元となった辞書の項目
seriously
解説
1. 基本情報と概要
単語: seriously
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a serious manner, without joking
意味(日本語): 「真剣に」「本気で」「深刻に」「まじめに」などの意味を持つ副詞です。
「seriously」は、冗談や軽い気持ちではなく、本気で考えたり受け止めたりするニュアンスを表すときに使います。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話で使われるが、少し抽象的な表現や感情のこもった表現に踏み込むため、中級レベル程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 接尾語: 「–ly」
- 形容詞「serious」に副詞を作る接尾語「-ly」がついて「seriously」となります。
- 形容詞「serious」に副詞を作る接尾語「-ly」がついて「seriously」となります。
- 形容詞形: serious(真剣な、深刻な)
- 名詞形: seriousness(深刻さ、真剣さ)
詳細な意味と使い方
- 「真剣に」: 冗談ではなく、本気で何かを考えたり、受け止めるとき
- 「深刻に」: 状況が重大であり、大切な意味合いを強調するとき
よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選
- seriously consider ~(~を真剣に考える)
- take something seriously(何かを深刻に・真剣に受け止める)
- seriously ill(重病の、深刻に病んだ)
- speak seriously(真面目に話す)
- seriously injured(重傷を負った)
- seriously doubt ~(~を非常に疑う)
- think seriously about ~(~について真剣に考える)
- seriously worry about ~(~について深刻に心配する)
- work seriously on ~(~に本気で取り組む)
- take life too seriously(人生を真面目に捉えすぎる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「serious」はラテン語の“sērius”(真面目な、厳粛な)に由来すると言われています。
- 英語では、中世にフランス語を経由してこの単語が広まったと考えられています。
- 「seriously」は、会話でも文章でも使えますが、「I’m serious.」や「Seriously?」など短いフレーズでもよく登場するため、カジュアルな会話からフォーマルな文書まで幅広い場面で使用されます。
- ただし、強い感情を伴うこともあり、冗談めかして言うときは「Are you seriously asking that?(本気でそれを聞いてるの?)」のように皮肉っぽくなることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 副詞なので、主に動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
- 例:
- She spoke seriously.(彼女は真剣に話した。)
- That’s a seriously dangerous situation.(それは本当に危険な状況だ。)
- She spoke seriously.(彼女は真剣に話した。)
- イディオム:
- “Take ~ seriously” (~を真剣に受け止める)
- 例: “Don’t take it seriously.”(真に受けないで。)
- “Take ~ seriously” (~を真剣に受け止める)
- 使用シーン:
- フォーマル/カジュアルいずれも可
- 感情をこめる場合にもよく使われる
- フォーマル/カジュアルいずれも可
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Are you seriously going to eat all that?”
(本気でそれ全部食べるつもりなの?) - “I seriously need a break right now.”
(今、本当に休憩が必要なんだ。) - “She’s taking this game too seriously.”
(彼女はこのゲームを真剣にとらえすぎているよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “We should seriously consider the client’s feedback before proceeding.”
(進める前に、顧客のフィードバックを真剣に検討すべきです。) - “They are seriously discussing the possibility of expanding the project.”
(彼らはプロジェクト拡大の可能性を真剣に議論しています。) - “Please take these complaints seriously and respond accordingly.”
(これらの苦情を真剣に受け止め、適切に対応してください。)
学術的な文脈での例文
- “Researchers have seriously questioned the validity of these results.”
(研究者たちはこれらの結果の妥当性を深刻に疑問視しています。) - “We need to seriously address the ethical implications of our findings.”
(研究結果の倫理的な意味合いに真剣に対処する必要があります。) - “The academic community is seriously engaged in further analysis.”
(学術界はさらなる分析に本腰を入れています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- earnestly(真面目に、本気で)
- 「まじめに、熱心に」というニュアンスで、やや硬い表現。
- 「まじめに、熱心に」というニュアンスで、やや硬い表現。
- solemnly(厳粛に、荘厳に)
- 宗教儀式や式典など、厳かな場にも使用。
- 宗教儀式や式典など、厳かな場にも使用。
- gravely(深刻に、重々しく)
- 状況が深刻さを伴うときによく使われる。
- 状況が深刻さを伴うときによく使われる。
- sincerely(心から、誠実に)
- 誠実さを強調するとき。
反意語
- lightly(軽々しく、軽い気持ちで)
- casually(気軽に、何気なく)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈsɪə.ri.əs.li/ (イギリス英語)、/ˈsɪr.i.əs.li/(アメリカ英語)
- アメリカ英語では “シア”が“シア”よりもやや“シリ”に近い音になります。
- アメリカ英語では “シア”が“シア”よりもやや“シリ”に近い音になります。
- アクセント(強勢)は「S*E*R-i-ous-ly」の最初の「se」に置かれます。
- よくある間違いとして、“se-ri-OUS-ly”のように「ous」に強勢を置いてしまうケースがありますが、正しくは最初の音節にアクセントがきます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングの間違い: 「seriusly」、「seriouslyy」などと打ち間違えやすい。
- 意味の混同: 「serious」と「seriously」をごちゃ混ぜにしやすい(形容詞と副詞)。
- 同音・類似表現: 「series(シリーズ)」と聞き取りを間違える場合があるので注意。
- 試験対策: TOEICや英検では「take ~ seriously」のようなフレーズが問われることが多いです。「真剣に」の意味だけでなく「重症(seriously ill)」や「重傷(seriously injured)」の用法も出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「serious」に「-ly」がついて「真剣さ」を持って何かするイメージです。
- 語頭の “se-” として、日本語の「背(せ)」が「真剣に背筋を伸ばしている」イメージを思い浮かべるなど、一緒に覚えるのも面白いかもしれません。
- フレーズとしては「Seriously?」を口癖に使って覚えると便利です。会話の中で「本気で言ってるの?」のように気軽に使えると感覚もつかみやすくなります。
以上が副詞「seriously」の詳細な解説です。ぜひ会話や文章で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
真剣に,まじめに,本気で
意味(2)
(事態・問題が)重大に,深刻で,ひどく
意味(3)
慎重に
意味(4)
≪話≫ 本気かい?
意味(5)
≪話・文修飾≫ 真面目な話だけど