最終更新日:2024/06/11
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元となった辞書の項目

indispensable

形容詞

『欠くことのできない』,絶対に必要な

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水は生活に欠くことのできないものです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: indispensable

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): absolutely necessary, extremely important

意味(日本語): 絶対に欠かせない、不可欠なもの

「indispensable」は、「これがないと成り立たない、絶対に必要不可欠」というニュアンスをもつ形容詞です。例えば、仕事や生活で、なくてはならない存在や要素を指すときに使われます。

活用形


  • 形容詞: indispensable (比較級・最上級にはならない性質の単語ですが、文脈によって “more indispensable” “most indispensable” と表現される場合もあります)

  • 副詞: indispensably (例: “He is indispensably involved in the project.”)

  • 名詞形: indispensability (例: “The indispensability of clean water is obvious.”)

CEFRレベル: B2(中上級)

日常会話より少しアカデミックまたはフォーマルな文脈で使われる単語です。中上級者が知っていると便利なレベルの語彙となります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • in- : 「否定」の意味をもつ接頭語 (not, un-)

  • dispensable : 「なくても済む」「不要になりうる」を意味する形容詞

これらが組み合わさり、「絶対に必要で手放すことができない」という意味が生まれています。

関連語や派生語


  • dispensable (形容詞): なくても大丈夫な、不要になりうる

  • indispensability (名詞): 不可欠性

  • indispensably (副詞): 不可欠なほどに

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. indispensable asset

    (不可欠な資産)

  2. indispensable tool

    (不可欠な道具)

  3. indispensable resource

    (欠かせない資源)

  4. become indispensable

    (不可欠になる)

  5. prove indispensable

    (不可欠であることが証明される)

  6. absolutely indispensable

    (絶対的に不可欠な)

  7. indispensable for success

    (成功において不可欠な)

  8. an indispensable part of …

    (…の欠かせない部分)

  9. indispensable component

    (不可欠な構成要素)

  10. truly indispensable

    (真に不可欠な)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の “indispēnsābilis”から来ています。


  • dispendere(配分する、処理する)が語源となり、「分配できる・処理できる」(dispensable) に “in-” が付いて、「分配できない、欠けさせることができない」→「不可欠な」という意味になりました。

使用時のニュアンスや注意点


  • 「不可欠」という強いニュアンスがあるため、軽い気持ちで使うと誇張に感じられる場合があります。

  • フォーマルな場面でよく使われますが、口語でも「これがないと話にならない!」と強調したいときに使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として、名詞を修飾する際に使われます。(例: “an indispensable resource”)

  • 比較級・最上級はほとんど使われませんが、文脈によって “more indispensable than …” といった表現が使われることもあります。やや重複感があるため、使用には注意が必要です。

一般的な構文・イディオム例


  • “X is indispensable to Y.”


    • 例: “Water is indispensable to human life.” (水は人間の生命にとって不可欠です)


  • “X proves (to be) indispensable.”


    • 例: “A good dictionary proves indispensable for language learners.” (良い辞書は語学学習者にとって不可欠であると証明される)


フォーマルとカジュアルの使い分け:


  • フォーマルなビジネス文書、学術的文章で頻繁に使われます。

  • カジュアルな会話でも「どうしても必要だ」と強調したい場合には使いますが、よりインフォーマルな言い方には “essential” や “vital” などもあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Good friends are indispensable for a happy life.”

    (良い友達は、幸せな生活にとって欠かせないよ。)

  2. “A smartphone seems almost indispensable nowadays.”

    (最近ではスマートフォンはほとんど不可欠に思えるよ。)

  3. “Coffee is indispensable to me in the morning.”

    (朝のコーヒーは私にとって欠かせないんだ。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “His expertise is indispensable to our project’s success.”

    (彼の専門知識は、私たちのプロジェクトの成功にとって不可欠です。)

  2. “A thorough market analysis is indispensable before launching a new product.”

    (新製品を発売する前に、入念な市場分析は不可欠です。)

  3. “Communication skills are indispensable in any organization.”

    (コミュニケーション能力はどの組織においても不可欠です。)

学術的文脈での例文(3つ)


  1. “Accurate data collection is indispensable for reliable scientific research.”

    (正確なデータ収集は、信頼できる科学研究にとって不可欠です。)

  2. “His paper has become an indispensable reference in the field of astrophysics.”

    (彼の論文は天体物理学の分野で不可欠な参考文献となっています。)

  3. “Critical thinking is indispensable in formulating a solid hypothesis.”

    (信頼できる仮説を立てるためには、批判的思考が不可欠です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. essential(本質的に必要な、絶対不可欠な)


    • “Essential” は幅広く使われ、必須という意味合い。


  2. vital(生命に関わるほど重要な、不可欠な)


    • より緊急性や重要度を強調する場合に使用。


  3. crucial(極めて重要な、決定的な)


    • あるターニングポイントで重要な役割を果たす場合に使われることが多い。


  4. necessary(必要な)


    • 汎用的に「必要」を示す言葉。フォーマル・カジュアルともに使いやすい。


微妙なニュアンスの違い


  • “indispensable” は完全に「なくてはならない」度合いが強い。一方で “essential” や “vital” は文脈によってはやや広い範囲に使われることも多く、抽象度が高い。

反意語(Antonyms)


  • dispensable(なくてもよい、必ずしも必要でない)

  • unnecessary(不要な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌɪndɪˈspɛnsəbl/

  • アクセント(強勢)は “-spen-” の部分にあります(in-di-SPEN-sa-ble)。

  • アメリカ英語 / イギリス英語 で大きな違いはありませんが、/r/ や母音の発音に地域差があります。基本的には同じと考えて問題ありません。

  • よくある間違いは “dis-pen-sa-ble” との混同で、“in-” を忘れると真逆の意味になるため注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “indispensible” と “a” を “i” に間違えないように注意してください。

  • 同音異義語との混同: “indispensable” に明確な同音異義語はありませんが、誤って “indispensible” と書いてしまう人が多いです。

  • 試験対策: TOEICや英検でも、言い換え問題や語彙問題で “indispensable = necessary / essential” と出題されることがあります。 “dispensable” との対比も要チェック。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 分解イメージ: “in-(否定)” + “dispensable(不要になりうる)” → 「不要にできない」 → 不可欠

  • 覚え方: 「inであってはならない、手放せない(dis+pensableから引き離せない)」とイメージするとスペルを間違えにくくなります。

  • ストーリーづけ: 例として、「『水』は人間の生活とは切り離せない」というイメージを頭に置いておくと、自然に“indispensable”が「なくてはならない」意味として定着します。


以上が形容詞「indispensable」の詳細な解説です。実用の幅が広く、フォーマルな表現にも向いた、便利な語彙としてぜひ押さえておきましょう。

意味のイメージ
indispensable
意味(1)

欠くことのできない,絶対に必要な

意味を覚えるための辞書問題

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