working
以下では、英単語 working
(形容詞)を詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: working
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): functioning or operational; relating to work or workers
意味(日本語): 動いている、作動している、または「働いている人々に関する/労働に関する」という意味です。「ちゃんと動いているよ」「労働者に関する」「実用的な」というニュアンスで使うことが多いです。
- 例:
a working machine
は「動作している機械」 - 例:
the working population
は「労働人口」
学習者の方には、「壊れていないで動いている」「仕事に関係している」といったシンプルなイメージで覚えるとよいでしょう。
活用形
「working」は形容詞の一形態として使われ、通常、比較級・最上級は用いられません(more working
や most working
は一般的ではありません)。
他の品詞の例
- 動詞 (verb):
work
(働く/作動する)
- 例: I work in an office. (私はオフィスで働いています)
- 例: I work in an office. (私はオフィスで働いています)
- 名詞 (noun):
work
(仕事・作品)
- 例: I have a lot of work to do. (やるべき仕事がたくさんある)
- 例: I have a lot of work to do. (やるべき仕事がたくさんある)
- 形容詞 (adjective):
workable
(実用的な、うまく動く可能性がある)
- 例: This plan is workable. (この計画はうまく実行できそうだ)
CEFR レベルの目安
- B1 (中級)
working
は日常会話やニュースなどでもよく登場するため、中級レベル(B1)くらいで出てくる単語と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹:
work
(働く/仕事) - 接尾語:
-ing
(動作や状態を表す現在分詞形/形容詞化)
意味の詳細
- 「作動している」「機能している」という意味
- 「労働者に関する」「働く人々の」という意味
- 「実用的な」「動作可能な」というニュアンス
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- working condition — (労働条件)
- working hours — (勤務時間)
- working environment — (職場環境)
- working class — (労働者階級)
- working relationship — (仕事上の関係)
- working knowledge — (実践で使える知識)
- working model — (試作モデル・動作モデル)
- working solution — (暫定的な解決策)
- fully working — (完全に動作する)
- working prototype — (動作する試作機)
3. 語源とニュアンス
語源
work
は古英語のweorc
(働く・行う)から由来し、現在の形work
へと変化してきました。-ing
は動作や状態を表す接尾語で、元々はゲルマン系の言語から発展してきています。
ニュアンスと使用時の注意
working
は動作や機能が正常であることを示す際に使うため、肯定的な文脈が多いです。- また「労働に関する」という意味合いで使った場合は、しばしば社会・経済的な文脈を伴います。
- 口語・文章どちらでも幅広く使われますが、オフィスやビジネス文書でも問題なく使えます。フォーマルでもカジュアルでも自然に使える形容詞です。
4. 文法的な特徴と構文
working
は形容詞として名詞を修飾したり、補語として使われます。
- 例:
We have a working printer.
(私たちには動作しているプリンターがあります)
- 例:
- 名詞の前で使う(attributive)場合と、補語として「is working」のように動詞
be
と一緒に使う場合がありますが、後者は通常、形容詞ではなく動詞work
の現在分詞としての用法ですので区別に注意してください。
- 形容詞的用法:
a working solution
- 動詞の現在分詞:
The machine is working.
- 形容詞的用法:
5. 実例と例文
それぞれの場面で例文を示します。
日常会話での例文(3つ)
My phone is finally working again after the update.
(アップデートの後、スマホがようやくまた動くようになった!)I just need a working pen. Do you have one?
(使えるペンが一本必要なんだけど、持ってる?)The elevator isn’t working right now, so we’ll have to use the stairs.
(エレベーターが今は動いていないので、階段を使わないとだめだね。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
We’re developing a working prototype of the new app.
(新しいアプリの作動する試作品を開発中です。)Our working hours are from 9 a.m. to 5 p.m. on weekdays.
(当社の勤務時間は平日の午前9時から午後5時です。)Let’s maintain a good working relationship with our suppliers.
(サプライヤーとの良好な仕事上の関係を保ちましょう。)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
The researchers presented a working model of the experimental device.
(研究者たちは、その実験装置の動作モデルを発表した。)A working hypothesis was established to guide the initial tests.
(初期テストを進めるために暫定的な仮説が立てられた。)The study aimed to assess the working memory capacity of participants.
(その研究は参加者の作動記憶容量を評価することを目的とした。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
functional (機能的な/作動する)
functional
は通常「機能的である」点にフォーカスする。working
はよりカジュアルで、壊れていないことをシンプルに言い表すときによく使う。
operational (運用可能な/作動する)
operational
はよりフォーマルで、システムや仕組みが稼働可能であることを強調する。working
は単に「動く/使える」ことを示す。
running (動いている/稼働中の)
running
は機械などが動いている状態に焦点がある。working
はもう少し広い意味で、働く人々に関してなどにも使われる。
反意語 (Antonyms)
- broken (壊れた)
- non-functioning (機能しない)
- inoperative (作動しない/使用不能)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(イギリス英語): /ˈwɜː.kɪŋ/
- IPA(アメリカ英語): /ˈwɝː.kɪŋ/
強勢(アクセント)は wor
の部分にあります。
- イギリス英語では「ワーキング」のように [wɜː-] が「ワー」に近いニュアンス。
- アメリカ英語では [wɝː-] が「ワー」と「アー」の中間っぽい音になります。
-ing
の部分は「イング」。最後のg
はやや鼻音がかかるよう意識するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 名詞や動詞
work
と混同しやすいので、形容詞として使う場合は名詞を修飾する位置・用法に注意しましょう。 - スペルミスとして
workin
やwroking
などがありがちなので気をつけてください。 - 資格試験(TOEICや英検など)では、
working conditions
やworking relationships
のように、複合的なフレーズで問われる場合があります。特に「労働環境」「勤務形態」などを表す問題で登場しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「work + ing = 働く状態」と認識すると、「機能している・動いている」「仕事に関する」のイメージが湧きやすいです。
- 「ワーキングホリデー」「ワーキングメモリ」など日本語に取り入れられている和製英語やカタカナ語があるので、それらと関連づけて覚えると定着しやすいでしょう。
- 音のイメージは
ワーキング
ですが、綴りをしっかり覚えて、work
+ing
であることを意識するとスペルミスを防げます。
以上が working
(形容詞)の詳細解説です。
「壊れていない」「活発に動いている」または「働く人々に関する」というイメージを持ち、ビジネスや日常会話など幅広い場面で活用してみてください。
(機械・器具などが)動く,使える
(特に生活にために)働く,[肉体]労働に従事する
(知識などが)実際に役立つ,実用的な
労働(仕事)上の,労働(仕事)用の