low

1. 基本情報と概要

単語: low

品詞: 形容詞（副詞としても用いられる）

CEFRレベル: A2（初級）

• A2（初級）：基本的な日常表現や身近な話題を理解・表現できる

意味（英語）:

• 「low」は “not high or tall; below the usual level or amount” などの意味があります。

意味（日本語）:

• 「低い」「少ない」「低めの」 などの意味を持つ形容詞です。高さや量、程度などが通常よりも低いことを表します。
  


• 日常会話では「低い音」「低い場所」「低い価格」などを表現するときによく使われます。

活用形:

• 形容詞: low (原級), lower (比較級), lowest (最上級)
  


• 副詞形: low（「低く」の意味）

他の品詞例:

• 名詞としても使われる場合がありますが（例: “a low in the stock market” など）、頻度は形容詞・副詞に比べ少なめです。
  


• 「lowly」は形容詞・副詞として「身分が低い」「地位が低い」などの意味で使われることがあります。

2. 語構成と詳細な意味

語構成:

• 「low」は接頭語・接尾語を伴わない短い単語で、語幹は “low” そのものだけと考えられます。

詳細な意味の例:

1. 高さが低い
   
   
   
   • 例：「低い山」「低い棚」
     
   
   


2. 程度・レベルが低い
   
   
   
   • 例：「低い温度」「低いリスク」
     
   
   


3. 量・数値が少ない
   
   
   
   • 例：「低い給料」「低いスコア」
     
   
   


4. 音や声が低い
   
   
   
   • 例：「低いトーン」「低い声」
   
   

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. low price（低い価格）
   


2. low level（低いレベル）
   


3. low risk（リスクが低い）
   


4. low chance（可能性が低い）
   


5. low volume（音量が低い / 取引量が少ない）
   


6. low tide（引き潮）
   


7. low mood（気分が落ちている）
   


8. low energy（エネルギーが不足している）
   


9. low battery（バッテリー残量が少ない）
   


10. low profile（目立たない態度・控えめな姿勢）

3. 語源とニュアンス

語源:

• 古期英語 (Old English) の “hlǣw” などに由来するとされていますが、北欧語にも類似の形が見られます。もともとは「丘」「高さ」などを表す語から意味が逆転した可能性があるとされています。

ニュアンス:

• 何かが「基準よりも下」というニュアンスを持ちます。カジュアル・フォーマルどちらでも使え、会話でも文章でも広く使われます。
  


• 「気分が低い」「元気がない」といった感情面を示すときは、少し落ち込んだニュアンスを伴います。

4. 文法的な特徴と構文

1. 形容詞としての使用

   
   
   • 名詞を修飾して “low temperature,” “low ceiling” のように使います。
     
   
   
   • 文中では “This ceiling is low.” のように補語としても使えます。
   
   



2. 副詞としての使用

   
   
   • “Speak low” （低い声で話す）, “fly low” （低く飛ぶ）などのように動詞を修飾します。
   
   



3. 可算・不可算名詞への修飾

   
   
   • 形容詞ですので可算・不可算の別にかかわらず名詞に直接付けられます。単に意味の制約だけに注意します（例: “low water level” は自然な表現ですが “low sugar” は「低糖」の意で形容詞として機能する場合あり）。
   
   



4. 一般的な構文

   
   
   • “(be) low in ~”：含有量が少ないことを表す
     
     
     
     • 例: “This meal is low in calories.” （この食事はカロリーが低い）
       
     
     
   
   
   • “feel low”：気分が沈んでいる、元気がない
     
     
     
     • 例: “I feel low after failing the exam.” （試験に落ちて気分が沈んでいる）
     
     
   
   

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “The shelves in the kitchen are too low for me to stand under.”

   
   
   • （キッチンの棚が低すぎて、私がその下に立てません。）
     
   
   



2. “Could you turn the volume down? It’s not too low yet, but I need to focus.”

   
   
   • （ボリュームを下げてもらえますか？ まだそんなに低くないけど、集中したいんです。）
     
   
   



3. “I feel a bit low today, maybe I just need some rest.”

