secondary school
以下では、名詞「secondary school」をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: secondary school
品詞: 名詞 (複合名詞)
難易度 (CEFR): B2(中上級)
- 日常的によく使われる教育関連の語句ですが、主に教育制度を説明する文脈で登場します。
意味(英語 → 日本語)
- 英語の意味: A school that provides education between primary education and higher education, typically for students aged around 11 or 12 to 17 or 18, depending on the country.
- 日本語の意味: 「小学校と高等教育の間にあたる学齢期(およそ11〜18歳くらい)を対象とした学校」を指す言葉です。日本の中学校・高校に相当します。
「secondary school」は、中等教育を提供する学校を指す表現です。国によって年齢範囲やシステムが異なりますが、日本の“中学・高校”に近いイメージとして考えればOKです。教育制度を説明するときや学歴を話すときに使われます。
活用形および他の品詞への変化例
- この語自体は「school」という名詞が付いた複合名詞なので、動詞としては使用しません。
- 「secondary」は形容詞であり、「secondary education」(中等教育)、「secondary teacher」(中等教育の教員) のように用いられます。
- 「school」自体は動詞として「to school (誰かを教育する)」という用法がありますが、「secondary school」はあくまで名詞フレーズとして使われるのが通常です。
2. 語構成と詳細な意味
- secondary (形容詞)
- 「第二の」「二次的な」「中等の」という意味。教育ステージとして「primary(初等)」の次にあたるステージを指すときにも使われます。
- 「第二の」「二次的な」「中等の」という意味。教育ステージとして「primary(初等)」の次にあたるステージを指すときにも使われます。
- school (名詞)
- 「学校」、教育機関一般を指します。
- 「学校」、教育機関一般を指します。
この2つの語が組み合わさって、「中等教育を行う学校」の意味を形成しています。
他の単語との関連性(派生語・類縁語など)
- secondary education: 中等教育
- secondary student: 中等学校の生徒
- primary school: 小学校
- tertiary education: 高等教育(大学や専門学校など)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- attend secondary school → 中等学校に通う
- transfer to a new secondary school → 新しい中等学校に転校する
- drop out of secondary school → 中等学校を中退する
- graduate from secondary school → 中等学校を卒業する
- academic performance in secondary school → 中等学校での学業成績
- secondary school curriculum → 中等学校のカリキュラム
- teaching staff at a secondary school → 中等学校の教職員
- secondary school certificate → 中等学校修了証(卒業証明書)
- enroll in a secondary school → 中等学校に入学する
- secondary school environment → 中等学校の(学習)環境
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「secondary」はラテン語の「secundarius」(第二の)に由来します。
- 「school」は古英語「scolu」やラテン語「schola」を経て、「学習の場所」という意味で定着しました。
- 「secondary」はラテン語の「secundarius」(第二の)に由来します。
歴史的には、初等教育(primary level)の後に学ぶ学校として体系化されたため、「二番目の段階の学校」というニュアンスがそのまま言葉に表れています。
使用時の注意点
- カジュアルかフォーマルか: 教育制度を正確に説明する場面ならフォーマルな文脈でもよく使われます。会話でも「中学校・高校相当」を指す場合は日常的にカジュアルに登場することもあります。
- イギリス英語では多くの場合「secondary school」は11歳から16歳(または18歳)までを指す制度が一般的です。アメリカ英語では「middle school」「junior high school」「high school」と細分化することが多く、「secondary school」と一括りにすることはややフォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算 / 不可算): 「school」は可算名詞です。「a secondary school」「two secondary schools」など複数形にすることもできます。
一般的な構文:
1) I attended a secondary school in London.
2) Many secondary schools offer extracurricular activities.イディオム: 特定のイディオムは少ないものの、「secondary school」と並んで「secondary education」に言及する表現や「secondary-school level」のように形容詞的に用いられる場合があります。
5. 実例と例文
ここでは、(1)日常会話、(2)ビジネス、(3)学術的な文脈の3つの場面ごとに例文を示します。
(1) 日常会話
“I first met him when we were in secondary school.”
「私たちが初めて会ったのは、中等学校の時だったんだよ。」“Did you enjoy your time at secondary school?"
「中等学校時代は楽しかった?」“My secondary school was quite strict about uniforms.”
「私の通っていた中等学校は制服に関して結構厳しかったよ。」
(2) ビジネス
“Our company has launched a scholarship program for secondary school students.”
「当社は中等学校の生徒向けに奨学金プログラムを開始しました。」“They organized a career fair at the local secondary school to guide students.”
「彼らは地元の中等学校でキャリアフェアを開き、生徒をサポートしました。」“We are looking to expand our educational software to secondary schools worldwide.”
「当社は世界中の中等学校に向けて教育ソフトウェアの展開を目指しています。」
(3) 学術的な文脈
“The study focused on the impact of technology on secondary school students’ learning outcomes.”
「この研究は、中等学校の生徒の学習成果に対するテクノロジーの影響に焦点を当てたものです。」“There is a growing body of literature on secondary school curriculum development.”
「中等学校のカリキュラム開発に関する文献が増え続けています。」“Researchers analyzed the transition from primary education to secondary school.”
「研究者たちは初等教育から中等学校への移行について分析しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- high school (アメリカ英語では主に14〜18歳を対象)
- 中等教育の後期段階を特に指す。
- 中等教育の後期段階を特に指す。
- middle school / junior high school (アメリカ英語では11〜14歳程度)
- 中学相当の段階を指すが、地域によって年齢区分が変わる。
- 中学相当の段階を指すが、地域によって年齢区分が変わる。
- grammar school (イギリス英語)
- 元々はラテン語や古典を教える学校。現在は場所によっては選抜試験を経て入学する中等学校を指すこともある。
- 元々はラテン語や古典を教える学校。現在は場所によっては選抜試験を経て入学する中等学校を指すこともある。
反意語
- 「secondary school」の真逆(反意語)というよりは、primary school(小学校)やtertiary education(高等教育)が対象年齢層の異なる対比語となります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈsɛkənˌdɛri skuːl/
- イギリス英語: /ˈsɛkənd(ə)ri skuːl/
- アメリカ英語: /ˈsɛkənˌdɛri skuːl/
アクセントの位置
- 「secondary」は「sec-ON-dary(頭の “sec” にストレス)」
- 「school」は単語全体で一拍にまとまるような音です。
- 「secondary」は「sec-ON-dary(頭の “sec” にストレス)」
発音のコツ
- “secon-”の “o” は曖昧母音の /ə/ になりやすい。
- “school” は /skuːl/ のように母音が長い。後半の “l” サウンドをしっかり出すと自然になります。
- “secon-”の “o” は曖昧母音の /ə/ になりやすい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “secondly school” のように“secondly”と間違うケースに注意しましょう。正しくは「secondary」です。
- 同音異義語との混同: 「secondary」と「secondarily」は混同しやすいですが、意味も綴りも異なります。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、教育システムや学歴・履歴書の説明問題などで登場する可能性があります。「secondary education」や「senior secondary school」の表現も合わせて覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「セカンダリー(second-) = 2番目の段階」というイメージで、「初等(primary)の次」という流れを思い浮かべると理解しやすいです。
- 「school」という親しみやすい単語と組み合わさっているので、「小学校の次に行く学校」というストーリーで把握しておくとスムーズに頭に残ります。
- 「secondary → セカンド → 第二のステージ」と連想しておくのもおすすめです。
以上が、名詞「secondary school」の詳細解説です。中等教育に関わるシーンでとてもよく登場する表現ですので、ぜひ覚えておきましょう!
中等学校(小学校と大学の間の学校;米国では7‐12年生の学校)