最終更新日:2025/09/06

これは個人の力で出来るものではない。

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元となった辞書の項目

individual

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》個々の,個別の(separate) / 《名詞の前にのみ用いて》個人的な,一個人の / 独特の

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解説

以下では、形容詞 “individual” について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

▷ 単語の意味(英語・日本語)


  • 英語:individual (adjective) – relating to or for a single person or thing, separate or distinct from others.

  • 日本語:個々の、個別の、それぞれの。

「individual (形容詞)」は、「個々の」や「それぞれの」を意味します。たとえば「個々の趣味」や「ひとりひとりの考え」のように、一つひとつを分けて考えるときに使われます。誰かや何かをまとめて捉えるのではなく、それぞれを独立した存在として扱う、というニュアンスを持つ言葉です。

▷ 品詞と活用


  • 品詞:形容詞 (adjective)

  • 活用形:形容詞のため、語形変化はありません。

    ただし、比較級・最上級を造るときには下記のようになる場合があります。


    • more individual, most individual(ただし、文脈的にあまり多用されません)


▷ 他の品詞・関連形


  • 名詞形:an individual(「個人」という意味で使う)


    • 例: He is a talented individual. (彼は才能ある個人です)


  • 副詞形:individually(個々に、個人ごとに)


    • 例: We were asked to submit the forms individually. (書類を個別に提出するように求められた)


▷ CEFR レベル


  • おおよその目安:B2(中上級)


    • 日常会話でも使われますが、より抽象的・正確な表現を好む場面や文章でよく見られます。



2. 語構成と詳細な意味

▷ 語構成


  • 接頭語:in-(ラテン語系で「〜の中に」「〜へ」という意味を持つ場合もありますが、ここでは “dividual” を強調する役割程度)

  • 語幹:divid (ラテン語の「分ける(dividere)」に由来)

  • 接尾語:-al(形容詞を作る接尾語)

“individual” という形容詞は、「何かを分けて考える」のニュアンスで、「それぞれの・単独の」という意味を表現します。

▷ よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. individual needs(個々のニーズ)

  2. individual rights(個人の権利)

  3. individual differences(個人差)

  4. individual approach(個別のアプローチ)

  5. individual basis(個別のベース、個別基準)

  6. individual attention(個別の配慮・対応)

  7. individual responsibility(個人の責任)

  8. individual decision(個人の判断)

  9. individual identity(個々のアイデンティティ)

  10. individual performance(個人的な成果・パフォーマンス)


3. 語源とニュアンス

▷ 語源


  • ラテン語「individuus(分割できない)」がもとになり、中世ラテン語の “individualis” を経て、フランス語や中英語で変化してきました。「ひとつに切り離せるもの」「分けられないもの」という意味合いを持ち、そこから「単独の」「個別的な」というニュアンスへと派生していきました。

▷ ニュアンスと使用上の注意


  • 「集団としてではなく、それぞれをきちんと分けて扱う」という意味合い。

  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使われますが、書き言葉(文章)やビジネスシーン、学術的な文脈でも比較的よく登場します。

  • 「独特の」「独自の」という意味合いで強調したいときに使われることもありますが、その場合は「個々が持つ特徴」のニュアンスが含まれます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾する

    例: individual style, individual plan など。

  • 使用シーン:主にフォーマル/中立的な文脈で使われることが多く、日常会話でも「個々の…」を強調したいときに使われます。

  • 「可算・不可算」の区別は、形容詞そのものにはありませんが、名詞として使う “an individual” (一人の人) は可算名詞です。

▷ イディオムや構文の例


  • on an individual basis(個別ベースで)

  • treat (someone/something) as an individual(人/物を一つの独立した存在として扱う)


5. 実例と例文

▷ 日常会話での例文(3例)


  1. We all have our individual tastes in music.

    (私たちはみんな音楽に関してそれぞれ好みがあります。)

  2. My mother always respects my individual choices.

    (母はいつも私の個々の選択を尊重してくれます。)

  3. Each student is encouraged to express their individual opinions.

    (学生それぞれが自分の意見を述べるように促されています。)

▷ ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. Our company offers individualized training programs to develop employees’ skills.

    (当社では従業員のスキルを伸ばすために個別化された研修プログラムを提供しています。)

  2. We need to address our clients’ individual needs to stay competitive in the market.

    (市場で競争力を保つには、顧客の個々のニーズに対応する必要があります。)

  3. Each manager is responsible for the individual performance of their team members.

    (各マネージャーはチームメンバーひとりひとりの成果に責任を負います。)

▷ 学術的な文脈での例文(3例)


  1. Researchers must consider individual variables when designing experiments.

    (研究者は実験を設計するときに、個々の変数を考慮しなければなりません。)

  2. The theory highlights the role of individual differences in cognitive development.

    (その理論は認知発達における個人差の役割を強調しています。)

  3. This study examines how individual personality traits influence group dynamics.

    (本研究では、個人の性格特性が集団のダイナミクスにどのように影響を与えるかを調査します。)


6. 類義語・反意語と比較

▷ 類義語 (Synonyms)


  1. distinct(明確に異なる)

  2. separate(分離した)

  3. unique(唯一の、他にはない)

  4. personal(個人に関する)


  • “distinct” は「他と明確に違っている」というニュアンスです。

  • “separate” は「分離された、孤立した」の意味を強調します。

  • “unique” は「唯一無二」という特殊感を伴います。

  • “personal” は「個人的な、個人の」という意味合いが強く、「主観的」や「自分に直接関わる」というニュアンスがあります。

▷ 反意語 (Antonyms)


  • collective(集団の、集合的な)

  • shared(共有された)

  • common(共通の)

「collective」は「集合体としての」という意味で、「全体的・共同的」なイメージを前面に出します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記:/ˌɪn.dɪˈvɪdʒ.u.əl/

  • アクセント(強勢)は “vi” の部分(第3シラブル “vi”)に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語では、大きな違いはありませんが、アメリカ英語ではやや母音がフラット気味になります。

  • よくある誤りは “in-divi-ju-al” の部分が曖昧になり、「インディヴィジュアル」となりにくいことです。/dɪ/ と /vɪ/ をはっきり区別する意識を持つとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:「indivisual」と書いてしまうミスがよく見られます。“dividual” の綴りをしっかり覚えましょう。

  • 同音異義語との混同:特にありませんが、「individual」と「individually」(副詞) を使い分ける際に混乱する場合があります。

  • 試験での出題:TOEIC や英検などで、ビジネス文脈や説明文中に “individual needs,” “individual differences” といった形で出題されやすい単語です。文章読解やリスニングで出てきたとき、「個々の、個人ごとの」というニュアンスを正しく理解すると正答率が上がります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「in-(中に)+ divid(分割する)+ -ual(形容詞)」が組み合わさり、「分割できないひとつの単位」というイメージ。

  • “divide” のスペルと似ているため、「分ける」→「個々にわけられる」→「ひとつひとつの」と連想すると覚えやすいです。

  • 「個人(individual)を大切にする社会」というフレーズでイメージを固めると、ニュアンス含めて理解しやすくなります。


以上が、形容詞 “individual” の詳細な解説です。「個々を尊重する」「一つひとつをピックアップする」という感覚が、特徴的な形容詞であることを意識して学習するとよいでしょう。

意味のイメージ
individual
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》個々の,個別の(separate)

意味(2)

独特の,

意味(3)

《名詞の前にのみ用いて》個人的な,一個人の

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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