pause

1. 基本情報と概要

英単語: pause

品詞: 名詞 (ただし動詞としても使われる)

CEFRレベルの目安: B1（中級）

• 「pause (名詞)」は「一時的な停止や休止」を意味します。
  


• 日本語では「小休止」「一時停止」のように訳され、何かの流れが一時的に止まるイメージの単語です。会話の途中に「間」ができたり、作業を中断したりするときなどに使われます。

活用形

• 名詞: pause（複数形は一般的には pauses）
  


• 動詞: pause / pauses / paused / pausing
  

他の品詞例

• 動詞「to pause」
  
  
  
  • 例: “He paused for a moment.”（彼は少しの間、話すのをやめた。）
  
  

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹 (stem): pau- (はっきりした接頭語・接尾語はない)
  


• 派生語や類縁語: 形容詞は直接はありませんが、pause の動詞形が “pause” として同じスペルで使われます。
  

よく使われるコロケーション (10個)

1. a brief pause（短い休止）
   


2. a long pause（長い間）
   


3. a short pause（少しの間）
   


4. a pregnant pause（意味ありげな沈黙）
   


5. pause for thought（考えるために一時停止する）
   


6. pause button（一時停止ボタン）
   


7. without pause（ためらいなく、中断なしで）
   


8. pause in conversation（会話の合間の沈黙）
   


9. pause in speech（スピーチ中の間）
   


10. pause to reflect（振り返るために一時休止する）
    

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語の “pausa” (ギリシャ語で “pausis”) に由来するとされ、「停止」「中断」という意味を持ちます。
  


• 歴史的な使用: 古フランス語を経て、中世英語でも「短い中断」の意味で使われてきました。
  


• ニュアンス: 「pause」は一時的な休止というイメージが強く、状況を区切りたいときに使われます。落ち着いた印象を与えたり、緊張感を高めたりする効果も持ちます。
  


• 使用シーン:
  
  
  
  • 口語・文章ともに広く使われます。
    
  
  
  • フォーマル・インフォーマルどちらでもOKですが、プレゼンやスピーチで意図的に「間」を作りたいときなどは特に効果的です。
    
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞か不可算名詞か: 「pause」は可算名詞として扱われるのが一般的です。
  
  
  
  • 例: “We took several pauses during our hike.”（ハイキング中に何度も休憩をとった。）
    
  
  


• 一部のイディオムや熟語:
  
  
  
  • “give (someone) pause” = 「（人）に躊躇させる、立ち止まらせる」
    
  
  
  • 例: “This news gave me pause.”（このニュースを聞いて考え込んだ。）
    
  
  

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. “Let’s pause the movie for a minute. I need to grab some snacks.”
   
   （ちょっと映画を止めて。お菓子を取ってくるね。）
   


2. “After a long walk, I needed a short pause to catch my breath.”
   
   （長い散歩の後、息を整えるために少し休憩が必要だった。）
   


3. “I pressed the pause button on the remote by mistake.”
   
   （間違えてリモコンの一時停止ボタンを押してしまった。）

ビジネス（ややフォーマル）

1. “Let’s take a pause here and review the data we’ve gathered so far.”
   
   （ここで少し中断して、これまで集めたデータを振り返りましょう。）
   


2. “He inserted a strategic pause during the presentation to emphasize his point.”
   
   （彼はプレゼンの中でポイントを強調するために戦略的な間を入れた。）
   


3. “We should pause the project until the new budget is approved.”
   
   （新しい予算が承認されるまで、このプロジェクトを一時停止したほうがいいでしょう。）

学術的・論文など（フォーマル）

1. “A brief pause in data collection allowed for recalibration of the instruments.”
   
   （データ収集の短い中断が、装置の再校正を可能にした。）
   


2. “After this pause in our research, we resumed experiments under controlled conditions.”
   
   （研究の中断後、管理された条件下で実験を再開した。）
   


3. “A significant pause in economic growth prompted revisions in fiscal policy.”
   
   （経済成長の大きな停滞が財政政策の見直しを促した。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. break（休憩、休止）
   
   
   
   • 「pause」より休憩時間がやや長い印象を与える。
     
   
   


2. rest（休息）
   
   
   
   • 肉体的・精神的回復のために休むニュアンスが強い。
     
   
   


3. intermission（中断、幕間）
   
   
   
   • 演劇やコンサートで使う「幕間の休憩」のような公式的な印象。
     
   
   


4. halt（停止）
   
   
   
   • かなりきっぱりとした「停止」の意味合いで、やや強め。
     
   
   

反意語

• continuation（継続）
  
  
  
  • 「一時停止」に対して「続行・継続」を意味する。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /pɔːz/（英国） /pɔz/（米国）
  


• アクセント: 【pause】は1音節なので、単語全体にストレスがかかっています。
  


• アメリカ英語とイギリス英語: イギリス英語では母音が長めの /ɔː/、アメリカ英語ではやや短め・曖昧気味の /ɔ/ になることが多いです。
  


• よくある間違い: /pauz/ のように au を別々に発音しがちですが、実際は /pɔːz/（ポーズ）のように滑らかに発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “pause” を “pouse” や “paus” と書いてしまう誤りが時々あるので注意。
  


• 同音異義語との混同: “paws”（動物の足）と発音が似ているため、発音・スペルの区別が大事。
  


• 試験対策:
  
  
  
  • TOEICなどのリスニングで「音声が止まる」というシチュエーションで “pause” がアナウンスされることがあり、文脈で短い中断を意味していると判断する力が必要です。
    
  
  
  • スピーキング試験などで意図的に「間」を表現する際に有用な単語です。
    
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 覚え方のコツ: “Pause = ポーズ” と日本語カタカナ語に近い発音で覚えられるので、親しみやすい単語です。
  


• 関連ストーリー: 映画を見ているときに一時停止ボタン（pause button）を押すイメージを持つと、単語と意味が結びつきやすくなります。
  


• 勉強テクニック: 会話の練習をするとき、自分であえて “pause” （間）を作って気持ちを整理する癖をつけると、実際の会話にも役立ちます。
  

以上が名詞「pause」の詳細解説です。小休止や一時停止の観点で考えると、状況に合わせて使いやすい単語なので、ぜひ上手に使ってみてください。