  • 助動詞として「can」を使う場合は、文章の中ではしばしば弱形 /kən/ になります。例えば「I can do it.」のように流れるように言うときは /aɪ kən ˈduː ɪt/ のように「kən」が弱音化されます。

  • 強調したい場合は /kæn/ とはっきり発音します。

よくある発音の間違い


  • 「can’t」との混同。


    • アメリカ英語: can’t = /kænt/

    • イギリス英語: can’t = /kɑːnt/

      「can」と「can’t」は実際の会話でかなり紛らわしい場合もあるので、語尾の /t/ をはっきり発音する/前後の文脈で判断するとよいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「can」の後に動詞の原形以外を入れてしまう


    • 誤: I can to go. / I can going.

    • 正: I can go.


  2. 三人称単数の「s」を付けてしまう


    • 誤: He cans swim.

    • 正: He can swim.


  3. 過去形に「-ed」を付けてしまう


    • 誤: I canned speak English.

    • 正: I could speak English.


試験対策

TOEICや英検などでも、「can」は簡単な助動詞ですが、否定形や過去形、丁寧表現との使い分け(could, mayなど)が出題されやすいです。また、特に「be able to」との使い分けを問われることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「can」は「缶(かん)=中に何かを入れておける」というイメージから、「~できる(能力を入れられる)」と語呂合わせ的に覚える日本人学習者もいます。

  • ほかの助動詞と同じように、「can + 動詞の原形」の形をすばやくイメージして、決して「to」や「-ing」を付けない、と意識するとミスが減ります。

  • 会話ではよく弱形 (kən) で発音され、ポンポンとリズムよく使われるので、音読・シャドーイングで慣れておくとスムーズに口から出るようになります。

以上が、助動詞「can」の詳細解説になります。「can」は英語学習の基礎となる助動詞なので、多くの例文に触れながら使いこなしていくと、自然と使い方が身に付いていきます。

意味のイメージ
can
意味(1)

《能力》…することができる

意味(2)

《可能性・推量》

意味(3)

《平叙文で》…であり得る, し得る,かもしれない, 時に...する場合がある

意味(4)

《否定文で》…のはずがない,ではあり得ない

意味(5)

《疑問文で》いったい…だろうか 

意味(6)

《話》《許可・軽い命令》…してもよい …してあげよう;《疑問文で》…してくれませんか

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