元となった辞書の項目
feeling
名詞
〈U〉(身体の)『感覚』,触覚 / 《a feeling, the feeling》(…の)感じ,意識《+『of』+『名』(do『ing』)》 / 〈U〉(…に対する)同情,共感《+『for』+『名』》 / 《複数形で》(理性に対して)『感情』,気持ち / 《a feeling, the feeling, one's feeling》(しばしば感じに基づく)意見,感想 / 〈U〉(悪い意味で...
解説
1. 基本情報と概要
単語: feeling
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
英語での意味
- feeling: a physical or emotional sensation; an emotion or impression.
日本語での意味
- 「感情」や「感覚」、「気持ち」などを表す単語です。
例:「私にはそんな気がする」というように、心の中に沸き起こる感情や、体を通じて感じる感覚をまとめて表すときに使います。
「feeling」は日常会話からビジネス、学問的な場面でもよく使われる言葉で、非常に幅広いニュアンスを持ちます。「感情」や「雰囲気」、「印象」など、いろいろな“感じ”を指します。
活用形
- 単数形: feeling
- 複数形: feelings
他の品詞の例
- 動詞形: feel (例: I feel happy.「私は幸せだと感じる」)
- 分詞形(動名詞など): feeling (例: I’m feeling tired.「疲れている感じがする」)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語は特に目立ちませんが、動詞 “feel” に、名詞に変える “-ing” という形がついたものです。
- feel (動詞) + -ing (名詞化の語尾)
派生語や類縁語
- feel (動詞): 感じる
- felt (動詞の過去形・過去分詞形): 感じた
- feelingly (副詞形): 感情を込めて
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- have a (good/bad) feeling about …
(…に対して良い/悪い予感がする) - hurt someone’s feelings
(誰かの気持ちを傷つける) - mixed feelings
(複雑な気持ち) - a feeling of relief
(安堵の気持ち) - a feeling of guilt
(罪悪感) - express one’s feelings
(自分の感情を表現する) - a gut feeling
(直感的な感覚) - deep feelings
(深い感情) - strong feelings about …
(…に対して強い思い入れがある) - feelings of joy/sadness
(喜び/悲しみの感情)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「feel」という動詞は古英語の “fēlan” に由来し、「触れる、感じる」という意味を持っていました。そこから派生して、精神的・感覚的な「感じ」を示す「feeling」という名詞が生まれました。
ニュアンスや使用時の注意点
- “feeling” は非常に汎用性が高く、カジュアルな会話からフォーマルな文章まで幅広く使えます。
- 感情面だけでなく「印象」や「気配」を表すときにも使われるため、文脈によって意味を取り違えないように注意が必要です。
口語/文章、カジュアル/フォーマル
- 口語:カジュアルな状況で、「I have a feeling…(そんな気がする)」のように直感や予感を語る際に頻繁に使われる。
- 文章:フォーマルな文章でも「感覚・感情・印象」を述べるために使われ、新しいコンセプトへの「印象」を表現する際にも用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞/不可算名詞:
“feeling” は文脈によって可算にも不可算にもなります。
- 可算: 特定の感情(思い)を指すとき → “I have mixed feelings about this.”
- 不可算: 感情全般を漠然と指すとき → “Feeling is important in music.”
- 可算: 特定の感情(思い)を指すとき → “I have mixed feelings about this.”
- 一般的な構文例:
- “I have a feeling that + 文”: 「~という気がする」
- “I got the feeling that + 文”: 「~という印象を受けた」
- “I have a feeling that + 文”: 「~という気がする」
- イディオム:
- “get feelings out in the open” → 気持ちを打ち明ける
- “bury one’s feelings” → 感情を押し殺す
- “get feelings out in the open” → 気持ちを打ち明ける
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文(3つ)
- “I have a feeling it’s going to rain today.”
(今日は雨が降りそうな気がするよ。) - “Don’t worry about hurting my feelings; just be honest.”
(私の気持ちを傷つけることは気にしないで、正直に言って。) - “I have mixed feelings about going on that trip.”
