最終更新日:2025/10/24
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元となった辞書の項目

zero

〈U〉(アラビア数字の)0,零,ゼロ / 〈U〉(温度計の)零度;(尺度の)零位;零点 / 〈U〉無,空(くう)(nothing) / 〈U〉最下点,どん低 / 零の,ゼロの / 〈計器など〉‘を'ゼロの目盛りに合わせる

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テーブルの上にはりんごがゼロ個あります。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: zero

品詞: 名詞・形容詞・動詞

意味(英語 / 日本語)


  • 名詞 (noun): “zero” = 0, the numerical figure representing no quantity

    → 「零(ゼロ)」「何もない量」を表す数字。スコアや数量を示すときに使われる基本的な言葉です。

    「何もない」「存在しない」などのニュアンスで、量的にも象徴的にも使われます。


  • 形容詞 (adjective): “zero” = indicating no amount or quantity

    → 「ゼロの」「全くない状態」を形容詞として表す場合があります。

    例: “zero population growth”(人口増加ゼロの状態)


  • 動詞 (verb): “to zero (in/on)” = to adjust to zero or to focus precisely

    → 「ゼロ化する」「ゼロに合わせる」「正確に狙いを定める」などの意味です。


活用形


  • 名詞: 単数形 “zero” / 複数形 “zeros” または “zeroes”

  • 形容詞: zero(変化なし)

  • 動詞: zero - zeroed - zeroed - zeroing

他の品詞への派生例


  • 動詞句: “to zero out” = (会計などで) ゼロにする、帳消しにする

  • 形容詞句: “zero-based” = ゼロベースの(ゼロから考える、など)

CEFRレベル目安: A1(超初心者)

数値としての「0」という意味は最も基本的で分かりやすいため、A1(超初心者)レベルからでも覚えられる単語です。ただし、動詞や形容詞での使い方を深めるとより上級レベル(B1~B2程度)になります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “zero”

    接頭語や接尾語を伴わず、イタリア語やアラビア語を経由して英語に入ってきた単語です。

派生語や関連語


  1. zeroth (形容詞): 第0番目の

  2. zero-sum (形容詞): (ゲームや状況などが)ゼロサムの

  3. zero tolerance (名詞句/形容詞句): ゼロ・トレランス(違反に対して一切妥協しない姿勢)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. zero degree(ゼロ度)

  2. zero point(ゼロ地点)

  3. zero hour(決行時間、重大な時刻)

  4. zero gravity(無重力)

  5. zero emission(排出量ゼロ)

  6. absolute zero(絶対零度)

  7. zero tolerance(違反行為などに対し一切の容認をしない姿勢)

  8. zero sum game(ゼロサム・ゲーム)

  9. to zero in on(~に的を絞る、集中する)

  10. to zero out(~を帳消しにする、ゼロにする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「zero」はアラビア語の「ṣifr」(空っぽの意味)から、イタリア語の「zero」に転じ、それが英語に入ってきました。

  • 同じ語源から「cipher(サイファー)」という単語も派生しています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「zero」は「何も無い」こと、または「基準となる数値が0」であることを明確に示します。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも日常的によく使われます。例えばビジネスメールで「We have zero tolerance for that issue.」と言えば、かなり厳密な姿勢を強調するニュアンスになります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての使い方


    • 通常は不可算的に「The temperature dropped to zero(気温がゼロ度まで下がった)」のように使いますが、「two zeros(0が2つ)」のように形として複数形にする場合もあります。

    • スコアや得点を表すとき: “The score was three to zero.”(スコアは3対0だった)など。


  2. 形容詞としての使い方


    • 「zero + 名詞」の形: “zero chance,” “zero tolerance,” “zero growth” など。

    • 意味:数量がない状態を強調する。


  3. 動詞としての使い方


    • 他動詞: “to zero out an account” = 口座残高をゼロにする

    • イディオム: “to zero in on something” = ~に焦点を合わせる、集中する


  4. 使用シーン


    • フォーマル/カジュアルを問わず、学術文書から日常会話まで幅広く使用可能です。

    • ビジネスや公的文章でも「zero-tolerance policy」など、強い主張をする時によく現れます。



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)での例


  1. “We have zero bread left at home. Let’s go buy some.”

