最終更新日:2024/06/17

《話》急げ / おいで / (励まして)さあ,がんばれ,大丈夫だ / (納得がいかなくて)おいおい / (ねだって)お願いだよ / (挑発して)さあ来い / (明かりが)つく

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元となった辞書の項目

come on

《話》急げ / おいで / (励まして)さあ,がんばれ,大丈夫だ / (納得がいかなくて)おいおい / (ねだって)お願いだよ / (挑発して)さあ来い / (明かりが)つく

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解説

以下では come on という英語表現について、詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 「Come on」

    ・英語: come on

    ・日本語: 「(いろいろな意味で)さあ」「おいおい」「がんばれ」「急いで」「ええっ、ちょっと」というニュアンスのある決まり文句です。状況によってニュアンスが変化する多用途なフレーズです。「さあ行こう」「本当かよ?」など感情を込めるときによく使われます。

品詞


  • フレーズ動詞(Phrasal verb)

  • イディオム(定型表現)

活用形や他品詞形


  • 「come on」はイディオムとして一定の形を保ちます。単独では動詞 come の変化形ではなく、「come + on」という塊として使われます。

  • 「come」の活用形は、


    • 原形: come

    • 過去形: came

    • 過去分詞: come


  • 他品詞形


    • 「come」自体は動詞ですが、形容詞的な形や副詞的な形はありません(「coming」は形容詞的に使われる場合があります)。

    • 「on」自体は前置詞、副詞として使われますが、「come on」で慣用句化しています。


CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    “come on” は意味や使い方が多岐にわたるので、少し慣れた学習者向けといえます。ただ日常会話でも頻繁に使われるため、早めに慣れておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭辞・語幹・接尾辞


  • 「come on」は慣用句のため、厳密な接頭辞・接尾辞の分析はありません。


    • 「come」(主に「来る」) と副詞/前置詞の「on」が組み合わさった表現です。


派生語や類縁語


  • 「come up」「come in」「come out」「come across」など「come + 前置詞/副詞」のバリエーションが多数あります。いずれも異なる意味やニュアンスを持つため、まとめて覚えると便利です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. Come on, let's go!

    (さあ行こうよ!)

  2. Come on, hurry up!

    (さあ、急いで!)

  3. Oh, come on!

    (もう、おいおい! / 嘘でしょ!)

  4. Come on stage

    (ステージに上がる)

  5. Come on board

    (乗り込んでくる、参加する)

  6. Come on to (someone)

    (誰かを口説く、誘う)

  7. Come on stream

    (稼働[運用]を始める、登場する)

  8. The show will come on in five minutes.

    (その番組は5分後に始まる)

  9. Lights come on automatically.

    (明かりは自動的に点灯する)

  10. My computer won’t come on.

    (コンピュータの電源が入らない)


3. 語源とニュアンス


  • 「come」は古英語「cuman」からきており、「移動して到達する」というイメージを表します。

  • 「on」は「接触」「上に乗る」「進行状態」などを示す小辞です。

  • 「come on」は元々「さあ来い」という命令形のニュアンスから派生し、現代では「頑張れ」「早くして」「おいおい」「本当かよ?」などさまざまな文脈で用いられます。

使用時の注意点


  • 主にカジュアルな口語表現で、「やる気を出して」のような励ましや相手への不満表明、「ちょっと信じられない」ときの感嘆などに使われます。ビジネス文書や公的なスピーチではあまり使われません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「come on」は基本的に命令形の文脈で使われることが多いですが、会話の流れで相槌的にも用いられます。

  • 例:


    • 命令形: “Come on, let’s go!”

    • 間投詞的: “Oh, come on! That can’t be true.”