(その旅行に行くことについては、複雑な気持ちがあるんだ。)
B. ビジネスでの例文(3つ)
- “I get the feeling that our clients are expecting a new approach.”
(クライアントは新たなアプローチを期待しているという印象を受けます。) - “It’s important to respect everyone’s feelings in the workplace.”
(職場では全員の気持ちを尊重することが大切です。) - “I have a good feeling about this project’s potential success.”
(このプロジェクトがうまくいく可能性については良い感触があります。)
C. 学術的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers are studying the feeling of empathy to better understand human behavior.”
(研究者たちは共感の感情を研究し、人間の行動をよりよく理解しようとしています。) - “The concept of ‘feeling’ in psychology is often associated with emotional states.”
(心理学における「感情」という概念は、しばしば感情状態と関連づけられます。) - “This study explores the relationship between bodily sensation and the feeling of fear.”
(本研究は身体的感覚と恐怖の感情との関係を探求します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- emotion (感情)
- より強い感情や情動を指すことが多い。
- より強い感情や情動を指すことが多い。
- sentiment (感情、感傷)
- やや文語的に「感傷」や「意見としての感情」を表す。
- やや文語的に「感傷」や「意見としての感情」を表す。
- sensation (感覚)
- 身体的な感じや、五感に関する感覚を示すことが多い。
- 身体的な感じや、五感に関する感覚を示すことが多い。
- impression (印象)
- 主観的な“印象”を指すが、必ずしも感情的に強いものとは限らない。
反意語
- apathy (無感情、無関心)
- 感情や関心がない状態を指す。
「feeling」は感情全般を指しますが、上記の類義語と比べるとより日常的・汎用的に使われる点が特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語 (US): /ˈfiː.lɪŋ/
- イギリス英語 (UK): /ˈfiː.lɪŋ/
- アメリカ英語 (US): /ˈfiː.lɪŋ/
- 強勢(アクセント)の位置:
- “fee” の部分にアクセントがあり、「FEE-ling」と2音節で発音します。
- よくある発音ミス:
- “e” の部分をあまりはっきり発音せずに「フィーリン」のように曖昧にしてしまう。
- 末尾の「-ing」の「ng」を明確に発音せず「フィーリン」となりがちなので注意。
- “e” の部分をあまりはっきり発音せずに「フィーリン」のように曖昧にしてしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「feeling」の“e”が抜けて “filing” になってしまうケースなど。
- 同音/類音異義語との混同:
- “filling”(詰め物をする、満たす)との混同に注意。
- “filling”(詰め物をする、満たす)との混同に注意。
- 試験対策(TOEIC・英検など):
- 文章の文脈から、「感覚」を表しているのか「感情」を表しているのかを区別しなければならない場合がある。
- “a feeling of + 抽象名詞” の形で出題されることが多いので、コロケーションとして覚えておくと便利です。
- 文章の文脈から、「感覚」を表しているのか「感情」を表しているのかを区別しなければならない場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「feel(感じる)」+「ing(進行形の語尾や名詞化の語尾)」と考えると覚えやすいかもしれません。
- 何かを「フィーリング」で捉える、というカタカナ語もあるように、日本語にも示唆的な外来語として定着しているので、そこからイメージしやすい単語です。
- “feeling” は、発音でも「フィーリング」と、日本語でも使うカタカナ語に近い音なので、まずは気軽に使ってみると定着しやすいでしょう。
以上が名詞 “feeling” の詳細解説です。気持ちや感情、感覚を取り扱う英語学習では非常に頻出する語なので、活用や文脈をしっかり押さえておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(身体の)感覚,触覚
意味(2)
《a feeling, the feeling》(…の)感じ,意識《+of+名(do*ing*)》
意味(3)
〈U〉(…に対する)同情,共感《+for+名》
意味(4)
《複数形で》(理性に対して)感情,気持ち
意味(5)
《a feeling, the feeling, one's feeling》(しばしば感じに基づく)意見,感想
意味(6)
〈U〉(悪い意味で)興奮
意味(7)
感じやすい;情のこもった