元となった辞書の項目
steel
解説
1. 基本情報と概要
単語: steel
品詞: 名詞(主に「鋼鉄」を指す)
英語の意味: a hard, strong alloy of iron with carbon and usually other elements, used extensively as a structural and fabricating material.
日本語の意味: 「鉄を主成分とする合金で、非常に硬くて丈夫な材料」という意味です。ビルや橋などの建設、工具などに使われる、とても重要な金属合金を指します。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です:
- 建設、機械、工具などにおいて、丈夫な素材を表すときに用いられます。
- 普段から目にする「ステンレス」や「鉄骨商品」は、この「steel(鋼鉄)」を基に加工されている場合が多いです。
活用形:
- 名詞なので、通常は「steel」の形が変わりません。可算名詞として扱われる場合もありますが、多くは不可算名詞として使われます(例: “a steel” というよりは “a piece of steel” のように表現)。
他の品詞になったときの例:
- 動詞「to steel oneself」:「気持ちを引き締める」「腹をくくる」の意味で使われます。
- 形容詞形はあまり一般的ではありませんが、口語では「steel-gray(スチールグレー)」のように形容として用いられる場合があります。
CEFRレベル目安: B1(中級)
- 鉄や金属について学ぶ機会があれば登場しやすく、より実用的な英単語として認識されます。
2. 語構成と詳細な意味
- 「steel」は特に明確な接頭語や接尾語を含みません。
- 語幹は「steel」。
派生語・関連語:
- stainless steel(ステンレス鋼)
- steelworker(製鋼工)
- steelmill(製鋼所)
よく使われるコロケーション(10個):
- stainless steel(ステンレス鋼)
- tempered steel(焼き入れ鋼)
- steel industry(製鉄・鉄鋼産業)
- steel mill(製鉄所)
- steel beam(鉄骨梁)
- steel pipe(鋼管)
- steel cable(鋼索)
- steel frame(鋼鉄の骨組み)
- steel rod(鋼棒)
- steel plate(鋼板)
3. 語源とニュアンス
- 語源は古英語の「stēle」またはゲルマン祖語に遡ると考えられています。
- 古くから武器や道具の材料として重要視され、硬い・丈夫という印象が強調されてきました。
使用時の注意点・ニュアンス:
- 「steel」は具体的な素材を指すため、基本的にフォーマル・カジュアル問わず使われます。
- 比喩的表現として「精神的な強さ」を表すときにも用いられる場合があります(例: “a man of steel” = 「鋼のように強い人」)。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として使う場合:
- 不可算名詞として扱うことが多いです(例: “I need some steel.”)。
- 可算名詞として使う場合は特定の種類を指す場合に限られます(例: “We tested several steels.” – 鋼の種類)。
- 不可算名詞として扱うことが多いです(例: “I need some steel.”)。
動詞「to steel oneself」:
- 意味: 「意志を固める」「覚悟を決める」
- 用法: “He steeled himself for the challenge.”
- 意味: 「意志を固める」「覚悟を決める」
イディオム・構文例:
- “nerves of steel”:「とても強い精神力/神経の図太さ」
- “steeled expression”:「引き締まった表情」
- “nerves of steel”:「とても強い精神力/神経の図太さ」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I need to buy some steel to fix the gate.”
(門扉を修理するために鋼材を買わなきゃ。) - “These steel pots are very durable.”
(これらの鋼製の鍋はすごく丈夫です。) - “My grandfather used to work in a steel mill.”
(祖父は製鉄所で働いていました。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company specializes in the production of steel beams.”
(当社は鉄骨梁の製造を専門としています。) - “We’re negotiating a new steel supply contract.”
(新しい鋼材の供給契約を交渉中です。) - “Steel prices are expected to rise due to increased demand.”
(需要増加により鉄鋼価格が上がる見込みです。)
学術・専門的な文脈での例文
- “The tensile strength of this steel alloy is remarkably high.”
(この鋼合金の引張強度は著しく高い。) - “Stainless steel resists corrosion thanks to its chromium content.”
(ステンレス鋼はクロム成分のおかげで腐食に強い。) - “Advanced steels are becoming lighter and stronger through new metallurgical methods.”
(新しい冶金技術によって先進的な鋼はより軽量かつ強度が増しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- iron(鉄): 基本元素としての“鉄”を指す。強度や用途に関しては多少意味が異なる。
- metal(金属): より広い意味で「金属全般」を指す。steelはmetalの一種。
- alloy(合金): 2種類以上の金属を混ぜ合わせたものを広く指すが、steelは特定の合金。
- iron(鉄): 基本元素としての“鉄”を指す。強度や用途に関しては多少意味が異なる。
反意語: (明確な反意語は存在しませんが、対比的に)
- wood(木材): 金属に対して木材という対照的な材料。
- plastic(プラスチック): 金属とは異なる人工材料。
- wood(木材): 金属に対して木材という対照的な材料。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /stiːl/
- 発音:
- アメリカ英語: スティール
- イギリス英語: [スティール](ほぼ同じ発音)
- アメリカ英語: スティール
- よくある発音の間違い: “steel” と “steal” は同音語なので、スペリングに注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “steel” と “steal” の混同
- 意味が全く異なる(“steal”=「盗む」)ので、スペルミスしないよう注意。
- 意味が全く異なる(“steal”=「盗む」)ので、スペルミスしないよう注意。
- 不可算名詞として使う場合は “some steel” や “a piece of steel” と表現する。
- TOEICや英検のリーディングで、製造業やインフラ関連の文脈で登場することがあるので注意しておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「強い」「硬い」というイメージを持つと覚えやすいです。映画などで「Man of Steel(鋼の男)」という表現を聞いたことがあれば、それで連想すると良いでしょう。
- スペルのポイントは “ee” で長い音の “iː” を作るところです。同じ音を持つ“フィール(feel)”や“ホイール(wheel)”などと関連づけて覚えるとミスが減ります。
以上が名詞「steel」の詳細な解説です。しっかり意味と用法を押さえて、スムーズに使いこなしましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉鋼鉄,鋼(はがね)(炭素を含む鉄)
意味(2)
〈U〉〈C〉鋼鉄製品;刀,剣;《文》武器