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before
解説
接続詞「before」を徹底解説
1. 基本情報と概要
英単語: before
品詞: 接続詞 (ただし、副詞・前置詞としても使われる場合があります)
意味(英語): “before” as a conjunction introduces a time or event that happens prior to another event.
意味(日本語): 接続詞としての「before」は、「~する前に」という意味を表します。
「ある出来事が起こる前に、ほかの出来事が先に起こる」、そんなシーンで使う、とてもよく使われる接続詞です。日常会話からビジネス、学術の文脈まで幅広く登場します。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
- 学習を始めたばかりでも比較的早い段階で学ぶ語です。
活用形
- 接続詞としては形が変わりません。
- 前置詞・副詞としても同じ形 “before” で使われます。
他の品詞への展開例
- 前置詞 (preposition): “I’ll finish my work before lunchtime.”(昼食前に仕事を終わらせます)
- 副詞 (adverb): “I have seen this movie before.”(この映画は以前観たことがあります)
2. 語構成と詳細な意味
“before” は古英語や中英語の “beforan” に由来するとされ、「前」という意味をもつ “fore” の名残が見られます。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選
- before long
- すぐに / 間もなく
- すぐに / 間もなく
- before we begin
- 始める前に
- 始める前に
- just before
- ちょうど〜の直前に
- ちょうど〜の直前に
- before the end
- 終わる前に
- 終わる前に
- right before your eyes
- あなたの目の前で
- あなたの目の前で
- before you go
- 出かける前に
- 出かける前に
- before it’s too late
- 手遅れになる前に
- 手遅れになる前に
- the day before yesterday
- おととい
- おととい
- the night before
- 前夜に
- 前夜に
- think twice before ~ing
- ~する前にもう一度よく考える
3. 語源とニュアンス
- 語源は古英語 “beforan”(“be-” + “foran”)に遡り、「前に」という意味を持つ要素が含まれています。
- 接続詞としての “before” は、過去・現在・未来問わず、何かが起こるより前の時点を示すのに使われます。
- 口語・文章のどちらでもよく使われ、フォーマル・カジュアルの両方の場面で登場するため、幅広いシーンで使用可能です。
使用時の注意点
- 「~する前に」を示す時には、後ろに節(主語 + 動詞)を伴いやすいです。
- 時制の選択に注意しないと意味が曖昧になる場合があります(例: 過去形か現在完了形か)。
4. 文法的な特徴と構文
よく使われる構文
- before + 主語 + 動詞
例: “Before I leave, I want to say goodbye.” - before + 動名詞
例: “Wash your hands before eating.” - ... before ...
例: “We should discuss the plan before the meeting starts.”
フォーマル/カジュアルの使い分け
- フォーマル: “Before we proceed, let us review the agenda.”
- カジュアル: “Before you head out, don’t forget the keys!”
他動詞/自動詞・可算/不可算など
- “before” は接続詞として文法的に従属節を導く役割をもちます。名詞や動詞の可算・不可算とは直接関係しません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Let’s grab a bite before we watch the movie.”
(映画を観る前にちょっと食べようよ) - “Before you leave, could you take out the trash?”
(出かける前にゴミ出ししてもらえる?) - “I like to do some stretching before going to bed.”
(寝る前にストレッチするのが好きです)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Please confirm the schedule before finalizing the report.”
(レポートを最終化する前に、スケジュールを確認してください) - “Before we proceed with the contract, let’s review the terms carefully.”
(契約を進める前に、条件を注意深く確認しましょう) - “Before the meeting, ensure all documents are printed and ready.”
(会議の前に、書類がすべて印刷され準備済みか確認しておいてください)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Before conducting the experiment, we must review the latest research.”
(実験を行う前に、最新の研究を確認しなければなりません) - “The hypothesis needs to be clearly stated before data collection begins.”
(データ収集を始める前に、仮説を明確に提示する必要があります) - “Always seek ethical approval before recruiting participants in a study.”
(研究で被験者を募集する前に、必ず倫理審査の承認を得てください)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- prior to(~に先立って)
- フォーマル度が高く、文章で使うことが多い
- 例: “Prior to the graduation ceremony, there will be a rehearsal.”
- フォーマル度が高く、文章で使うことが多い
- earlier than(~より早く)
- 時間の前後関係を直接的に示す
- 例: “We arrived earlier than we expected.”
- 時間の前後関係を直接的に示す
反意語
- after(~の後で)
- 時間的に「後」を示す接続詞・前置詞
- 例: “We had dinner after we finished our work.”
- 時間的に「後」を示す接続詞・前置詞
7. 発音とアクセントの特徴
- イギリス英語 (UK): /bɪˈfɔː/
- アメリカ英語 (US): /bɪˈfɔr/
アクセント位置: “be-FÓRE” のように、第2音節 “fore” に強勢があります。
よくある発音ミス: “before” の “be-” の部分を強く発音しすぎたり、語尾の “r” を伸ばしすぎたりしないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “befor” や “befroe” などの間違いが多いです。
- “until” との混同: “until” は「~までずっと」の意味で使い、 “before” は「~になる前に」というニュアンスで使うため、置き換えはできません。
- 時制の誤用: “Before I came here, I ate breakfast.”(ここに来る前に朝食をとりました)のように、接続詞 “before” でつなぐ節の時制が文全体と合っているか注意が必要です。
- 試験(TOEIC・英検など)でも頻出で、前後の時制の整合性を問われる問題が出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “before” は “be + fore(前)” とイメージすると覚えやすいです。“fore!”(ゴルフの「前方注意!」)など「前」に関連する表現も思い出しやすくなります。
- 文字数が6文字とほどよく、“be-fore(前)” を頭にイメージしておくとスペルミスを防げます。
- フレーズや短い例文を音読し、「~する前に」= “before + 動詞” の型を体に染み込ませるのも効果的です。
以上が、接続詞「before」の詳細解説です。
「~する前に」というときにぜひ活用してみてください。多彩なシチュエーションで役立ちます。
意味のイメージ
