最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

material

名詞

〈U〉〈C〉材料, 原料 / 生地 / 〈U〉《小説・社会調査などの》資料《for ...》

このボタンはなに?

このドレスに使用されている素材はシルクです。

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解説

以下では、名詞 “material” について、学習者の方にもわかりやすく、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: material

品詞: 名詞 (他に形容詞としても使われる)

意味(英語 & 日本語)


  • 英語: “Material” generally refers to a substance or thing that is used to make or do something.

  • 日本語: 「material」は、人や物を作るための「材料」や「原料」、または「資料」、「素材」などを指します。

例えば、布や木材のような形のある「材料」、あるいは書類や情報のような「資料」も含まれます。「何かを作り出すのに必要な素材」または「手掛かり」を示すイメージです。日常会話やビジネス、学問など幅広い文脈で使われる便利な単語です。

活用形


  • 単数形: material

  • 複数形: materials (「建築材料」「学習用教材」など、複数の「材料」や「資料」を指す場合によく使われます)

他の品詞例


  • 形容詞: material (「物質的な」「具体的な」「重要な」という意味合いで使われる)

    例: material evidence (重要な証拠)

  • 副詞: materially (「物質的に」「重要な点で」)

CEFRレベル (目安)


  • B2 (中上級)

    「material」は日常会話でも出てきますが、学習教材や論文などの文脈でも使われ、少し抽象的な意味も含むため、B2 (中上級) レベル程度と考えてよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “materi-”

  • 接尾語: “-al” (形容詞や名詞を作り出す役割を持つことが多い)

派生語・類縁語


  • materialize (動詞): 実体化する、具体化する

  • materialism (名詞): 唯物論、物質主義

  • immaterial (形容詞): 重要でない、非物質的な

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. building materials: 建築材料

  2. raw materials: 原材料

  3. teaching materials: 教材

  4. study materials: 学習資料

  5. reading material: 読み物 (読むための資料)

  6. promotional material: 宣伝用資料

  7. digital materials: デジタル素材

  8. recycled materials: リサイクルされた材料

  9. supporting materials: 補足資料、補助資料

  10. clothing material: 衣料用の素材


3. 語源とニュアンス

語源


  • “Material” はラテン語の “materia” (「木材」や「建築素材」、「物質」を意味する) に由来します。同じルーツに “母” を意味する “mater” がありますが、そこから転じて「何かを生み出すもの」というニュアンスが広がりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「material」は、実際に手で触れられる物質的なものだけでなく、情報的・概念的な「資料」や「題材」にも使われるため、文脈に応じて「材料」「素材」なのか、「資料」「題材」なのかを意識して使い分ける必要があります。

  • 一般的に、口語でも文章でも広く使われますが、フォーマルな文脈では “documents” や “information” に言い換えられるケースもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算:


    • 不可算名詞として「布や木材などの素材」「情報」などをまとめて扱う場合 (例: “We need more material for the project.”)。

    • 可算名詞として、種類の異なる素材や資料を複数扱う場合 (例: “We have several new materials to review.”)。


  • 文中での使い方:


    • 単数形と不可算で使われるときは “some material” のように扱います。

    • 複数形 “materials” は「複数の異なる材料や資料」のニュアンスがあるので、「教材一式」「いくつかの建材」といった場合に使われることが多いです。


一般的な構文やイディオム


  • “be made of material”: 〜の素材でできている

  • “background material”: 背景資料

  • “source material”: 原資料 (参考文献や出典になる資料)


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Do we have enough material to make this costume?”

    (このコスチュームを作るだけの十分な布地はある?)

  2. “I need some writing material for my project.”

    (プロジェクト用に書くネタが欲しいな。)

  3. “What kind of reading material do you usually enjoy?”

    (普段はどんな読書用の資料や本を楽しんでいるの?)

ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to gather more marketing material before the product launch.”

    (製品発売前に、より多くのマーケティング資料を集める必要があります。)

  2. “Could you provide me with the training materials for the new system?”

    (新システムの研修資料を提供してもらえますか?)

  3. “Most of the raw materials are sourced from local suppliers.”

    (ほとんどの原材料は地元の仕入先から調達しています。)

学術的文脈での例文


  1. “This research paper is based on historical material collected from archives.”

    (この研究論文は古文書から収集した歴史的資料を基にしています。)

  2. “We’ll analyze the building materials used in ancient structures.”

    (古代の建築物に使われていた建材を分析してみます。)

  3. “The professor emphasized that we should cite all source materials properly.”

    (教授は、すべての出典資料を正しく引用するよう強調しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. substance (物質)


    • 物理的・科学的な「モノ」「物質」を強調する場合に用いられる。


  2. resource (資源、手段)


    • 教育用・ビジネス用など幅広い分野の「リソース」全般に使う。


  3. medium (媒体)


    • 情報を伝達する「媒介物」、アートでの「画材」を強調する場合。


  4. information (情報)


    • 情報としての資料を強調する場合に使われる。


反意語 (Antonyms)


  • immaterial (非物質的な、重要でない)


    • 「物質的ではない」「あまり関係のない」といった意味。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /məˈtɪəriəl/ (アメリカ英語) /məˈtɪə.ri.əl/ (イギリス英語)

  • アクセント: 第2音節 “-teer-” に強勢がきます。

  • アメリカ英語/イギリス英語の違い: 母音の発音がやや異なり、アメリカ英語では「マチリアル」のように [tɪr] が比較的はっきり発音される一方、イギリス英語では [tɪə] のように二重母音気味に聞こえることがあります。

  • よくある間違い: 最後の “-ial” の発音を “-al” だけで終わらせてしまうこと。しっかり “-i-al” と意識する必要があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “materIAl” の “i” と “a” の位置を逆にして “materail” と書いてしまうミスが多い。

  • 同音異義語との混同: 特に “materiel” (軍事物資) という単語が英語には存在しますが、スペルと意味が異なるので要注意。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは「raw materials (原材料)」「training materials (教材)」「promotional material (宣伝資料)」などで出題されることが多いです。可算・不可算の使い分けにも注意します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: ラテン語の “materia” は木材など「成り立ちの核」となる材料を指していた → 「何かを生み出す元」

  • 覚え方のコツ:


    • 「マテリアル」→「マテリア」→「物質、素材」と音節で区切ってイメージすると覚えやすい。

    • 「マテリアル・アート(martial art)」と似た響きだが綴りは全く違う。スペルをしっかり確認する。


  • イメージストーリー: 「新しいドレスを作る時に必要な“material(布などの材料)”を買いに行く場面」を頭に浮かべる。スーパーマーケットで「原材料」を探す時も “material” と表現する、と紐づけておくと便利。


以上が、名詞 “material” の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的文脈まで幅広く使われる重要な単語ですので、用例や文脈を意識して身につけていきましょう。

意味のイメージ
material
意味(1)

〈U〉〈C〉材料,原料;(物の)構成要素

意味(2)

〈U〉〈C〉生地,服地

意味(3)

〈U〉(小説・社会調査などの)資料,データ《+for+

意味(4)

《複数形で》用具,器具

意味を覚えるための辞書問題

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