最終更新日:2025/09/06

今夜、パーティーに行くかもしれない。

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元となった辞書の項目

might

助動詞

《仮定法で》 《現在の事実と反対の仮定》…かもしれないのだが / 《過去の反対の推量》…したかもしれない / 《可能性・推量》ひょっとしたら...かもしれない / 《許可》…してもよい / 《提案・依頼》…してくれませんか / 《非難・不平》…してもよさそうなものだ

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解説

以下では助動詞「might」について、できるだけ詳細に説明します。


1. 基本情報と概要

単語: might

品詞: 助動詞 (modal verb)

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 日常会話で使われる程度の難易度です。推量や可能性を表現するときに、とてもよく使われます。

英語での意味:


  • “might” is a modal verb used to express possibility, permission (in a polite sense), or a slight suggestion.

日本語での意味:


  • 「かもしれない」「~してもよい」「(控えめな)提案または提案への同意」のニュアンスを持つ助動詞です。

    例: “He might come tomorrow.”(彼は明日来るかもしれない。)

    例: “Might I suggest an alternative?”(別の案を提案してもよろしいでしょうか?)

必ず主節の動詞の前や助動詞として使われ、主語の後に置かれることが多いです。「may」よりも可能性が低い、または控えめな表現として使われることが多い点が特徴です。

活用形

助動詞のため、通常の動詞とは違い、過去形・三単現形などがありません(“might”自体がかつて “may” の過去形だった名残を持っていますが、現代英語では独立して使われています)。

他の品詞の形 (例)


  • 「might」は純粋に助動詞としてのみ使われます。名詞や形容詞としては使われません。

  • 「may」の過去形として古風にとらえられることがあり、仮定法や間接話法などで用いられる場合もあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • might はもともと “may” の過去形由来ですが、現代では助動詞として固定しており、接頭語・接尾語・語幹に分解して学習する機会はほとんどありません。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. might be (~かもしれない)

  2. might have (過去の可能性・推量:「~だったかもしれない」)

  3. might want to (~した方がいいかもしれない/おそらく~したいかもしれない)

  4. might as well (~した方がマシ/~してもいいかもしれない)

  5. might not (~しないかもしれない)

  6. might consider (検討してみてもいいかもしれない)

  7. might be worth (~の価値があるかもしれない)

  8. might possibly (ひょっとしたら~かもしれない)

  9. might just (もしかすると~かもしれない)

  10. you might be right (あなたの言うことが正しいかもしれない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “might” は古英語 “meahte” や “mihte” といった “may” の過去形に由来しています。英語の歴史が進むにつれ、過去形の機能から可能性を示す助動詞へと変化・定着しました。

ニュアンス


  • “may” よりも可能性や推測の度合いが低い、または話し手がより控えめに感じていることを表すことがよくあります。

  • 相手を丁寧に説得したり、何かを提案したりするときにも使われます。たとえば “Might I ~?” と疑問形にすることで、非常に丁寧な申し出や依頼を表せます。

  • “might” は、口語でも書き言葉でも両方使われますが、「少し古風な丁寧さ」を帯びることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 助動詞としての位置


    • 主語の直後、動詞の前に置かれます:

      “I might go.” / “He might be waiting.”


  2. 否定形


    • “might not” または縮約形 “mightn’t” (口語ではほとんど使われない)

      “He might not agree.” (彼は同意しないかもしれない)


  3. 疑問形


    • 文頭に “Might” を置く:

      “Might I ask you a question?”


  4. 完了形 (過去の推量) と組み合わせ


    • “might have + 過去分詞” で「~だったかもしれない」

      “He might have left already.” (彼はもう出発してしまったかもしれない)


  5. 仮定法的表現


    • If S + V (過去形), S + might + V

      “If I won the lottery, I might buy a house.”


  6. 可算・不可算などの区別


    • 助動詞のため、可算名詞・不可算名詞のように数量を意識する表現ではなく、動作や状態の可能性を表します。



5. 実例と例文

日常会話で使われる例文(3つ)


  1. “I might go shopping later if I have time.”

    (時間があれば、あとで買い物に行くかもしれない。)


  2. “He might call you tonight, so keep your phone on.”

