最終更新日:2025/09/07

犬はフェンスを飛び越えた。

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元となった辞書の項目

fence

名詞

フェンス,囲い 

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解説

1. 基本情報と概要

単語: fence

品詞: 名詞 (countable noun)

意味 (英語): “A barrier or boundary, typically made of posts and wire or wood.”

意味 (日本語): 「主に木やワイヤーなどで作られた垣根や柵、境界を示すもの」

「庭や土地の周囲を囲ったり、境界をはっきりさせるために使われる名詞です。日常的には、たとえば家の庭や牧場を囲う木製・金属製などの柵(さく)を指します。」

活用形


  • 単数形: fence

  • 複数形: fences

別の品詞として


  • 動詞 (to fence): 「柵を張る、境界を作る」、あるいは「フェンシングをする」「盗品を売買する」という意味でも使われる。


    • 例: He fenced his property. (彼は自分の敷地に柵を張った)

    • 例: She is learning how to fence. (彼女はフェンシングのやり方を習っている)


  • 名詞 (fencing): 「柵を設置する行為」「フェンシング(スポーツ)」など。

CEFRレベル目安: A2(初級)

「基本的な日常会話で頻出する単語です。家や建物の周りなどを表すときに比較的早い段階から出てきます。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • fence はもともと “defense” の短縮形が転じた語だと言われています。

  • defense (防御・守り) の一部が省略され、垣根や柵を意味するようになりました。

派生語や類縁語


  • fencing: 柵を作ること/フェンシング(剣技のスポーツ)

  • fencer: フェンシングの選手

  • defensive: 防御的な (defense を語源に持つ形容詞)

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. put up a fence → 「柵を立てる」

  2. mend/repair a fence → 「柵を修理する」

  3. climb over a fence → 「柵を乗り越える」

  4. jump the fence → 「柵を飛び越える」

  5. tear down a fence → 「柵を取り壊す」

  6. a chain-link fence → 「金網のフェンス」

  7. a picket fence → 「杭(くい)の柵」

  8. fence off an area → 「区域を柵で仕切る」

  9. stand by the fence → 「柵のそばに立つ」

  10. fence post → 「柵の柱」


3. 語源とニュアンス

語源


  • fence は Middle English (中期英語) の “fens” という言葉が、“defense” の省略形として使われていたことに由来します。

  • 防御や境界を示す「守り」のイメージから、物理的に敷地などを囲って守るものを表すようになりました。

ニュアンスや使用上の注意点


  • 基本的にはカジュアルな表現で、日常会話でもビジネスでも使えます。

  • 文章でも口語でも広く使われますが、重大な国境や大規模な施設の壁のようなものを表す場合は “wall” が使われることも多いです。

  • 盗品を売買する「闇商人」を指す動詞や名詞の fence は文脈によっては理解しづらいケースもあるので注意。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞なので、単数形 (a fence) と複数形 (fences) を使い分けます。

  • 「柵を張る」という動詞として use / set up a fence などの表現が可能。

  • fence を使ったイディオムやフレーズとしては、例えば “sit on the fence” (どっちつかずの態度をとる) があります。政治や議論の場面で使われる比喩表現です。

例:


  • “He always sits on the fence and doesn’t take a clear position.” (彼はいつもどっちつかずで、はっきりとした立場を示さない。)

フォーマル / カジュアル:


  • 物理的な柵の話題の場合、普段の会話やビジネス上の会話で自然に使えます。

  • イディオム “sit on the fence” はカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m thinking of building a fence around my backyard.”

    (裏庭のまわりに柵を作ろうかと思ってるんだ。)

  2. “Be careful; there’s a broken fence at the end of the trail.”

    (気をつけて。小道の先に壊れた柵があるよ。)

  3. “Our dog keeps escaping, so we need a taller fence.”

    (うちの犬がしょっちゅう逃げ出すから、もっと高い柵が必要だよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We plan to install a fence to secure the construction site.”

    (工事現場を安全に管理するため、柵を設置する予定です。)

  2. “They requested a new fence to separate the parking area from the loading zone.”

    (駐車エリアと荷受け所を分けるために新しい柵を設置するよう依頼がありました。)

  3. “Could you provide an estimate for repairing the perimeter fence?”

    (周囲の柵を修理する費用の見積もりをいただけますか?)

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study investigates the impact of fencing on wildlife migration patterns.”

    (この研究は、野生動物の移動パターンに対する柵の影響を調査している。)

  2. “Land management strategies often incorporate fencing to protect endangered plant species.”

    (土地管理の戦略では、しばしば絶滅危惧種の植物を守るための柵が取り入れられる。)

  3. “Archaeologists uncovered remnants of ancient fences used for livestock containment.”

    (考古学者たちは、家畜を囲うために使われた古代の柵の痕跡を発見した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “barrier” (バリア)


    • 何らかの障害物・仕切りを広く指す。必ずしも「柵」のみを意味しない。


  2. “hedge” (生垣)


    • 垣根としての植物を使った囲い。自然の素材で囲うイメージが強い。


  3. “wall” (壁)


    • レンガやコンクリートなどの solid な構造を指すことが多い。


  4. “enclosure” (囲い)


    • 動物などを囲い込む場所を指すことが多い。


  5. “palisade” (柵、柵壁)


    • 棒や杭を並べて作る防御用の柵。やや専門的。


反意語


  • “opening” (開放部), “gateway” (門, 通路)


    • 柵が閉鎖・囲むニュアンスなのに対し、入口や開口部は逆の作用。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /fens/


  • 強勢 (アクセント) は1音節の単語のため、特に意識されないが、[féns] のように /e/ の音がはっきりする。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: どちらも /fens/ と発音するのが一般的。

  • よくある間違い: /feɪns/ (フェインス) と伸ばしてしまったり、/fiːns/ (フィンス) としてしまったりするケース。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “fance” と書き間違える人がいる。

  • 同音異義語との混同: 同じ発音の単語は特にありませんが、「fence」が動詞で「盗品を売る」意味を持つ場合など文脈が全く異なるので注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでは、建物や境界に関する話題、イディオム “sit on the fence” などの熟語が出題される場合あり。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “fence” は “defense(守り)” が縮まったもの、と意識すると、柵が境界や守りの象徴というイメージで覚えやすいです。

  • “fence” の “fen-” を “辺(へん)” = “周りを囲む” とイメージして、周囲を囲むものだと覚えるのも手です。

  • 「Sit on the fence = 両陣営の柵の上に座ってどっちにも行かない」→ どっちつかずの態度のイメージでイディオムも覚えてください。


以上が名詞 “fence” の詳細解説です。囲い、境界、守りのニュアンスをしっかり把握して、日常会話やビジネス、そしてイディオムとしての使いどころを活かしてください。

意味のイメージ
fence
意味(1)

〈U〉剣術,フェシング(fencing)

意味(2)

〈C〉《話》(盗品を買い受ける)故買人

意味(3)

〈C〉(通例,木材・鉄線・針金などでできた)囲い,垣根,柵(さく),へい

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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