explain

以下では、動詞 “explain” をできるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

● 英語: explain

● 日本語: 〜を説明する、解説する

“explain” は「何かについて詳しく述べる」「誰かに分かるように説明する」という意味の動詞です。場面としては、相手に概念、仕組み、理由などを理解させるために用いられます。わからないことを明らかにするときに使われる、日常的にもビジネスでも幅広く用いられる単語です。

• 品詞: 動詞 (他動詞)
  



• 活用形:

  
  
  • 現在形: explain / explains (三人称単数形)
    
  
  
  • 過去形: explained
    
  
  
  • 過去分詞: explained
    
  
  
  • 現在分詞: explaining
    
  
  



• 他の品詞例:

  
  
  • 名詞形: explanation（説明）
    
  
  
  • 形容詞形: explanatory（説明的な）
    
  
  



• CEFR レベル: B1（中級）
  
  → 「英語の基礎をある程度身につけたら覚えるべき重要な動詞」というイメージです。

2. 語構成と詳細な意味

語構成:

• 接頭語: ex-（ラテン語由来で「外に」「出す」などの意味）
  


• 語幹: plain（「明らかにする」というニュアンスに関連）

「explain」は “ex-” + “plain” が組み合わさって、「外に出して（相手に）明らかにする」という意味合いが含まれます。

主な意味:

1. 物事をわかりやすく説明する
   


2. 理由や原因を明確に述べる
   

関連・派生語:

• explanation (名詞): 説明
  


• explanatory (形容詞): 説明の、解説の
  


• unexplained (形容詞): 説明されていない

よく使われるコロケーション（共起表現）10選:

1. explain the situation（状況を説明する）
   


2. explain in detail（詳細に説明する）
   


3. explain how to do something（〜のやり方を説明する）
   


4. explain away (something)（〜を釈明する / 誤解を解くように説明する）
   


5. explain the concept（コンセプトを説明する）
   


6. explain the difference（違いを説明する）
   


7. explain the reason（理由を説明する）
   


8. explain the process（プロセスを説明する）
   


9. clearly explain（はっきりと説明する）
   


10. explain thoroughly（徹底的に説明する）

3. 語源とニュアンス

語源:

• ラテン語の “explanāre” に由来します。
  
  
  
  • “ex-” (外へ) + “planus” (平らな、明白な) → 「はっきりと示す・明らかにする」
  
  

使用上のニュアンス:

• フォーマル・カジュアルともに使えます。
  


• 「説明する」「解説する」ニュートラルな語感で、相手が理解できるように情報や理由を示す行為を表します。

特定の状況で不快感を与える言葉ではありませんが、口頭・文書など形式を問わず用いられるため、文脈に応じて語調を変えるなどの配慮が必要です。

4. 文法的な特徴と構文

• 他動詞: 「explain + 目的語」で使います。
  
  例: “Please explain this concept.” (この概念を説明してください。)




• 「explain to 人 + 事柄」の形を使う場合もあります。
  
  例: “Could you explain to me how this works?” (これがどのように機能するのか、私に説明してもらえますか？)




• 間違いやすい構文:
  
  “Explain me something.” は誤用です。正しくは “Explain something to me.” あるいは “Explain to me something.” ですが、後者はやや不自然です。




• 口語・文章ともによく使われ、ビジネス文書・論文などでも頻出します。

5. 実例と例文

(A) 日常会話シーン

1. “Could you explain why you were late?”
   
   （なぜ遅れたのか説明してもらえる？）




2. “Can you explain how to use this coffee machine?”
   
   （このコーヒーマシンの使い方を説明してくれない？）




3. “Let me explain what happened at the party.”
   
   （パーティで何があったのか説明させて。）

(B) ビジネスシーン

1. “Please explain your proposal in more detail.”
   
   （あなたの提案をもう少し詳しく説明してください。）




2. “I need you to explain the sales data to the team.”
   
   （売上データをチームに説明してもらう必要があります。）




3. “Could you explain the procedure for filing the expense report?”
   
   （経費精算書の提出手順を説明してもらえますか？）

(C) 学術的・フォーマルシーン

1. “The professor will explain the theory during the next lecture.”
   
   （教授は次の講義でその理論を説明する予定です。）




2. “This paper aims to explain the findings of our latest research.”
   
   （この論文は、最新の研究の成果を説明することを目的としています。）




3. “Could you explain the methodology used in this study?”
   
   （この研究で使われた方法論を説明していただけますか？）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. clarify（明確にする）

   
   
   • “clarify” は曖昧さを取り除くニュアンスが強い。
     
   
   
   • 例: “Let me clarify this point.” (この点をはっきりさせましょう。)
   
   



2. define（定義する）

   
   
   • “define” は言葉の意味や用語を特定するニュアンス。
     
   
   
   • 例: “First, we should define the key terms.” (まず、重要用語を定義する必要があります。)
   
   



3. illustrate（例示する）

   
   
   • “illustrate” は例や図を用いて説明するニュアンス。
     
   
   
   • 例: “Let me illustrate my point with an example.” (私の主張を例で示します。)
   
   



4. describe（描写する、記述する）

   
   
   • “describe” は特徴や外観を述べるニュアンス。
     
   
   
   • 例: “Could you describe the incident in detail?” (その出来事を詳しく描写してもらえますか？)
   
   

反意語 (Antonyms)

• confuse（混乱させる）
  
  
  
  • “explain” が「明らかにする」ならば “confuse” は「混乱させる」ニュアンス。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ɪkˈspleɪn/ または /ɛkˈspleɪn/
  


• アメリカ英語: [ɪk-spleɪn] または [ɛk-spleɪn]
  


• イギリス英語: 大きな違いはなく、同様に [ɪkˈspleɪn] ~ [ɛkˈspleɪn] と発音されます。
  


• アクセント: “ex-PLAIN” の “-plain” 部分が強めに発音されやすいです。
  


• よくある間違い: 語尾の /n/ を軽く発音しないと、「エクスプレイ」になりがちです。しっかりと “explain[n]” と /n/ まで発音するように意識しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 目的語との使い方の誤り

   
   
   • “Explain me the plan.” は誤り。
     
   
   
   • 正しくは “Explain the plan to me.” や “Explain it to me.”
     
   
   



2. スペルミス

   
   
   • “explain” を “expalin” や “exlpain” などとタイプミスしやすいので注意。
   
   



3. 同音異義語など:

   
   
   • “plane” (飛行機、平面), “plain” (平原、明白な) などとスペリングが似ているため混同しないように注意します。
   
   



4. 試験での出題

   
   
   • TOEIC や英検などでは “explain + 目的語 + to 人” の使い方を問われる問題や、文中の意味を推測する問題でよく登場します。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「ex-（外へ）」＋「plain（明らかにする）」 → 「外へ出してはっきり見せるイメージ」で覚える。
  


• 「相手の疑問を取り除く”X（未知）”をclarifyする行為」と関連づけて覚える。
  


• タイプ練習するときは “E-X-P-L-A-I-N” と発音しながら打つ。
  


• 実際に何かを “説明” するときにできるだけ “Explain it simply!” と声に出して確認すると、意味と発音が定着しやすいでしょう。

以上が動詞 “explain” の詳細な解説です。説明を求める場面、理由を明らかにする場面など、さまざまなシーンで使える大変便利な動詞なので、しっかり押さえておくと役立ちます。