    (彼は今夜電話してくるかもしれないから、携帯をつけておいて。)


  3. “We might grab lunch together tomorrow.”

    (明日、一緒にお昼を食べるかもしれないね。)


ビジネスシーンで使われる例文(3つ)


  1. “We might need to revise the marketing strategy.”

    (マーケティング戦略を修正する必要があるかもしれません。)


  2. “There might be a delay in shipping because of the weather.”

    (天候の影響で、発送が遅れるかもしれません。)


  3. “You might consider discussing the proposal with your team.”

    (その提案については、チームと検討してみるといいかもしれません。)


学術的な文脈で使われる例文(3つ)


  1. “This study might shed new light on climate change patterns.”

    (この研究は気候変動のパターンに新たな光を当てるかもしれません。)


  2. “Multiple factors might influence the outcome of this experiment.”

    (この実験の結果には複数の要因が影響を与えるかもしれません。)


  3. “Further research might be necessary to validate these findings.”

    (これらの調査結果を裏付けるには、さらなる研究が必要かもしれません。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. may(~かもしれない)


    • “may” の方が可能性がやや高い、あるいはニュートラルな印象。 “might” の方が控えめ・遠慮がち。


  2. could(~できる/~かもしれない)


    • 過去形や可能性を表す際に似た用法がありますが、could は「能力」「実行可能性」のニュアンスが強いときにも使われます。


  3. would(~だろう/~するつもりだ)


    • 仮定法での「もし〜ならば〜だろう」の意味などで使われる。

    • “might” よりも “would” の方が「意志」がやや強い場合がある。


反意語


  • 助動詞としての直接的な反意語はありませんが、否定形 “might not” が「~しない(かもしれない)」という意味になります。

  • 可能性を否定したい場合は “cannot” (can’t)、 “will not” (won’t) などを使い分けることが多いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /maɪt/

  • 強勢(アクセント)はほぼ1音節なので “might” 自体にアクセントが来ます ( /maɪt/ の “maɪ” をはっきり発音)。

  • アメリカ英語イギリス英語で発音の違いはほとんどありません。

  • よくある間違い: “my-te” のように2音節で発音しないこと。あくまでも短く1音節で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “may” と “might” の混同


    • “may” はやや可能性が高い、または中立的な言い方。 “might” はより控えめ、または低い可能性。


  2. “can” と “might” の混同


    • “can” は能力や選択肢として「~できる」と言うときに使います。 “might” は「(そうなる) 可能性がどれほどあるか」を表します。


  3. スペルミス


    • “migt” や “mighty” とスペルを混同しないように注意。


  4. 試験対策 (TOEIC・英検など)


    • 仮定法や推量を表す文法問題で “might” が選択肢に登場します。特に “If I were you, I might ~.” といった構文に注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. “may” のさらに控えめバージョン、と覚えると簡単です。

  2. 「推量」「可能性」を表すときに、確信度が低いイメージ → “might” は「もしかしたら」の感覚で使う。

  3. “might” は軽い陰影(可能性が低め・申し訳なさ・遠慮)を含む表現 → 「会話でちょっと丁寧に表現したいな」と思ったら使う。


以上が、助動詞「might」の詳細な解説となります。「~かもしれない」と可能性を示す英語表現の中でも、比較的控えめで丁寧なニュアンスを出す場合に便利な助動詞です。ぜひ使い分けを身につけて、英語の表現力を高めてください。

意味のイメージ
might
意味(1)

mayの過去形

意味(2)

《直説法で》《時制の一致により従節に用いて》

意味(3)

《仮定法で》

意味(4)

《現在の事実と反対の仮定》…かもしれないのだが;…してもよい

意味(5)

《過去の反対の推量》…したかもしれない

意味(6)

《可能性・推量》ひょっとしたらかもしれない

意味(7)

《疑問文で》《不確実》いったい…だろうか

意味(8)

《許可》…してもよい

意味(9)

《提案・依頼》…してくれませんか…してみてはどうだろうか

意味(10)

《非難・不平》…してもよさそうなものだ

意味(11)

《仮定法から転じて遠回しの表現で》

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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