最終更新日:2025/11/03
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元となった辞書の項目

matter

名詞

〈U〉物質 / 〈C〉(論議・関心の的となる) 事柄, 問題 / 〈U〉重大事

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解説

以下では、英単語「matter」(名詞)を、学習者の方が理解しやすいように詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “matter”

  • 日本語: 「事柄」「問題」「物質」「重要なこと」など

「matter」は、「問題」や「事柄」、「物質」など、状況に応じて広い意味を持つ単語です。「問題となること」「重要な事柄」「話題」などを伝えたいときによく使います。英語学習では「It doesn’t matter.(問題じゃないよ)」などの表現が有名です。

品詞


  • 名詞 (countable / uncountable の両方で使われる)

活用形

名詞なので基本的に単数・複数形があります。


  • 単数形: matter

  • 複数形: matters

他の品詞


  • 動詞 “to matter” で「重要である」という意味を持つ使い方があります。(例: “It matters to me.”)

難易度 (CEFR)


  • B1 (中級)

    日常会話でもビジネスでも幅広く使われる重要単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「matter」の形そのものは短く、明確な接頭辞や接尾辞はありません。

  • 語源的にはラテン語の “materia” (材料・物質) に由来します (後述)。

詳細な意味


  1. 事柄・問題 (countable)


    • 例: “a personal matter” (個人的な問題)


  2. 物質 (uncountable)


    • 例: “dark matter” (ダークマター)


  3. (印刷物や研究の) 文章・内容 (uncountable)


    • 例: “Reading matter” (読むべき資料)


  4. トピック (countable)


    • 例: “the subject matter” (主題・話題)


関連語や派生語


  • “material” (名詞/形容詞。「材料」「物質の」など)

  • “matters” (複数形、複数の事柄・問題)

よく使われるコロケーション(共起表現)と訳 (10個)


  1. “It doesn’t matter.” → それは問題にならない / 大丈夫だ

  2. “As a matter of fact” → 実を言うと / 実際のところ

  3. “No matter what” → たとえ何があっても

  4. “a matter of time” → 時間の問題

  5. “subject matter” → 主題 / 題材

  6. “a matter of opinion” → 見解の相違 / 人によって違う問題

  7. “business matters” → ビジネスに関する事柄

  8. “family matters” → 家庭の問題

  9. “matter for discussion” → 議論すべき事柄

  10. “dark matter” → ダークマター(宇宙物理学的用語)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “materia” (材料・原料) → 古フランス語 “matere” → 中英語 “mater(e)” → 現在の “matter”

当初は「材木」「物質」といった“原料”や“物体”を指す意味が強かったのが、時間とともに「取り扱うべき事柄」「主題」「問題」という意味にも広がりました。

ニュアンス


  • 「問題や事柄」というときは、論点や重要事項としてのニュアンスが強いです。カジュアルな会話から、フォーマルな文章まで幅広く登場します。

  • 口語表現「It doesn’t matter!」は砕けた感じになりますが、「As a matter of fact, …」はややフォーマル・丁寧な印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として使う場合、可算であれば「a matter」「several matters」、不可算で「some matter」「much matter」など柔軟な使われ方をします。

  • イディオム「It doesn’t matter.」「No matter what.」などでは、文型として “matter” が動詞かそれに近い形で扱われているように見えますが、原形としては名詞由来です。

よく知られた構文やイディオム


  • “It doesn’t matter.” → (口語)「問題ない」「どうでもいい」

  • “No matter how/what/where…” → (文法構文)「どんなに〜しても」

  • “As a matter of fact,” → 「実のところ」(ややフォーマル)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文3つ


  1. “It doesn’t matter what we eat tonight, as long as we have fun.”

    (今夜何を食べるかは問題じゃないよ。楽しめればそれでいいよ。)

  2. “What’s the matter with your phone? It keeps turning off.”

    (君の携帯、どうしちゃったの? ずっと電源が落ちるね。)

  3. “No matter how late you stay up, make sure to lock the door.”