    (家にパンが全くないよ。買いに行こう。)

  2. “I have zero interest in that movie.”

    (あの映画には全く興味がない。)

  3. “She gave me zero reasons to trust her.”

    (彼女が信頼の根拠をまったく示してくれなかった。)

ビジネスシーンでの例


  1. “We have zero tolerance for unethical practices in this company.”

    (当社では不正行為には一切妥協しません。)

  2. “Our goal is to achieve zero defects in the final product.”

    (最終製品で不良ゼロを目指します。)

  3. “We’re trying to zero in on our target customer segment.”

    (ターゲット顧客層を明確に定めようとしています。)

学術的な文脈での例


  1. “At absolute zero, molecular motion is theoretically minimized.”

    (絶対零度では分子運動は理論上最小化される。)

  2. “Some hypotheses assume a zero-sum game in economic models.”

    (経済学モデルでは、ある仮説でゼロサムゲームを前提とする。)

  3. “In mathematics, zero is neither positive nor negative.”

    (数学において、ゼロは正でも負でもない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. nothing (ナッシング):何もないことを強調する一般的な語。

  2. nil (ニル):主にスポーツのスコアなどで使われる英式の「0」。

  3. naught / nought (ノート):主にイギリスで「0」を表す(より古風な言い方)。

  4. cipher (サイファー):同語源だが「暗号」などの意味も持つ。


  • 「nothing」は抽象的に「何もない」を表す場合に使い、「zero」は数値的に「0」を示す点で区別されます。

反意語 (Antonyms)


  • 完全な反意語としては存在しにくいですが、one(1)やsome(いくらか)など「何かある状態」を示す単語が実質的な対比として使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • : /ˈziːroʊ/ (ズィーロウ)

    • : /ˈzɪərəʊ/ (ジアロウ)もしくは /ˈziːrəʊ/ (ズィーロウ)


  • アクセント: 先頭の “ze” / “zi” の部分に強勢があります。

  • よくある間違い: “z” が母音と繋がると “ゼロ” の音が曖昧になりやすいので、しっかり “ズィー” や “ジー” と発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “zereo”, “zerro” などと綴り間違いをすることがあるので注意。

  2. 数字の “O” との混同: 英語で電話番号や口語表現で “0” を “oh (オー)” と呼ぶ場合があり、学習者は混乱しがちです。

  3. TOEICや英検での出題傾向:


    • 単語問題やリーディング文中で、“zero tolerance policy” などのフレーズを理解しているかどうかを問う問題が見られることがあります。

    • リスニングでは “0” (“zero” / “oh”) の聞き取り区別に注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「0」の形をした丸をイメージすると視覚的にも覚えやすいです。

  • スペリングのポイント: “z” + “e” + “r” + “o” の4文字だけ。意識的に一字ずつなぞって練習する。

  • ストーリー連想: 「ゼロからスタート」「何もないところから始まる挑戦」というポジティブな印象と結び付けると、印象深く覚えられます。


以上が「zero」の詳細な解説です。学習の際は、数値としての意味だけでなく、形容詞や動詞での用法、そしてよく使われるフレーズの把握にも目を向けてみてください。

意味のイメージ
zero
意味(1)

〈U〉(アラビア数字の)0,零,ゼロ

意味(2)

〈U〉(温度計の)零度;(尺度の)零位;零点

意味(3)

〈U〉無,空(くう)(nothing)

意味(4)

〈U〉最下点,どん低

意味(5)

零の,ゼロの

意味(6)

〈計器など〉‘を'ゼロの目盛りに合わせる

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