最終更新日:2025/10/11

建築家は具体的な建物の詳細な計画を作成しました。

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元となった辞書の項目

concrete

形容詞

具体的な / コンクリート製の / 凝固した, 固体の

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解説

以下では、形容詞の “concrete” をさまざまな角度から詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語): actual, specific, or real; not abstract.

意味(日本語): 実在的・具体的で、抽象的ではないという意味合いを持つ単語です。たとえば「具体的な例を挙げる」「はっきりと形のあるものを指す」というように、頭の中にイメージしやすいものを示す言葉です。

「抽象的でぼんやりしたものではなく、はっきりした形や内容がある」というニュアンスで用いられます。


  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 活用形(比較級・最上級):


    • 比較級: more concrete

    • 最上級: most concrete


  • 他品詞形:


    • 名詞: concrete(コンクリート:建築材料)

    • 副詞: concretely(具体的に)

    • 名詞: concreteness(具体性)


  • CEFR レベル目安: B2(中上級)


    • B2: 「一般的な場面で流暢に対応できるレベル」であり、多くの文脈で具体性や明確さを要求される場面で使用される語彙として認識可能。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “concrete”

  • 語源の要素: 「com-(一緒に)」+「crescere(成長する)」が語源(詳細は後述)。

詳細な意味


  • 「抽象的ではなく、実際に存在する」(not abstract, real)

  • 「しっかりした形がある、現実味がある」(having a physical or solid form)

  • 「具体的な情報や事例を示す」(relating to specific evidence or examples)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. concrete example(具体例)

  2. concrete evidence(具体的な証拠)

  3. concrete steps(具体的なステップ・対策)

  4. concrete plan(具体的な計画)

  5. concrete answer(具体的な答え)

  6. concrete proposal(具体的な提案)

  7. concrete details(具体的な詳細)

  8. concrete result(具体的な結果)

  9. concrete proof(はっきりした証拠)

  10. concrete foundation(コンクリートの土台/具体的な基盤)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “concretus”(com-「一緒に」+ crescere「成長する」)が語源です。もともと「凝固した」「固くなる」といったニュアンスがあり、そこから「しっかりと形が定まった」という意味に発展しました。

ニュアンス・使い方


  • 「concrete」は、抽象的な概念と対比されるときにしばしば用いられます。

  • 比較的フォーマルな文章から日常会話まで幅広く使えますが、「具体的な事実・データ・例を示す」場合によく使われます。

  • 相手にわかりやすい形で説明するとき、「Don’t be abstract, please give me a concrete example.(抽象的に話さず、具体例を教えて)」というように使用します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として: 一般に修飾する名詞の前に置かれます。

    例: “a concrete idea” / “a concrete plan”

  • 口語でも書き言葉でも使われますが、ややビジネスライクやアカデミックな文脈でも頻繁に使われがちです。

  • 同じスペルで名詞(コンクリート建材)として用いられることがありますが、文脈で使い分けが必要です。

イディオム/構文例


  • “have something concrete to show”


    • 「具体的に示すものがある」


  • “turn ideas into concrete actions”


    • 「アイデアを具体的な行動に落とし込む」



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Could you give me a more concrete example of what you mean?”

    (どういう意味なのか、もっと具体的な例を挙げてもらえますか?)

  2. “I need some concrete steps to organize this party.”

    (パーティーを企画するために、具体的なステップが必要です。)

  3. “Let’s think of a concrete goal we can achieve by next month.”

    (来月までに達成できる具体的な目標を考えましょう。)

ビジネスでの例文


  1. “We should provide concrete data to support our proposal.”

    (我々の提案を裏付けるために、具体的なデータを提示する必要があります。)

  2. “The manager demanded a concrete action plan for the upcoming quarter.”

    (マネージャーは次の四半期に向けて、具体的な行動計画を求めました。)

  3. “Without concrete evidence, it’s hard to convince the client.”

    (具体的な証拠がなければ、クライアントを納得させるのは難しいです。)

学術的な文脈での例文


  1. “Researchers are looking for concrete results to validate this new theory.”

    (研究者たちは、この新しい理論を実証するために具体的な結果を求めている。)

  2. “We need concrete parameters to measure the effectiveness of the program.”

    (プログラムの有効性を測定するためには、具体的なパラメータが必要です。)

  3. “Her dissertation provides a concrete analysis of social media trends.”

    (彼女の論文は、ソーシャルメディアの動向について具体的な分析を示しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. tangible(触れられる、実体のある)


    • 例: “tangible results” → 「実体のある結果」

    • “concrete” よりも「物理的に存在する」ニュアンスが強い場合が多い。


  2. definite(はっきりとした)


    • 例: “definite plans” → 「はっきりした計画」

    • 不明瞭さがないという意味が強い。


  3. specific(特定の、具体的な)


    • 例: “specific instructions” → 「具体的な指示」

    • 「はっきり対象が決まっている」ニュアンス。


  4. solid(堅実な、しっかりした)


    • 例: “solid evidence” → 「確固たる証拠」

    • 「動かぬ証拠」を強調するときによく使われる。


  5. substantial(相当な、実質的な)


    • 例: “substantial improvement” → 「実質的な改善」

    • 「中身がある・大きさがある」イメージ。


反意語(Antonyms)


  1. abstract(抽象的な)


    • “abstract thoughts” → 「抽象的な考え」

    • 「concrete」と対比される代表的な単語。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ˈkɑːn.kriːt/

    • イギリス英語: /ˈkɒn.kriːt/


  • アクセント(強勢)の位置


    • 第1音節 “con” にアクセントがあります。

    • “CON-crete” のように発音します。


  • よくある発音の間違い


    • /kənˈkriːt/ と発音する人もいますが、正確には “CON-kreet” で “con” が強調されます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “concrete” の “e” の数や順序を間違えやすい(“concret” と書いてしまうなど)。

  • 同音異義語との混同: 特に “concur”(同意する)など他動詞とは発音・つづりが近いわけではありませんが、似た接頭語 “con-” の単語と混同しないよう注意。

  • 試験対策


    • TOEICや英検などのリーディングで “concrete example” や “concrete evidence” は頻出表現です。文章内で “concrete” が「物理的なコンクリート材」なのか「具体的な」という形容詞なのか、文脈に注意して訳す必要があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源の “com-(一緒)” と “crescere(成長する)” から、もともと「固まる」「凝結して一体となる」というイメージを想起すると覚えやすいでしょう。

  • 建築材料の「コンクリート」を一度固めると動かせない、形がはっきりするという連想から「具体的」な意味に広がっていると考えると記憶に残りやすいです。

  • 勉強テクニックとしては、「abstract」の反対語として対比させながら一緒に覚えると便利です。


以上が、形容詞 “concrete” の詳細な解説です。ビジネスから日常会話、学術的な文脈まで幅広いシーンで使われる語なので、しっかり覚えておきましょう。

意味のイメージ
concrete
意味(1)

コンクリート製の

意味(2)

凝固した,固体の

意味(3)

具体的な,有形の,実在する

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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