    (どんなに夜遅く起きてても、ドアの鍵はちゃんとかけてね。)

(2) ビジネス文脈での例文3つ


  1. “Let us move on to the next matter on the agenda.”

    (次の議題に移りましょう。)

  2. “I’d like to discuss a confidential matter with you privately.”

    (内密な件について個別にお話ししたいのですが。)

  3. “Fiscal matters should be handled by the finance department.”

    (財務に関する事項は財務部に処理してもらうべきです。)

(3) 学術的文脈での例文3つ


  1. “The study of dark matter is crucial in cosmology.”

    (ダークマターの研究は宇宙論において極めて重要です。)

  2. “This course focuses on the subject matter of environmental policy.”

    (このコースでは環境政策のテーマに焦点を当てています。)

  3. “Please review the reading matter before our next seminar.”

    (次のセミナーまでに読んでおく資料を確認してください。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “issue” (問題)


    • “issue” は「課題」「争点」というニュアンスが強い。フォーマルな文書でよく用いられる。

    • 例: “We have an issue to resolve.” (解決すべき問題がある。)


  2. “topic” (話題)


    • 「会話や議論のトピック」。範囲が話題に限定される。

    • 例: “Let’s stay on topic.” (話題を逸れないようにしよう。)


  3. “subject” (主題)


    • 「授業科目」「主題」という意味で、academicな雰囲気がある。

    • 例: “The subject of today’s lecture is global warming.” (今日の講義の主題は地球温暖化だ。)


  4. “material” (材料 / 資料)


    • 「物質的な材料」「学習素材」など物理的・抽象的にも使われる。

    • 例: “Study material” (学習用資料)


反意語 (Antonyms)


  • はっきりとした反意語は存在しませんが、側面から見れば “nothingness” (無) や “void” (空虚) が「物質・事柄が存在しない状態」を表す言葉です。

  • 話題や問題が「存在しない」場合を表す場合は “no issue” などと言うことが多いです。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈmæt̬.ɚ/

  • イギリス英語: /ˈmæt.ə/

アクセント


  • 最初の “ma” の部分に強勢があります (MÁ-tter)。

よくある発音の間違い


  • “a” の部分を ɑː にしすぎるケース。正しくは短い [æ] に近い音 “マ” です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “matter” は “t” が2回続くので、1つしか書かないミスに注意。

  2. 同音異義語: “mutter” (ぶつぶつ言う) と混同しないように。

  3. 試験での出題傾向: 「It doesn’t matter」「No matter how〜」「a matter of time」などのイディオム的表現の正確な使い方を問われることが多い。TOEICや英検でもよく使用される基本表現。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源 “materia” → “材料・原料” から派生したと覚えると、「問題」「事柄」は「話の材料」「論点」と関連づけやすいです。

  • 「It doesn’t matter.」は「マター(問題)ではない」→「問題じゃない」と直訳で覚えるのも便利。

  • “No matter what” は「どんなことが起きても変わらないがゆえに “問題にならない” → 絶対に〜する」というイメージで理解すると覚えやすいです。


以上が名詞「matter」の詳細解説になります。「matter」は多義的な単語ですが、日常表現「What’s the matter? (どうしたの?)」などでも頻繁に使う重要単語です。ぜひ、例文やフレーズを繰り返し声に出して覚えてみてください。

意味のイメージ
matter
意味(1)

〈U〉《修飾語を伴って》…体,…質,…素

意味(2)

〈U〉《the~》(漠然と)(…にとって)困った事,やっかいな事,事故,支障《+with+

意味(3)

〈U〉重大事,重要性(importance),関心法

意味(4)

〈U〉《修飾語を伴って》…郵便物,…印刷物

意味(5)

〈U〉(傷口から出る)うみ(pus)

意味(6)

〈U〉物質,物体(個体・液体のいづれの状態も含む)

意味(7)

〈C〉(論議・関心の的となる)事柄,問題;(…に関わる)事,(…で決まる)問題《+of(まれfor)+

意味(8)

〈U〉(演説・論文などの)内容《+of++》;(演説などの)題材《+for+

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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