symptom
1. 基本情報と概要
英単語: symptom
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): an indication of a disease, condition, or problem.
意味(日本語): 病気や問題の「症状」や「兆候」を指す言葉です。
「風邪をひいたときの症状(鼻水や喉の痛み)」や「組織が抱える問題の兆候」など、具体的な健康面や比喩的に問題を示す時にも使われます。
活用形: 名詞なので、複数形は “symptoms” になります。
他の品詞例:
- 形容詞: symptomatic (症候的な、〜の症状を示す)
- 例: “His behavior is symptomatic of a larger issue.”(彼の行動はもっと大きな問題の兆しを示している)
CEFRレベル: B2(中上級)
B2: 身近なテーマだけでなく、もう少し専門的な話題でも理解し、議論できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語源要素:
- “sym-” = “together(共に)”
- “-ptoma” = “fall(落ちる)”
もともとはギリシャ語で「一緒に起こること」を表していました。病気が起こるときに一緒に現れる症状をイメージできます。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳10個):
- early symptoms(初期症状)
- common symptoms(一般的な症状)
- mild symptoms(軽症の症状)
- severe symptoms(深刻な症状)
- flu-like symptoms(インフルエンザのような症状)
- mental symptoms(精神的な症状)
- physical symptoms(身体的な症状)
- symptoms persist(症状が続く)
- symptoms subside(症状が治まる)
- report symptoms(症状を報告する)
3. 語源とニュアンス
語源:
ギリシャ語 “symptoma”(偶然に起きること)からきており、“syn-” (together) + “piptein” (to fall) という要素に由来します。医学的な文脈では「病気を示すしるし」として、また比喩的にも「何らかの不具合や問題の前兆」のような意味合いで使われます。
ニュアンス・使用時の注意:
- 医学・健康管理でフォーマルに用いることが多い。
- 政治や経営など抽象的な問題の「症状」「兆候」として比喩的にも使用される。
- 日常会話でも比較的よく使われますが、ややフォーマルな響きがある単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a symptom” / “symptoms”
- 使われる構文やイディオムの例:
- “show symptoms of ...” …(〜の)症状を示す
- “display symptoms” 症状を見せる
- “the first symptom of ...” 〜の最初の症状
- “show symptoms of ...” …(〜の)症状を示す
フォーマル度: 医療文書やニュースなどでもよく見かけるため、比較的フォーマル〜標準レジスター。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“I have a slight fever and a sore throat. These symptoms might indicate a cold.”
(微熱と喉の痛みがあるんだ。これらの症状は風邪かもしれない。)“Are you experiencing any symptoms besides a headache?”
(頭痛以外に何か症状は出てる?)“It’s just a mild symptom, so I’m not too worried yet.”
(症状は軽いから、まだそんなに心配していないよ。)
(B) ビジネスシーンでの例文
“Low employee engagement can be a symptom of deeper organizational issues.”
(従業員のやる気の低さは、組織のより深い問題の症状かもしれない。)“These declining sales figures are a symptom of our ineffective marketing strategy.”
(この売上低下は、私たちの非効率的なマーケティング戦略の症状だ。)“Persistent complaints from customers could be a symptom of poor product quality.”
(顧客からの継続的なクレームは、製品品質の低さの兆候といえるかもしれない。)
(C) 学術的・専門的な例文
“The subject presented with various neurological symptoms consistent with the disease.”
(被験者には、その病気と一致する様々な神経学的症状が現れた。)“Symptom assessment is crucial for early detection and effective treatment.”
(症状の評価は早期発見と効果的な治療に不可欠だ。)“Such economic fluctuations are often interpreted as a symptom of market instability.”
(このような経済の変動は、市場の不安定性の兆候としてしばしば解釈される。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “sign”(兆候)
- 医学でも“sign”は医師が観察可能な「所見」や外的な兆候を指すことが多く、“symptom”は患者本人が感じる内的な感覚も含む。
- “indicator”(指標)
- 主に統計や数字で示されるものを指すときに使うが、症状というよりは「指標」として使われる。
- “manifestation”(現れ、徴候)
- より広い意味で、「何かが表面に現れ出た状態」を示す。
- “sign”(兆候)
反意語:
- “cause”(原因)
- 症状を引き起こす「原因」なので、原因と結果の対比。
- “cure”(治療・治癒)
- 症状を治す側の概念になるので、真逆の立場にある言葉。
- “cause”(原因)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈsɪmptəm/
- アクセント: 第1音節 “SIM” の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語・イギリス英語: 大きな差はほぼなく、両方とも /ˈsɪmptəm/ で発音されます。
- よくある間違い:
- “symptom” を “symton” のように p を落として発音しがち。
- アクセント位置を誤って “simp-TOM” と言わないよう注意。
- “symptom” を “symton” のように p を落として発音しがち。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “symton” と書いたり、p を抜かしたりしないように注意。
- 同音異義語との混同: とくにありませんが、“system” と綴りが似ているので混同しないように。
- 試験対策: TOEICや英検でも、医療やビジネス関連の文章で「症状」「兆候」として出題されることがあります。英単語問題や長文読解の中でよく見かける単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sym-」は「一緒に」「共に」という意味を表す接頭語で、「共通して起こるもの」とイメージしやすい。
- 「p」がそこに含まれるのでスペルに注意すると覚えやすいでしょう。
- たとえば「symphony (交響曲)」「symbol (象徴)」など、「sym-」がくる単語と同じ接頭語だと意識しておくと記憶に残りやすくなります。
上記を参考に “symptom” の使い方やニュアンスをぜひ身につけてみてください。気になる症状があれば人に伝えたり、問題の兆候を比喩的に説明したりと、多くの場面で活躍する単語です。
(病気の)徴候,症状《+of+名》
(一般)に(…の)徴候,きざし,印《+of+名》