   
   
   • （今日はちょっと気分が沈んでいるの。休息が必要かも。）
   
   

ビジネスシーンでの例文

1. “We should aim for low production costs while maintaining quality.”

   
   
   • （品質を維持しつつ、生産コストを低く抑えるべきです。）
     
   
   



2. “Our sales numbers are lower than expected this quarter.”

   
   
   • （今期の売上は予想より低いです。）
     
   
   



3. “The risk involved in this project is relatively low.”

   
   
   • （このプロジェクトに伴うリスクは比較的低いです。）
   
   

学術的な文脈での例文

1. “When the temperature is low, the chemical reaction slows down.”

   
   
   • （温度が低いと化学反応は遅くなります。）
     
   
   



2. “Low pressure areas are often associated with stormy weather.”

   
   
   • （低気圧域はしばしば荒天に結びつきます。）
     
   
   



3. “A low signal-to-noise ratio can affect the accuracy of the measurements.”

   
   
   • （信号対雑音比が低いと、測定精度に影響を及ぼします。）
   
   

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語

  
  
  1. “short”（短い）
     
     
     
     • 物理的な長さや高さが「短い」「背が低い」などに焦点がある。
       
     
     
  
  
  2. “small”（小さい）
     
     
     
     • 物理的に「コンパクト」「規模が小さい」を強調。
       
     
     
  
  
  3. “reduced”（減らされた）
     
     
     
     • 数量・負担などが「減少した」ことを強調。
       
     
     
  
  
  4. “depressed”（落ち込んでいる）
     
     
     
     • 気持ちや経済状態などが落ち込んでいることを表す。形容詞の使い方が異なる（感情面での「低さ」をより強調）。
     
     
  
  



• 反意語

  
  
  1. “high”（高い）
     
  
  
  2. “elevated”（高められた）
     
  
  
  3. “lofty”（非常に高い、荘厳なニュアンス）
  
  



• 使い分けの注意:

  
  
  • 「low」は一般的に「通常の水準より低い」と幅広く使える。
    
  
  
  • 「short」は「長さ・身長が短い・低い」によりフォーカスがある。
    
  
  
  • 「small」は「サイズが小さい」という意味合いが強い。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）: /loʊ/（米音）, /ləʊ/（英音）

• アメリカ英語: [ロウ] という感じで、“o”がはっきり発音される。
  


• イギリス英語: [ロウ] だが、やや “əʊ” に近い音。
  


• 強勢（アクセント）は「1音節」なのであまり意識はありませんが、口をあまり縦に開きすぎず、舌を低めの位置にして「ロー」に近い音を意識するとよいです。

よくある発音の間違い:

• /lɔː/ （law) と混同してしまう人がいるため注意が必要です。（“law”「法律」と区別しましょう。）

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペル: “low” は短い単語なのでスペルミスは少ないですが、“lowe”などの書き間違いに注意。
   


2. 同音異義語との混同:
   
   
   
   • “lo” （感嘆詞「見よ！」）や “law”（法律） とは発音が似ているけれど、意味が全く異なる。
     
   
   


3. 比較級・最上級: “lower,” “lowest” のスペルを混同しないように。 “low ~er~ → lower / ~est~ → lowest”。
   


4. 試験対策・出題傾向:
   
   
   
   • TOEIC や英検などでは “low cost,” “low interest,” “low risk” などビジネス文脈での共起表現が出題されやすい。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “low” は “below (～の下)” と綴りが似ているので、「下」というイメージでまとめて覚えると記憶しやすいです。
  


• 高さや値だけでなく、気持ちなど抽象的な「低さ」をも表すと覚えると理解が深まります。
  


• 「low = 低い」というイメージを絵やジェスチャーでの動きを連想すると覚えやすいでしょう。

以上が、形容詞 “low” の詳細な解説です。日常生活からビジネス、学術まで幅広く使える便利な単語なので、うまく活用してみてください。