最終更新日:2024/12/15
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元となった辞書の項目

sustain

動詞

を持続する / を元気づける / (家族など)を養う / 《文》(物が下から)…を支える / (損害・傷害など)を受ける

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解説

動詞「sustain」の徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: sustain

品詞: 動詞 (transitive verb 他動詞)

日本語の意味: 「支える」「維持する」「持続させる」「(損害などを)被る」など

「sustain」は、何かを物理的または精神的に支えることや、状況・状態を長く続けることを表す単語です。

「何かをずっと保ち続ける」「被害を受ける」というニュアンスでも使われます。使われるシチュエーションとしては、環境問題に対して「持続可能な」といった意味(sustainable)で使われるほか、スポーツ選手が怪我を“sustain”したと言うときなどにも見られます。

活用形


  • 原形: sustain

  • 三人称単数現在形: sustains

  • 過去形: sustained

  • 過去分詞形: sustained

  • 現在分詞形: sustaining

他の品詞形


  • 形容詞: sustainable(持続可能な)

  • 名詞: sustainability(持続可能性)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 文脈によって「持続する」「支える」というように複数の意味を使い分ける必要があります。多少抽象的な文脈でも使われるため、中上級レベルに相当します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: 「sus-」はラテン語の “sub-” (下に) が変化した形と言われます。

  • 語幹: 「tain」はラテン語の “tenere” (つかむ、保持する) に由来します。

大まかな意味の分解


  • 「下で支える、保持する」→ 物理的・抽象的両方で「支え続ける」「続けさせる」のイメージ

関連語や派生語


  • sustainable: 持続可能な

  • sustainability: 持続可能性

  • sustenance: 食糧・生計の手段 (生命を維持するものとして)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. sustain growth (成長を維持する)

  2. sustain damage (損害を被る)

  3. sustain an injury (ケガをする / 負う)

  4. sustain a family (家族を養う・支える)

  5. sustain a conversation (会話を続ける)

  6. sustain interest (関心を持続させる)

  7. sustain life (生命を維持する)

  8. sustain momentum (勢いを保つ)

  9. sustain a loss (損失を被る)

  10. sustain the environment (環境を支える / 保全する)


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の “sub + tenere” (下に持つ → 下で支える) に由来します。歴史的に、「物理的に下から支える」という意味が転じて、「精神的に支える」「状況を保つ」「被害や負荷を受けても持ちこたえる」という幅広い文脈で使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「支える・維持する」という前向き・ポジティブな文脈と、ケガや損害を「受ける・被る」というネガティブな文脈の両方で使われるため、文脈に注意が必要です。

  • フォーマルな文脈でもカジュアルな文脈でも使われますが、「持続可能な(sustainable)」という形容詞形は、ややフォーマルよりの語です。

  • 環境問題や経済開発などの文脈では頻繁に用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方


    • 「○○を維持する」など目的語を伴います。

    • 例: The support beam sustains the entire roof. (支柱が屋根全体を支えている)


  2. “sustain + 名詞”構文


    • sustain + damage / injury / interest / growth など


  3. フォーマル / カジュアルの違い


    • 「sustain」は日常会話でも使われますが、ビジネス文書やアカデミックな文脈でもよく見られるため、幅広いシーンで使用されます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m trying to eat better to sustain my energy throughout the day.”

    (一日を通してエネルギーを保つために、もっと健康的な食事をするようにしているんだ。)


  2. “She sustained a minor injury while playing soccer.”

    (彼女はサッカー中に軽いケガを負った。)


  3. “How do you sustain your motivation to study every day?”

    (毎日勉強するモチベーションをどうやって維持してるの?)


(2) ビジネスでの例文


  1. “We need to sustain our current level of productivity to meet the deadlines.”

    (納期に間に合うように、今の生産性を保つ必要があります。)


  2. “The company sustained heavy losses due to the economic downturn.”

    (その会社は景気の後退によって大きな損失を被りました。)


  3. “It is crucial to sustain a good relationship with our suppliers.”

    (我々のサプライヤーとの良好な関係を維持することが重要です。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “This study examines how ecosystems sustain biodiversity over time.”

    (本研究は、どうやって生態系が長期的に生物多様性を維持するかを調査しています。)


  2. “Economic models suggest that it is difficult to sustain growth indefinitely.”

    (経済モデルによれば、成長を無期限に維持するのは難しいと示唆しています。)


  3. “The research aims to develop new materials that can sustain extreme conditions.”

    (この研究は、過酷な環境に耐え得る新しい素材を開発することを目的としています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. maintain (維持する)


    • 例: “He maintains a good working relationship with his team.”

    • 似た意味だが、やや継続的な「保持」感に重点を置く。


  2. uphold (支える、守る)


    • 例: “The judge’s role is to uphold the law.”

    • 法や価値を「支持・擁護」するイメージが強い。


  3. continue (続ける)


    • 例: “We will continue our efforts to reduce waste.”

    • 持続するという点は同じだが、より一般的かつ動作の継続に焦点。


  4. prolong (延長する)


    • 例: “They decided to prolong the meeting by 30 minutes.”

    • 時間的に引き延ばすイメージ。


反意語


  • cease (やめる、中断する)


    • 例: “The company decided to cease operations in that region.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (米・英共通表記): /səˈsteɪn/

  • アクセント: 「su-stain」の後半 “stain” の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語: /səˈsteɪn/ の「ə」がややあいまい母音に近い音になる

  • イギリス英語: おおむね同じ発音ですが、/sə-/より少し /sʌ-/ 寄りになる場合もあります。

  • よくある間違い: 「サステイン」と「サスティーン」のように書き分けることがあるが、実際は「サステイン(サセインに近い響き)」に近い発音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “sustain” は「s-u-s-t-a-i-n」と “i” の位置を間違えないようにしましょう。

  • 同音異義語との混同: 特に英語学習者が混同しやすい類似の単語はありませんが、 “sustained” と “sustain” の区別を曖昧にしないように注意。

  • 試験対策: ビジネスや環境問題の文脈で出題されることが多い単語です。TOEICや英検の長文読解などで「持続可能な」という文脈(sustainable)も含めてよく登場するので要チェックです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「下(sus)で持つ(tain)」→ 「下でささえて継続させる」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

  • 「サスティナブル開発(sustainable development)」という環境関連のフレーズから一緒に覚えるのもおすすめです。

  • 勉強テクニックとして、環境や経済の記事を読むと「sustain」や「sustainable」は頻繁に出てくるので、文脈とともに記憶に定着させやすいでしょう。


以上が、動詞「sustain」の詳細解説です。文脈に応じた意味の変化や、「長く支える」というイメージを意識すると、自然に使えるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
sustain
意味(1)

〈家族など〉‘を'養う

意味(2)

《文》(物が下から)…‘を'支える

意味(3)

〈損害・傷害など〉‘を'受ける,こうむる

意味(4)

〈苦難など〉‘に'耐える,耐え抜く

意味(5)

(法的に)…‘を'認める

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意味(6)

…‘を'立証する,確証する

意味(7)

…‘を'持続する,続けてする

意味(8)

〈人〉‘を'元気づける

意味を覚えるための辞書問題

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