最終更新日:2024/06/17

《話》《提案・勧誘》.…はいかがですか? / 《意見を求めて》...についてはどうか?

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how about

《話》《提案・勧誘》.…はいかがですか? / 《意見を求めて》...についてはどうか?

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解説

以下では、「how about」をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “How about …?”

  • 日本語: 「…はどう?」「…したらどう?」

「how about」は、人に提案や意見を求めるときに使う定型表現です。カジュアルな会話でよく使われ、「何か提案をしたいとき」「相手の考えや好みを尋ねたいとき」に使われます。


  • 品詞: 慣用表現(フレーズ)

    ※「how」は副詞、「about」は前置詞や副詞になりますが、セットで「提案や意見を求める表現」として扱われます。


  • 活用形:

    フレーズとしての「how about」は変化しません。動詞のような活用や単語の品詞転換は基本的にありません。


  • 他の品詞例:


    • how (疑問副詞):「どうやって」「どのように」

    • about (前置詞):「〜について」

      それぞれ単独で使う場合は上記の意味になります。セットで使用するときとは使い方が異なります。


  • CEFRレベルの目安: A2(初級)

    A2: 「初級」レベルの学習者でも、日常会話で習う提案表現としてよく出てくる表現です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • how: 疑問副詞

  • about: 前置詞・副詞

これら2つが結びついて、「(提案として)〜してはどう?」という意味を作り出します。単独の「how」と「about」からは察しづらい、慣用的な表現です。

他の単語との関連性


  • What about …? も「…はどう?」という似た表現ですが、


    • “How about…?”のほうが「提案」を意味するニュアンスが強い

    • “What about…?”のほうが「問題点・懸念点はどうなる?」というニュアンスに寄ることが多い


よく使われるコロケーション(例と日本語訳)10選


  1. How about dinner?(夕食はどう?)

  2. How about going out tonight?(今夜出かけるのはどう?)

  3. How about we try a new restaurant?(新しいレストランを試してみるのはどう?)

  4. How about a movie?(映画はどう?)

  5. How about we meet at six?(6時に会うのはどう?)

  6. How about you?(あなたはどう?/あなたはどう思う?)

  7. How about taking a break?(休憩するのはどう?)

  8. How about some coffee?(コーヒーはいかが?)

  9. How about tomorrow?(明日はどう?)

  10. How about sharing the cost?(費用を分担するのはどう?)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「how」は古英語の “hū(どのように)” に由来し、疑問・状態を問う意味を持つ。

  • 「about」は古英語の “abūtan” に由来し、「〜の周りに」「〜について」「およそ」などの意味を含む。

  • それらが組み合わって「どういう状況に関してはどう考える?」という問いかけ・提案の形となり、現代では「提案の表現」として定着しています。

使用上のニュアンス・注意点


  • 「how about」はカジュアルで口語的な提案表現です。

  • ビジネスメールのようなフォーマルな場では、“Would you consider…?” や “Could we possibly…?” のようなもっと丁寧な表現を使うことが多いです。

  • ただし社内の同僚同士など、砕けた場では「How about…?」を使っても問題ありません。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 基本構文


    • How about + [名詞 / 動名詞]

      例: “How about pizza?” / “How about going for a walk?”

    • How about we + [主語 + 動詞]?

      例: “How about we watch a movie tonight?”


  2. 可算・不可算名詞などの区別は「How about」の語自体にはありませんが、続く名詞や動名詞の可算・不可算に注意が必要です。


  3. 口語表現として会話で頻繁に使われる一方、フォーマルな文章表現ではほとんど用いません。



5. 実例と例文

それぞれの場面で、ネイティブがよく使う自然な表現例を示します。

日常会話での例文(3つ)


  1. How about we grab a coffee after class?

    (授業の後にコーヒーでもどう?)

  2. I’m starving. How about burgers for lunch?

    (お腹ぺこぺこだよ。お昼にハンバーガーはどう?)

  3. It’s such a nice day. How about a walk in the park?

    (すごくいい天気だね。公園を散歩するのはどう?)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. How about we schedule a quick meeting to discuss the details?

    (詳細を話し合うために、短いミーティングを設定するのはどうですか?)

  2. How about we finalize the budget proposal by Friday?

    (金曜日までに予算案を最終決定するのはどうでしょう?)

  3. How about discussing this during our weekly team call?

    (これについて週次のチームコールで話し合うのはどうでしょう?)

学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)

※ フォーマルな文書では少し砕けた印象になりますが、プレゼンなど口頭での提案に近いシーンを想定しています。


  1. The data seems inconsistent. How about we review the methodology once more?

    (データが不一致のようです。もう一度手法を見直すのはどうでしょう?)

  2. Our results are promising. How about conducting a follow-up study next semester?

    (結果は有望ですね。次の学期に追加調査を行うのはどうでしょうか?)

  3. That theory is intriguing. How about we include a comparative analysis with previous studies?

    (その理論は興味深いですね。過去の研究と比較分析を含めるのはどうでしょうか?)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. What about …?(…はどう?)


    • 提案よりも、「抜け落ちている要素を指摘・確認」するニュアンスがやや強い。


  2. Why don’t we …?(…しない?)


    • 「一緒にやる」イメージが強く、同様にカジュアルな提案表現。


  3. Would you like to …?(…しませんか?)


    • ていねい度が高い丁寧表現。


  4. Shall we …?(…しましょうか?)


    • ややフォーマルまたはかしこまったニュアンスがある 提案表現。


反意語


  • 提案の反意語というより、「提案を断る表現」としては “I’d rather not.”(遠慮しておくよ) などがありますが、直接的な反意語は特にありません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号):

    /ˌhaʊ əˈbaʊt/


    • 「ハウ(haʊ) アバウト(əˈbaʊt)」という音が連続します。


  • アメリカ英語でもイギリス英語でも、基本的に同じように発音されます。

  • アクセントは “a-BAOUT” の部分にやや強勢が置かれることが多いです。

  • よくある間違い: “How ‘bout” と省略する時に「ハウ・バウト」くらいに早口になるため、はっきり言わない場合があります。聞き取り練習に慣れるとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:

    「about」を「abount」と間違えたり、「howabou」などとくっつけて書いてしまったりしやすい。

  2. 「What about…?」との混同:

    ニュアンスは似ているが、提案か懸念点の提示かで少し意味合いが変わる。文脈に合わせて使い分けましょう。

  3. フォーマル度の誤り:

    ビジネスイーメールや公式文書で「How about…?」はカジュアルすぎる場合があるので、語調に配慮する必要があります。

  4. TOEICや英検では、提案表現や会話表現を問う問題で頻出。どの程度カジュアルかを問う問題として出題される可能性あり。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「How about」は、「相手にボールを投げる」イメージを持つと覚えやすいです。

    「どうかな?試してみる?」と相手に提案や意見を求める感覚。

  • 音のリズムで覚える: “How a-bout…?” と4拍子で口ずさんでみるのも良いでしょう。

  • 日常生活で「〜はどう?」と言いたい場面で繰り返し使ってみると、自然と定着しやすくなります。


以上が「how about」の詳細な解説です。日常会話・ビジネス・学術的なプレゼンでも柔軟に使いやすい表現なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
how about
意味(1)

《話》《提案・勧誘》.…はいかがですか?

意味(2)

《意見を求めて》...についてはどうか?

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