最終更新日:2025/10/09

その船舶は海を横断しました。

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元となった辞書の項目

vessel

名詞

〈C〉船舶 / 容器 / 管,血管

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解説

以下では、英単語「vessel」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味 (英語 / 日本語)


  • 英語: “vessel”

  • 日本語: 「容器」「船舶」「血管」などの意味があります。

    いずれも、何かを運んだり、何かを内包するための“入れ物”のイメージがあります。「容器」は食器や液体を入れるもの、「船舶」は人や荷物を運ぶ船のこと、「血管」は血液を運ぶ管のことです。文脈によって、どれを指すかを見分ける必要があります。

「容器」としては、コップや壺など、いろいろなものに使えます。

「船舶」としては、船、特に大きな船を指すときによく使われます。

「血管」としては、医学的・生物学的な文脈で使われます。

「vessel」は少しフォーマルで、専門的な響きがある単語です。日常以上に書き言葉や専門領域で見かけるケースが多いかもしれません。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 単数形: vessel

  • 複数形: vessels

vessel は名詞なので、動詞や形容詞の活用はありません。

他の品詞形


  • “vessel” 自体には他の品詞(動詞や形容詞など)はほぼ存在しません。形容詞的表現としては “vessel-like (容器のような)” などを造語的に使うことはありますが、一般的ではありません。

推定CEFRレベル


  • B2(中上級): 日常会話で頻繁に登場するというよりも、学術的文脈やフォーマルな場面での使用が多く、一般的な語彙としてはやや上のレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • vessel は明確な接頭語や接尾語がついているわけではありません。もともとの形で “vessel” という単語です。

関連する単語・派生語


  • bloodstream(血流)や circulation(循環)に関する文脈で “blood vessel”(血管)という表現が頻出です。

  • container (容器), ship, craft (船舶)などが近い意味の単語です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. blood vessel(血管)

  2. fragile vessel(壊れやすい容器・船・血管)

  3. sacred vessel(神聖な容器)

  4. large vessel(大型船舶)

  5. naval vessel(海軍の船)

  6. vessel inspection(船舶検査/容器検査)

  7. vessel capacity(容器/船舶の容量・収容力)

  8. fishing vessel(漁船)

  9. vessel identification(船舶の識別)

  10. vessel crew(船舶の乗組員)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “vessel” は中英語(Middle English)の “vessel” から来ており、古フランス語の “vessel” (容器、器)を源としています。さらに古フランス語はラテン語 “vās”(器、容器)に遡ります。

歴史的使用


  • もともと「液体を入れる容器」を指すのに使われていたようですが、船として「人や貨物を運ぶ容器」という拡張的な意味で使われるようになりました。また、体内の「血管」は「血液を運ぶ器」として比喩的に転用されました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「容器」よりも格式ばった単語として使われます。日常では “container” や “cup” などの方がよく使われます。

  • 「船舶」としても「大型の船」「フォーマルな文書での船」のように、書き言葉や専門文脈(海事法など)で使われます。

  • 「血管」に関しては専門用語の雰囲気がやや強いです。

口語 / 文語 / カジュアル / フォーマル


  • 血管や船舶の意味では、専門的な文章やニュース記事、公式文書などフォーマル寄りの印象です。

  • 「容器」の意味は、やや古めかしい表現や文学的表現でも登場することがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞)です。容器1つ→a vessel、複数→vessels、として数えることができます。

  • “vessel” は主語、目的語、補語として使われます。

  • イディオム的な使い方は少ないですが、「vessel of something(~の容器)」という所有構文で指し示すことがあります。

一般的な構文の例


  • “A vessel for oil transportation” (石油輸送のための船舶)

  • “He treated the vase as a sacred vessel.” (彼はその花瓶を神聖な容器として扱った。)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Do you have any vessel to hold this soup?”

    (このスープを入れる容器、何かありますか?)

  2. “I learned about blood vessels in biology class today.”

    (今日の生物の授業で血管について学んだよ。)

  3. “Grandma’s bowl is such a precious vessel for me.”

    (おばあちゃんの茶碗は私にとってとても大切な容器なんです。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our company just purchased a new vessel for transporting goods across the sea.”

    (弊社は海を越えて貨物を輸送するための新しい船舶を購入しました。)

  2. “The vessel inspection is scheduled for next Tuesday.”

    (船舶の検査は来週火曜日に予定されています。)

  3. “We need to ensure our vessel meets all international standards.”

    (私たちの船舶が国際基準をすべて満たしているか確認する必要があります。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The function of blood vessels is critical in circulatory physiology.”

    (血管の機能は循環生理学において非常に重要です。)

  2. “Microscopic observations revealed abnormalities in the vessel walls.”

    (顕微鏡観察によって血管壁の異常が明らかになりました。)

  3. “Researchers studied ancient ceramic vessels to understand early trade routes.”

    (研究者たちは古代の陶器の容器を調査し、初期の交易ルートを解明しようとしました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. container(容器)


    • 日本語訳: 「容器」

    • より一般的で日常的。


  2. ship(船舶)


    • 日本語訳: 「船」

    • “vessel” よりカジュアルで幅広い船を指せる。


  3. craft(船舶)


    • 日本語訳: 「船舶・飛行機・宇宙船など」

    • より広義で、船だけでなく航空機なども指す。文脈によりフォーマルになる。


  4. boat(小型船)


    • 日本語訳: 「ボート、船」

    • “vessel” より規模が小さい印象。


反意語


  • 容器や船舶について直接的な反意語は特にありませんが、たとえば “empty space” (空の空間)などは「容器が存在しない状態」を表す対比表現に使えるかもしれません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語 (AmE): /ˈvɛsəl/

    • イギリス英語 (BrE): /ˈvɛs(ə)l/


  • アクセントは単語の最初の音節 “VES-” にあります。

  • よくある間違い: “vessel” の冒頭を [vē] のように長く発音してしまう場合がありますが、正しくは [vɛ(ve)] で短い音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “vessle” / “vessel” / “vessel” と “ss” の位置間違いなどが多いです。

  • 同音異義語は特にありませんが、“vessel” と “vassal(家臣)” はスペルも発音も異なりますが混同されがちです。

  • 試験対策: 専門的文章や長文読解に登場することが多く、船や科学などの文脈で出題される場合があります。TOEICや英検の読解問題で見かける可能性があるかもしれません。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “vessel” = “入れ物”というコアイメージを持っておくと分かりやすいです。

    → 血液を入れるもの → 血管

    → 物や人を入れる船 → 船舶

    → 気体・液体などを入れる器 → 容器

  • スペルは “v+essel” と覚えやすい工夫… たとえば “v(ess)el” と「v」と「ess」の結合などをイメージするとよいでしょう。

  • ビジュアルで「フラスコ」のような容器や、「大型船舶」の写真をイメージするのも有効です。


以上が、英単語 “vessel” の詳細な解説です。

容器・船舶・血管など、いずれも「何かを運ぶための入れ物」を表す意味合いがある点が面白い単語です。用途や文脈を意識すると、理解と使い分けがしやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
vessel
意味(1)

(比較的大型の)

意味(2)

(特に液体を入れる)容器,器

意味(3)

(動植物の),導管,脈管

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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