pleased
以下では、形容詞「pleased」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
◼︎ 英語での意味
“Feeling happy or satisfied about something.”
◼︎ 日本語での意味
「満足している」「喜んでいる」という意味です。何かに対して好ましく感じたり、納得していたり、うれしい気分を表します。「~してうれしい」「~について満足する」というニュアンスでよく使われます。
◼︎ 品詞
形容詞 (adjective)
◼︎ 活用形
形容詞なので、直接的に動詞のような活用形はありませんが、比較級・最上級としては「more pleased」「most pleased」と表すことができます。ただし日常会話ではあまり聞かれず、別の表現(“happier” や “more satisfied” など)で言い換えることが多いです。
◼︎ 関連する他の品詞
- please (動詞): 「喜ばせる」「願う」などの意味を持つ動詞
- 例: “Please me.”(私を喜ばせて)
- 例: “Please me.”(私を喜ばせて)
- pleasure (名詞): 「喜び」「楽しみ」
- 例: “It’s a pleasure to meet you.”(お会いできてうれしいです)
◼︎ CEFRレベル目安: B1(中級)
「pleased」は日常会話でもよく出てくる表現であり、シンプルですが幅広く使えます。学習者にとってはB1レベル(中級)程度に相当すると考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “pleas(e)”
- 接尾語: “-ed” は元々動詞の過去形・過去分詞を作るときなどに使われる接尾語ですが、ここでは形容詞としての語形になっています。
関連する単語・派生語
- displeased (形容詞): 不満を感じている、不愉快に思う
- pleasing (形容詞): 心地よい、喜ばせるような
- pleasurably (副詞): 愉快に、楽しげに
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ:10個
- be pleased with …(~に満足している)
- be pleased about …(~についてうれしく思う)
- be pleased to do …(~してうれしい)
- incredibly pleased(信じられないほど満足している)
- pleasantly surprised(嬉しい驚き)
- delighted/pleased to announce(発表できてうれしい)
- pleased customer(満足した顧客)
- quite pleased(かなり満足している)
- pleased as punch(大喜びしている〔口語的〕)
- very pleased indeed(本当に非常に満足している)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「please」はフランス語の “plaisir”(楽しみ)やラテン語の “placēre”(喜ばせる/満足させる)に由来します。
- 「pleased」は「please」の過去分詞形から、形容詞として使われるようになった形です。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「pleased」は、相手に敬意や礼儀を示すような文脈でよく使われます。文書・フォーマルな場面、日常会話の両方で使えますが、ビジネスメールなどでは丁寧な印象を与える表現として好まれます。
- 「happy」と比べると、もう少し「満足している」という感触が強いです。大喜びというよりは、「心地よい満足感」や「安堵」を示す場合に使いやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
1) be pleased with + 名詞
- 例: “I’m pleased with my new job.”(新しい仕事に満足しています)
2) be pleased about + 名詞/事柄
- 例: “She’s pleased about the results.”(彼女はその結果に満足しています)
3) be pleased to + 動詞の原形
- 例: “I’m pleased to meet you.”(お会いできてうれしいです)
4) be pleased that + 文
例: “They are pleased that we arrived on time.”(彼らは私たちが時間どおりに着いてうれしく思っています)
- フォーマル/カジュアルの使い分け:
- フォーマルにもカジュアルにも使えます。ビジネスレターなどでは「I am pleased to inform you…」のように頻出です。カジュアルでも「I’m pleased with how things turned out.」のように使えます。
- 他動詞・自動詞の区別:
- 「pleased」は形容詞です。動詞として「please」がありますが、そちらは原則的に他動詞として「(誰かを)喜ばせる」という意味で使われます。
- フォーマル/カジュアルの使い分け:
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’m really pleased with how the dinner turned out!”
(夕食の出来がとてもよくてうれしい!) - “He was pleased to see his friends after a long time.”
(彼は久しぶりに友達に会えてうれしそうだったよ。) - “I’m pleased that the exam wasn’t too difficult.”
(試験が思ったより難しくなくて満足してるよ。)
(2) ビジネス
- “We are pleased to offer you a position at our company.”
(弊社にて採用いたしますことを喜んでお知らせします。) - “I’m pleased about the positive feedback from the client.”
(クライアントからの好意的なフィードバックに満足しています。) - “They’re pleased that the project was completed on schedule.”
(彼らはプロジェクトが予定どおりに完了したことに喜んでいます。)
(3) 学術的な文脈
- “Researchers are pleased to find significant correlations in the data.”
(研究者たちはデータに有意な相関が見られて喜んでいる。) - “We were pleased to publish our findings in a reputable journal.”
(私たちは評判の良い雑誌に研究結果を発表できてうれしく思いました。) - “The panel was pleased by the detailed presentation of the evidence.”
(委員会は証拠の詳細なプレゼンテーションに満足していた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- happy(幸せな、うれしい)
- “happy”は一般的に広く「うれしい/幸せ」の意味を持ちます。「pleased」のほうが「満足」感を表す場合に適しています。
- “happy”は一般的に広く「うれしい/幸せ」の意味を持ちます。「pleased」のほうが「満足」感を表す場合に適しています。
- glad(うれしい)
- “glad”も「うれしい/喜んで」という意味で似ていますが、口語的であっさりした印象です。
- “glad”も「うれしい/喜んで」という意味で似ていますが、口語的であっさりした印象です。
- satisfied(満足した)
- “satisfied”は「要求や期待が満たされて満足している」というニュアンスが強調されます。“pleased”に比べると「期待がかなった」というニュアンスがやや強めです。
- “satisfied”は「要求や期待が満たされて満足している」というニュアンスが強調されます。“pleased”に比べると「期待がかなった」というニュアンスがやや強めです。
- content(満足している、気持ちが穏やかな)
- “content”は「不平不満がない」ような落ち着き・充足感を示します。“pleased”だとやや表にうれしさが出るイメージです。
反意語 (Antonyms)
- displeased(不満を感じている、怒っている)
- “displeased”は「満足していない」状態をまさに表します。
- “displeased”は「満足していない」状態をまさに表します。
- unhappy(不幸な、うれしくない)
- こちらも「うれしくない」「不幸せな」気分をストレートに示します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pliːzd/
- 強勢: “pleased” の一音節しかないため、そのまま “pleased” 全体を強く発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語: 両方とも /pliːzd/ と発音します。大きな違いはありません。
- よくある発音の間違い: [iː] の音を短くし過ぎて /plɪzd/ のようにしないよう注意が必要です。また、語末の [d] も明瞭に発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “please” に “d” をつけて “pleased” と書きますが、しばしば “pleasd” や “plased” と書き間違えることがあります。
- 同音異義語: 名詞の “pleas”(嘆願、訴えなど)とは綴りが似ていますが意味が全く違い、発音も異なります。混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパートで「be pleased to do」という表現はビジネスメールで多用されるため、文法問題や例文を通じて見かける機会が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「please + d」=「喜ばせる」から「喜んでいる状態」へ: 「動詞 “please” が満足させる → 形容詞 “pleased” は満足している」とイメージすると自然に覚えやすいです。
- “pleased” = “please” + “d” と考えると、スペルを間違えにくくなります。
- “feel at ease when you are pleased” のように、少しリズム感や押韻(rhyme)を意識して覚えると記憶に残りやすくなります。
以上が形容詞「pleased」の詳細解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現なので、ぜひ活用してみてください。
喜んだ,うれしい,満足した