元となった辞書の項目
lesson
解説
1. 基本情報と概要
英単語: lesson
品詞: 名詞 (Noun)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
意味(英語/日本語)
- 英語: Something you learn or study; a period of teaching, or the content of what you learn.
- 日本語: 学習内容や授業、あるいは学ぶべき教訓のことです。「授業」や「レッスン」という意味で使われたり、「教訓」というニュアンスとして使われることもあります。
たとえば、ピアノや英語などの「レッスン」を受けるときに使います。また、「これでいい教訓になった(I’ve learned my lesson)」のように「教訓」の意味としても使われる便利な単語です。
活用形
- 単数形: lesson
- 複数形: lessons
他の品詞になったときの例
- 「lesson」という単語はほとんどの場合名詞として使われますが、派生が直接的に変化して動詞になる一般的な用法はありません。ただし、イディオム「teach someone a lesson」(~に思い知らせる)のように、動詞「teach」と組み合わせて使われる表現はよく見られます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 英語の「lesson」はラテン語の「lectio(読むこと、講義)」に由来し、フランス語を経て英語に入ってきました。接頭語や接尾語がついているわけではなく、単語全体が語幹として機能しています。
派生語や類縁語
- lecture(講義):同じラテン語「lectio」から派生しています。
- lectionary(聖書日課集):教会で読まれるテキストを集めた書物のこと。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- take a lesson(レッスンを受ける)
- give a lesson(レッスンをする/レッスンを行う)
- learn a lesson(教訓を学ぶ/学びを得る)
- teach someone a lesson(~に思い知らせる/懲らしめる)
- private lesson(個人レッスン)
- piano lesson(ピアノのレッスン)
- lesson plan(授業計画)
- life lesson(人生の教訓)
- first lesson(最初の授業/第一課)
- homework assignment for the lesson(レッスンの宿題)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「lectio」(読むこと) → 古フランス語の「leçon」 → 中英語の「lessoun」 → 現在の「lesson」。
- 元々は「読むこと」「読まれる部分」を指しており、聖書の朗読の部分などを意味していました。
ニュアンス
- 「授業」や「課」という直接的・具体的な意味だけでなく、「教訓」「学び」という抽象的なニュアンスも含みます。
- 「I’ve learned my lesson.(これで教訓を得た)」のように、反省や経験から学びを得たことを示すときによく使われます。
- 「teach someone a lesson」は少し攻撃的な響きがあり、「懲らしめる」「思い知らせる」のようなやや強い意味になります。
- フォーマルな文章でも、カジュアルな会話でも幅広く用いられる単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): 具体的な単少/複数形があり、ひとつひとつのレッスンや教訓を数えることができます。
- 「レッスンを受ける」「レッスンを行う」などの文脈で使われます。
一般的な構文・イディオム
learn one’s lesson
- 例: I learned my lesson not to leave the door unlocked.
- 「自分の教訓を得た/学んだ」という意味。
- 例: I learned my lesson not to leave the door unlocked.
teach someone a lesson
- 例: That prank taught us a lesson about being more careful.
- 「誰かに思い知らせる/懲らしめる」というイディオム的表現。
- 例: That prank taught us a lesson about being more careful.
have a lesson
- 例: I have a driving lesson today.
- 「レッスンがある/受ける」。
- 例: I have a driving lesson today.
5. 実例と例文
日常会話の例文(3つ)
- “I have an English lesson every Monday.”
- 毎週月曜日に英語のレッスンがあります。
- 毎週月曜日に英語のレッスンがあります。
- “Did you learn your lesson after you forgot your wallet?”
- 財布を忘れた後で、教訓を得た?
- 財布を忘れた後で、教訓を得た?
- “I’ll give you a quick lesson on how to use this app.”
- このアプリの使い方をちょっと教えてあげるね。
ビジネスシーンの例文(3つ)
- “Our manager will give us a short lesson on the new software.”
- マネージャーが新しいソフトウェアについて短い研修(レッスン)をしてくれます。
- マネージャーが新しいソフトウェアについて短い研修(レッスン)をしてくれます。
- “I believe we learned a valuable lesson from this project’s failure.”
- このプロジェクトの失敗から、私たちは大切な教訓を得たと思います。
- このプロジェクトの失敗から、私たちは大切な教訓を得たと思います。
- “Let’s schedule a lesson on data analysis skills.”
- データ分析スキルの研修の予定を組みましょう。
学術的な文脈の例文(3つ)
- “In the next lesson, we will discuss the historical context of the novel.”
- 次の授業では、その小説の歴史的背景について議論します。
- 次の授業では、その小説の歴史的背景について議論します。
- “Each lesson in this textbook builds upon the previous one.”
- この教科書の各課は、前の課を基礎にさらに知識を積み上げます。
- この教科書の各課は、前の課を基礎にさらに知識を積み上げます。
- “The lesson on quantum mechanics is crucial for understanding modern physics.”
- 現代物理学を理解するには、量子力学の講義(レッスン)が非常に重要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- class(クラス)
- 「授業」「学級」。lessonよりも「集団で行う授業」というニュアンスが強い。
- 「授業」「学級」。lessonよりも「集団で行う授業」というニュアンスが強い。
- session(セッション)
- 集まり・訓練・講習などの一定の時間枠を示す。lessonより幅広い場面で使える。
- 集まり・訓練・講習などの一定の時間枠を示す。lessonより幅広い場面で使える。
- tutorial(チュートリアル)
- 大学などで行われる個別指導や、オンライン講座の分かりやすい指導形式に使われる。
- 大学などで行われる個別指導や、オンライン講座の分かりやすい指導形式に使われる。
- lecture(講義)
- どちらかと言えば大学や専門性の高い場面での「講義」を指す。
反意語
- はっきりした反意語はありませんが、「lessonを得ていない=学びがない」という意味では、ignorance(無知)やmistake(誤り)のままである状態が対立概念となる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈlɛs.ən/ (アメリカ英語 / イギリス英語ほぼ同じ)
- アクセント(強勢): 第1音節 “LES” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では語尾の /ən/ がやや短く聞こえることがあります。
- 間違えやすい発音として「レッソン」と促音(っ)を強く入れてしまう場合がありますが、実際は「レスン」のように軽く発音されます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: lasson、lessen などと綴りを間違えやすいです。
- 「lessen」は「減らす」という全く別の動詞なので、混同しないように注意。
- 「teach someone a lesson」の直訳の仕方に気をつける必要があります。「レッスンを教える」ではなく、「思い知らせる・懲らしめる」という慣用表現です。
- TOEICや英検などの試験でも「lesson learned(学んだ教訓)」や「life lesson(人生における教訓)」といった表現として登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「lesson」は「less(より少ない)」と同じスペルが途中に入っているため、「less + on(オン)」と考えると綴りを覚えやすいかもしれません。
- 「レッスン=学ぶチャンス」というポジティブなイメージをもつと記憶に残りやすいです。
- “I’ve learned my lesson.” という表現をしっかり身につけておくと、英語圏でのちょっとした失敗談や反省を話す際に自然に使えます。
以上が名詞「lesson」の詳細解説です。授業の場面や学びの文脈だけでなく、人生の教訓を語るときにも使われる、大変便利な単語です。ぜひ様々なフレーズで使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《しばしば複数形で》授業,けいこ
意味(2)
(教科書などの)課
意味(3)
《複数形で》(授業に伴う)勉強
意味(4)
教訓,教え,戒め
意味(5)
(礼拝の時に読む)聖書の一節