名詞・動詞他による使い分け


  • 「come on」は動詞句として用いられるほか、間投詞のように使うのが典型的です。名詞では使われません。

フォーマル/カジュアル


  • 圧倒的にカジュアルな表現です。フォーマルな場では “Please hurry.” や “Let’s proceed.” のように言い換えるのが一般的です。


5. 実例と例文

下記の例文では、日常会話 / ビジネス / 学術的な文脈でそれぞれ3つずつ示します。

5.1 日常会話


  1. Come on, let’s grab some coffee before class!

    (さあ、授業前にコーヒーを飲みに行こうよ!)


  2. Oh, come on! You can’t be serious.

    (もうおいおい、冗談でしょ。)


  3. Come on, don’t be shy. Introduce yourself!

    (さあ、恥ずかしがらないで。自己紹介して!)


5.2 ビジネス


  1. Come on, we need to wrap up this meeting soon.

    (さあ、もうこの会議を終わらせないといけませんよ。)


  2. Could you come on board with our new project?

    (私たちの新しいプロジェクトに参加してもらえますか?)


  3. The new software will come on stream next month.

    (新しいソフトウェアは来月に稼働を開始します。)


5.3 学術的・フォーマル


  1. The debate will come on after the keynote presentation.

    (基調講演の後にディベートが始まります。)


  2. As new evidence comes on, the theory might be revised.

    (新しい証拠が出てくれば、その理論は修正されるかもしれません。)


  3. When the data comes on screen, please analyze the figures.

    (データが画面に表示されたら、数値を分析してください。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. Hurry up(急いで)


    • 「急げ」という直接的なニュアンス。

    • “Come on” は「さあ、行こうよ」「がんばれ」のように感情的な押しも含むが、“Hurry up” は単にスピードを求める感じ。


  2. Cheer up(元気を出して)


    • 励ましの表現で似ているが、Come on! は軽く叱咤する感じがあり、Cheer up! は落ち込んだ相手への励ましニュアンスが強い。


  3. Let's go(行こう)


    • 単純に「行こう」という呼びかけであるが、Come on は「さあ!」という合図の要素が強い。


  4. Oh, really?(本当?)


    • 驚きや疑いを表す点で似ているが、「Come on!」は相手に対する多少の疑い・否定的感覚を込めることも多い。


反意語(※厳密な「come on」の反意語は難しいが、文脈上の対比)


  • Hold on(待って / 止まって)


    • 「前進して」という「come on」のニュアンスに対し、「ちょっと待って」を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /kʌm ɑːn/ または /kəm ɑːn/(速い発話で [kʌm ɒn] のようにも聞こえます)

    • イギリス英語: /kʌm ɒn/


  • アクセント: come ON のように “on” にやや強勢が置かれることが多いです。

  • よくある間違い: “kam on” と母音を誤って発音したり、カムオン のようにアクセントが平坦になりすぎるケースが見られます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “comm on” や “come onn” など、子音や母音の重複は誤りです。

  • 同音異義語との混同: Come on は特に同音で別意味の単語群はありませんが、common(共通の)との読み間違いが起こることがあります。

  • 試験対策: TOEICなどの日常会話パートで出現することがあります。カジュアルなニュアンスをしっかり理解していれば対応可能です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「さあ行こう」と相手を手招きするイメージで覚えるとよいです。

  • 使うときは「やる気を出させる」か「軽い驚き・呆れ」を表していることが多いとイメージしましょう。

  • 「カムオン!」と少しカジュアルかつ勢いのある言葉として、テレビや映画などでもよく登場するので、繰り返し聞いて発音やタイミングを身につけるのがおすすめです。


少しカジュアルではありますが、「come on」は日常会話で非常に便利でよく耳にするフレーズです。文脈ごとの微妙なニュアンスをマスターしておくと英語コミュニケーションの幅がぐっと広がります。

意味のイメージ
come on
意味(1)

《話》急げ

意味(2)

おいで

意味(3)

(励まして)さあ,がんばれ,大丈夫だ

意味(4)

(納得がいかなくて)おいおい

意味(5)

(ねだって)お願いだよ

意味(6)

(挑発して)さあ来い

意味(7)

(明かりが)つく

語彙を覚えるための辞書問題

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