元となった辞書の項目
employment
解説
1. 基本情報と概要
単語: employment
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語・日本語)
- 英語: “Employment” generally means the state of having a paid job, or the act of giving someone a job.
- 日本語: 「雇用」や「仕事としての使用」の状態を指します。企業・団体などが人を雇うこと、または雇われている状態です。
こういう場面で使われる単語で、「仕事に就いている」「雇用されている」というイメージを表すときに用いられます。ビジネスシーンや経済状況を説明する文脈などでもよく登場します。
活用形
「employment」は名詞のため、動詞のような活用形はありません。
ただし、関連する動詞として「employ (雇う)」があります。
他の品詞になったときの例
- 動詞: employ (雇う)
- 形容詞: employed (雇用されている)、employable (雇用可能な)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)程度
雇用や働き方など、やや抽象的なトピックで使用される単語なので、B2レベルで理解するのが目安です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: employ (雇う)
- 接尾語: -ment(動詞から名詞を作る接尾語)
関連語や派生語
- employer(名詞): 雇用主
- employee(名詞): 従業員
- unemployment(名詞): 失業 (employment の反対)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- full-time employment(フルタイムの雇用)
- part-time employment(パートタイムの雇用)
- gainful employment(有益な雇用・収入が得られる雇用)
- secure employment(安定した雇用)
- terms of employment(雇用条件)
- permanent employment(常雇用)
- level of employment(雇用水準)
- stable employment(安定雇用)
- employment rate(雇用率)
- equal employment opportunities(均等な雇用機会)
3. 語源とニュアンス
語源
「employment」は、動詞「employ」+接尾語「-ment」で構成されています。
「employ」は古フランス語の“employer”(使う、雇う)に由来しており、さらにラテン語の“implicāre”(巻き込む、使う)がルーツとされています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「employment」は法律やビジネス文書、経済レポートなど、比較的フォーマルな文脈でも多用されます。
- 口語でも「I’m looking for employment」などと使われますが、より一般的には「I’m looking for a job」のほうがカジュアルに聞こえます。
- 「employment」と言うと、雇用形態や仕事の有無、会社のポジションなど、より客観的な性質を表すニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 可算/不可算: 基本的には不可算名詞として扱われることが多いです。「an employment」とはあまり言わず、「employment」として全体を指します。ただし、文脈によっては可算名詞として「employment(s)」と扱われる場合もあります(特に複数の雇用形態・職位を区別して言及する場合など)。
- 場面: ビジネスやフォーマルな場面で使われることが多いですが、口語でも用いられます。
一般的な構文・イディオムの例
- be in employment: 雇用されている状態
例) “More than 90% of college graduates are in employment within six months.” - seek employment / look for employment: 仕事を探す
例) “I decided to move to the city to seek better employment.”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m looking for employment in the city right now.”
(今は都会での仕事を探しているんだ。) - “Finding employment can be tough without any experience.”
(経験がないと仕事を見つけるのは大変かもしれない。) - “Her employment means she’ll finally have a steady income.”
(彼女が雇用されたことで、ようやく安定した収入が得られるね。)
ビジネスシーンでの例文
- “The company offers secure employment and good benefits.”
(その会社は安定した雇用と良い福利厚生を提供している。) - “We need to review our employment policies to attract more talented candidates.”
(より優秀な人材を引き付けるために、当社の雇用方針を見直す必要があります。) - “Employment contracts must clearly state the terms and conditions of work.”
(雇用契約書には、就業条件を明確に記載しなければなりません。)
学術・公的文脈での例文
- “Government initiatives aim to increase employment in rural areas.”
(政府の取り組みは、地方地域での雇用を増加させることを目的としています。) - “Research indicates a correlation between education levels and employment rates.”
(研究によれば、教育水準と雇用率の間に相関関係があるようです。) - “Employment statistics show a steady growth in the technology sector.”
(雇用統計によると、テクノロジー部門での雇用が着実に増加していることがわかります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- job(仕事)
- より具体的でカジュアル。個々の職を指す場合に使いやすい。
- より具体的でカジュアル。個々の職を指す場合に使いやすい。
- work(仕事 / 労働)
- より広範な概念。具体的な雇用形態以外にも「働く行為」を指す。
- より広範な概念。具体的な雇用形態以外にも「働く行為」を指す。
- occupation(職業)
- 社会的・一般的に人の従事する「職種」に注目するときに使う。
- 社会的・一般的に人の従事する「職種」に注目するときに使う。
- position(ポジション)
- より個別の役職や役割にフォーカスする。
反意語(Antonyms)
- unemployment(失業)
「employment」の対義語として「仕事がない状態」を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɪmˈplɔɪ.mənt/ または /əmˈplɔɪ.mənt/
- アクセント(強勢): 「em*ploy*ment」の「ploy」の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな差はありませんが、アメリカ英語は [ɪmˈplɔɪ.mənt] のように “em” の発音がはっきりする傾向があり、イギリス英語は語頭が少し曖昧母音 /ə/ に近い発音 ([əmˈplɔɪ.mənt]) になる場合があります。
- よくある間違い: “-ment” を “-mant” のように発音してしまうミスに気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “employment” の “-ment” を “-mant” と書き違えるケースに注意。
- 同音異義語との混同: 特に “employ” と “employee” を混同しやすい場合があります。
- TOEICや英検などの試験対策: ビジネス系や経済トピックでよく出題される単語です。雇用・失業率などの話題で高頻度に登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “employ” + “-ment” = “employment” という形は、動詞に “-ment” をつけて名詞化する定番パターンと覚えましょう。
- 「雇う → employ、雇われている状態(結果)→ employment」とセットでイメージすると覚えやすいです。
- スペリングは em-pl-oy-ment と区切って書くとミスが減ります。
- 経済ニュースやビジネス記事で頻繁に目にする語なので、そういった情報ソースで耳にしたり読んだりする際に意識すると定着しやすいです。
以上が名詞 “employment” の解説です。就職活動や経済記事などでよく登場する重要単語なので、正確に理解しておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(人の)雇用
意味(2)
〈U〉〈C〉職,職業,仕事
意味(3)
〈U〉(物・能力・時間の)使用《+of+名》