最終更新日:2024/06/12
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元となった辞書の項目

right

形容詞

右の, 右側の / (政治上)右派の,保守的な / (道徳的に)正しい,正当な,正義の / (人の判断・意見などが)間偉いのない / (事実に合って)正確な /

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解説

以下では、形容詞「right」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “right”

  • 日本語: 「正しい」「正当な」「適切な」などの意味を持つ形容詞です。

「right」は、何かが「正しい」と判断されるときや、「適切・ふさわしい」と感じられるときに使われます。日常会話からフォーマルな文章まで、幅広い場面で使われる頻出単語です。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形

形容詞としての“right”は 変化形がほぼありません。比較・最上級は以下の形が挙げられますが、あまり一般的ではありません:


  • 比較級: righter (あまり使わない)

  • 最上級: rightest (あまり使わない)

実際、比較表現をするときは “more right” / “most right” を使うことが多いです。ただし、普通は「より正しい」= “more correct” という別の形容詞に言い換えることのほうが自然です。

他の品詞


  • 名詞: “right” (権利、右側など)


    • 例: “We have the right to speak freely.” (私たちには自由に発言する権利がある)

    • 例: “Turn to the right.” (右に曲がってください)


  • 副詞: “right” (まさに、ちょうど)


    • 例: “It is right here.” (それはまさにここにあります)


難易度の目安(CEFR)


  • B1(中級): 基本単語としてはA2レベル程度で学習しますが、さまざまなニュアンスを理解するにはB1レベルくらいになるとしっくり使えるようになります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“right” はもともと接頭語・接尾語というより、古英語で「まっすぐ・正しい」を表した語源から来ています。接頭語・接尾語と分解されることはほぼありません。

関連性(派生語や類縁語)


  • rightful (形容詞) = 正当な

  • righteousness (名詞) = 正しさ、正義

  • rightly (副詞) = 正しく、正当に

コロケーション(共起表現)10選


  1. “the right decision”


    • 正しい決断


  2. “the right time”


    • 適切な時機/タイミング


  3. “the right place”


    • ふさわしい場所


  4. “feel right”


    • 正しく感じる(しっくりくる)


  5. “prove (someone) right”


    • (人)が正しいと証明する


  6. “the right answer”


    • 正解


  7. “in the right context”


    • 正しい文脈で


  8. “ morally right”


    • 道徳的に正しい


  9. “the right approach”


    • 正しいアプローチ(手法)


  10. “on the right path”


    • 正しい道のりを進んでいる



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “riht”(まっすぐな、正しい)に由来し、ゲルマン祖語の *rehtaz(伸ばす、まっすぐ)の響きがあるといわれます。

  • 本来は「曲がっていない」という物理的な意味から、「正しい・道徳的に正しい」と抽象的な意味へ広がったとされます。

ニュアンス


  • 「道徳的に正しい」「客観的に正しい」「状況的に最適」という、幅広いニュアンスをカバーします。

  • カジュアルな会話では、単純に「それが正解/その通りだ」というニュアンスで “That’s right!” のように使われます。

  • フォーマルな文書では「正当性」や「是非」を強調する目的で使われます。

使用時の注意点


  • 意味が幅広いため、「正しい」以外の単語(correct, appropriateなど)との置き換えを考える場合は文脈をチェックします。

  • “right” には「権利」「右側」という全く別の意味もあるので、文脈判断が重要です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  1. “It is right that + S + V”


    • 例: “It is right that he apologizes.” (彼が謝るのは正しい)


  2. “It seems right to + 動詞”


    • 例: “It seems right to reconsider our plan.”(私たちの計画を再検討するのは正しいと思われる)


  3. “(be) the right + 名詞 + for …”


    • 例: “He is the right person for the job.”(彼はその仕事に最適な人だ)


フォーマル / カジュアル


  • カジュアル: “That’s right!”, “You’re right!”

  • フォーマル: “It would be right to inform them in advance.”(前もって彼らに知らせるのが正当だろう)

文法上のポイント


  • 形容詞としては可算・不可算の区別は不要ですが、名詞 “right” の場合は可算名詞として「権利」を表すことがあります。

  • 動詞としては用いません。(ただし “to right a wrong” のように「誤りを正す」という表現は存在しますが、やや古風または形式的です。)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “That’s right! I completely agree with you.”


    • 「その通りだよ!まったく同感。」


  2. “Is it right to leave now or should we wait?”


    • 「今出発するのが正しいかな、それとも待つべきかな?」


  3. “You were right about the movie; it was amazing!”


    • 「あの映画のこと、あなたの言った通りだったよ。すごく面白かった!」


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “It’s critical to make the right decision based on data.”


    • 「データに基づいて正しい決定をすることが重要です。」


  2. “She is the right candidate for the manager position.”


    • 「彼女はマネージャー職に最適な候補者です。」


  3. “We need to ensure the right resources are allocated.”


    • 「適切なリソースが割り当てられていることを確認する必要があります。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Choosing the right methodology is essential for accurate research results.”


    • 「正しい方法論を選ぶことは、正確な研究結果にとって欠かせません。」


  2. “Scholars debate whether this is the right theoretical framework.”


    • 「この理論的枠組みが正しいかどうかを、学者たちは議論しています。」


  3. “It is right and proper to cite all sources in academic writing.”


    • 「学術文書では、すべての出典を引用するのが正当かつ適切です。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “correct”


    • 日本語訳: 「正確な」「正しい」

    • 違い: “correct” は主に事実や答えが「間違っていない、誤りがない」というニュアンス。


  2. “appropriate”


    • 日本語訳: 「適切な」

    • 違い: 状況や目的に「合っている」ことを強調する。道徳的正しさというより「ふさわしい」という感じ。


  3. “proper”


    • 日本語訳: 「適切な」「礼儀正しい」

    • 違い: 社会的・礼儀的な観点で正しいというニュアンス。


  4. “just”


    • 日本語訳: 「正当な」「公正な」

    • 違い: 正義・公平性に重点を置くニュアンス。


反意語


  1. “wrong”


    • 日本語訳: 「間違っている」「誤りの」

    • 違い: “right”の正反対で、「正しくない」「不適切」の意味。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /raɪt/

  • アメリカ英語(米音)とイギリス英語(英音)の発音の違いはほぼありません(両方とも /raɪt/)。

  • 発音の注意点:


    • 語尾の “t” はあまり強く発音しすぎず、子音だけ軽く止めるイメージ。

    • “r” の音をしっかり巻き舌で発音する(米音)、イギリス英語はあまり強く巻かないことが多い。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “wright”, “rite”, “write”など、同音異綴語が多いので注意。


  2. 意味の混同


    • “right” (正しい) / “right” (右側) / “right” (権利) はいずれもスペルが同じだが意味が違う。文脈をしっかり見極める。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などでも、文章中で “right” が「権利」なのか「正しい」のかを選択させる問題が出ることがある。文脈から判断する訓練が必要。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “right” は「軌道や線がまっすぐ(right=straight)で曲がっていない」→「正しい道筋を取っている」というイメージ。

  • “wright / write / right / rite” の4つの同音語をまとめてイメージしておくとよい(スペリングの違いに注意)。

  • “That’s right!” とセットで覚えておくと、ネイティブらしい反応をしやすくなる。


形容詞 “right” は日常的でもビジネス的でも、あらゆるシーンで使える便利な単語です。意味が幅広いので、文脈に合った「正しい」使い方を身につけるよう、ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
right
意味(1)

《名試の前にのみ用いて》右の,右側の

意味(2)

《しばしばR-》(政治上)右派の,保守的な

意味を覚えるための辞書問題

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