最終更新日:2025/09/21

評論家はその芸術家の最新作を称賛した。

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元となった辞書の項目

critic

名詞

(特に文学・美術・音楽の)評論家,批評家 / あら捜しをする人,酷評する人

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解説

1. 基本情報と概要

単語: critic

品詞: 名詞 (可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2(中上級:抽象的な話題を扱い始めるレベル)

意味(英語): A person who judges, evaluates, or analyzes something (such as art, literature, movies, or other people's actions)

意味(日本語): 何か(芸術、文学、映画、他者の言動など)を評価したり、分析したりする人。いわゆる「批評家」や「評論家」のことです。

「critic」は、映画や音楽、ファッションなど、さまざまな分野で作品や行為を評価する人を指す単語です。専門家としての評価だけでなく、「誰かをよく思っていない批判的な視点」を持つ人物を示す場合もあります。


  • 活用形:


    • 単数形: critic

    • 複数形: critics


  • 他の品詞形:


    • critical (形容詞) – 「批判的な」「重大な」など

    • criticize (動詞) – 「批判する」

    • criticism (名詞) – 「批判、批評」

    • critique (名詞、動詞) – 「批評(する)」



2. 語構成と詳細な意味

語幹: crit-

これは「判断する」「選別する」を意味するギリシャ語由来の語幹に基づきます。

そこから派生して、「人や物事の善し悪しを判断する人(または行為)」という意味になっています。

派生語や類縁語


  1. critical (形容詞)

    -「批判的な」「重大な」

  2. criticize (動詞)

    -「批判する」

  3. criticism (名詞)

    -「批判、批評」

よく使われるコロケーション(10個)


  1. film critic


    • 映画評論家


  2. food critic


    • グルメ批評家


  3. art critic


    • 美術評論家


  4. literary critic


    • 文学批評家


  5. harsh critic


    • 辛辣(しんらつ)な批評家


  6. fierce critic


    • 手厳しい批評家


  7. leading critic


    • 第一線で活躍する評論家


  8. political critic


    • 政治批評家


  9. respected critic


    • 尊敬される評論家


  10. vocal critic


    • はっきりと批判する人



3. 語源とニュアンス

語源:

「critic」は、ギリシャ語の「κριτικός (kritikós)」から来ています。ラテン語形の「criticus」を経て、フランス語などを通り英語に入りました。元々は「判断する能力がある」という意味から派生し、現在は「批評を行う人」というニュアンスで使われます。

使用時の注意点


  • 「critic」は、単に評価を下す人を指すだけでなく、ネガティブな印象を含むことがあります。たとえば、誰かに対していつも文句ばかり言う「批判家」的なニュアンスもあります。

  • フォーマルな文章では、専門家としての評価を下す人を指す用法が多いですが、口語でも「彼は私の最大的な批判者だ(colloquially)」といった使い方が可能です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞): 「a critic / the critic / critics」などの形で使われます。

  • 使われ方


    1. 「(分野名)+ critic」:分野別に「~の評論家」であることを示す。

    2. 「critic of + 対象」:ある対象を批判・評価する人として使う。


イディオム / 一般的な構文


  • “He is a prominent critic in the field of…”


    • 「彼は~の分野における著名な評論家だ。」


  • “Critics argue that…”


    • 「批評家たちは~と主張する。」


フォーマル/カジュアル:


  • 専門的な批評家を指す場合はややフォーマル。

  • 「[誰か]の行動をいつも批判する人」というのを指したい場合は、口語でも使われますが「hater」など、別のカジュアル表現に言い換えられるケースもあります。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “My brother is always a critic of my cooking, but he never cooks himself!”


    • 「兄はいつも私の料理に対して批判的だけど、自分ではまったく料理をしないんだよね!」


  2. “Don’t be such a critic. Why don’t you try it yourself?”


    • 「そんなに批判的にならないで。自分でやってみたらどう?」


  3. “She’s her own worst critic.”


    • 「彼女は自分自身に一番厳しい批評家だよ。」(=自分を酷評するタイプ)


ビジネス(フォーマル)


  1. “The CEO has been a vocal critic of the current marketing strategy.”


    • 「そのCEOは、現行のマーケティング戦略に対して声を上げて批判している。」


  2. “We invited a well-known critic to review our new product.”


    • 「私たちは有名な評論家を招き、我々の新製品を評価してもらった。」


  3. “A respected critic’s endorsement can significantly influence our sales.”


    • 「尊敬される評論家からの推薦は、当社の売上に大きな影響を与え得ます。」


学術的(アカデミック)


  1. “Literary critics have extensively debated the symbolism in this novel.”


    • 「文学批評家たちは、この小説の象徴性について広範に議論してきました。」


  2. “Some art critics argue that her style is a revival of classic impressionism.”


    • 「ある美術批評家は、彼女の作風はクラシックな印象派の復活だと主張しています。」


  3. “Many critics suggest that this theory fails to account for cultural variables.”


    • 「多くの批評家は、この理論が文化的要素を考慮していないと指摘しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. reviewer (レビュアー)


    • 本や映画などについて書評やレビューを書く人。一般に「reviewer」は「批評家」というより「レビューを書く人」という意味が強く、内容紹介寄り。


  2. commentator (解説者、コメンテーター)


    • 特にニュースや政治など、状況を解説・論評する人。実況や解説的ポジションが多い。


  3. evaluator (評価者)


    • ビジネスや教育など、特定の基準を用いて判断を下す人。必ずしも芸術的観点ではなく、数値や基準に基づくことが多い。


反意語


  • supporter / proponent (支持者・提唱者)


    • 「批判・批評する」というより、ある意見や作品を支援・推進する側の人。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈkrɪtɪk/

  • アクセント: 最初の音節 “cri-” に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな発音の違いはほとんどありません。/ˈkrɪtɪk/ で共通に使われます。

  • 注意点: “critic” は “critical” と同じように “cri-” が /krɪ/ となる点を意識して、誤って “/kraɪ/” などと発音しないようにしましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “cirtic” や “critc” のように文字を抜かしてしまう間違い。

  2. 同音異義語との混同: “critique (批評)” と混同してしまいがち。 “critic” は「批評家」、 “critique” は「批評(する)」という具合に使い分ける。

  3. 意味の取り違え: 「批判する人」なのか「専門家として評価する人」なのか文脈に応じて判断が必要。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでは、「批判する人」「映画評論家」など、名詞として文中で役割を果たす場面が出題されることが多い。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「クリティカル」(critical) と同じ語源であることを頭に入れると覚えやすいです。「批判的な人(=critic)」だとイメージしておくとスムーズです。

  • 「クリティック (critic)」というカタカナでの印象から、「批判家」という役割が日本語でも想起しやすいでしょう。

  • 例文やコロケーションを声に出して覚えると、自然に定着しやすいです。

学習の際には、「critic」は可算名詞であり、「a critic / the critic / critics」の形で使われる点を常に意識してみてください。

うまく活用して、自分や他者の立場を表す表現として使いこなしましょう!

意味のイメージ
critic
意味(1)

(特に文学・美術・音楽の)評論家,批評家

意味(2)

あら捜しをする人,酷評する人

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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