(一時的に)『意識を失った』,人事不省の / 《補語にのみ用いて》(…を)『気付いていない』,知らない《+of+名(doing)》 / (動作などが)無意識の,何気なしの / (精神分析で)無意識
unconscious
(一時的に)『意識を失った』,人事不省の / 《補語にのみ用いて》(…を)『気付いていない』,知らない《+of+名(doing)》 / (動作などが)無意識の,何気なしの / (精神分析で)無意識
以下では、形容詞 unconscious
をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: unconscious
品詞: 形容詞 (Adjective)
意味(英語): not awake or aware of something; lacking consciousness
意味(日本語): 意識を失った、または気づいていない状態のこと
「unconscious」は、例えば人が気絶しているときや眠っているときなど、意識がない状態を指すときによく使われます。また、「~に気づいていない」という意味でも用いられます。日常会話から医学・心理学の文脈まで幅広く使われる単語です。
活用形
- 形容詞: unconscious
- 副詞: unconsciously(無意識に)
- 名詞: unconsciousness(無意識・意識を失った状態)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 会話や文章の中で抽象的な概念や感情を表現する語彙として、やや上級寄りの単語
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭辞 (prefix): 「un-」は「否定」「反対」を表す
- 語幹 (root): 「conscious」= 意識している、気づいている
「un-」が付くことで「意識がない」「気がついていない」といった反対の意味になります。
詳細な意味と使われ方
- 人が眠っていたり、気絶していたりして物理的に「意識がない」状態
例: He was found unconscious on the floor. - ある物事に対して本人が「気づいていない」「意識が向いていない」状態
例: She was unconscious of her mistake.
派生語や関連語
- unconsciously (副詞): 無意識に
- unconsciousness (名詞): 意識不明の状態、無意識(心理学的概念)
- subconscious (形容詞・名詞): 潜在意識(的な)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)
- become unconscious(意識を失う)
- render someone unconscious(誰かを意識不明の状態にする)
- fall unconscious(気絶する / 意識がなくなる)
- be found unconscious(意識不明の状態で発見される)
- remain unconscious(意識を失ったままである)
- unconscious mind(無意識的な心)
- slip into unconsciousness(意識不明の状態になる)
- unconscious bias(無自覚の偏見)
- partially unconscious(部分的に意識がない)
- lose consciousness(意識を失う)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「conscious」はラテン語の“conscire”(一緒に知る)に由来します。「un-」をつけることで、否定形「意識がない」や「気づいていない」を意味するようになりました。
ニュアンス
- 物理的に気絶している・意識不明という医学・生理学的文脈
- 心理学では、深い心の部分で自覚していない領域を指す「無意識」の意味もある
- フォーマルでもカジュアルでも使えるが、医療や心理学の文脈では一層フォーマルな印象
使用には重いイメージがある(「意識不明」など)。日常的な「うっかり気づかない」という場合は “unaware” や “not aware” もよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾する場合: 「unconscious person」「unconscious mind」など
- 補語として用いる場合: 「He was unconscious at that time.」
可算名詞/不可算名詞
- 「unconscious」は形容詞のため、名詞的に使う際には
the unconscious
として「無意識(集合的概念)」を表す場合があります。これは心理学の文脈など、抽象的な用法です。
他動詞・自動詞(動詞形は通常ないが、派生表現はある)
- 「render someone unconscious」のように、他動詞
render
と組み合わせて使うことが多い
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“I found my brother unconscious in his room and called for help immediately.”
(兄が意識不明で部屋にいるのを見つけて、すぐに助けを呼びました)“I was unconscious of how late it was; I didn’t realize I missed the last train.”
(もうこんなに遅い時間だと気づいていませんでした。終電を逃したとは思わなかったです)“She tapped her foot unconsciously while thinking.”
(彼女は考えながら無意識に足でリズムをとっていました)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“He fainted during the meeting and remained unconscious for a few minutes.”
(会議中に彼は倒れて、数分間意識がありませんでした)“We all have unconscious biases that can affect our hiring decisions.”
(誰しも採用の判断に影響を与えうる無自覚の偏見を持っています)“Her unconscious gestures indicated that she was nervous before the presentation.”
(プレゼン前、彼女の無意識のしぐさから、緊張しているのが分かりました)
学術的な文脈での例文 (3つ)
“Freud’s theory focuses heavily on the role of the unconscious mind in human behavior.”
(フロイトの理論は、人間の行動における無意識の役割に大きく焦点を当てています)“The patient remained unconscious after the surgery, requiring further monitoring.”
(手術後、患者は意識不明のままだったため、継続的なモニタリングが必要でした)“Researchers study how unconscious processes influence decision-making.”
(研究者たちは、無意識のプロセスが意思決定にどのように影響を与えるかを研究しています)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- unaware(気づいていない)
- “She was unaware of the danger.” は物事に対して気づいていなかったというニュアンス
- “She was unaware of the danger.” は物事に対して気づいていなかったというニュアンス
- oblivious(忘れている/気づいていない)
- “He was oblivious to the noise.” のように周囲に注意が向かないイメージ
- “He was oblivious to the noise.” のように周囲に注意が向かないイメージ
- insensible(意識を失った、または感じられない)
- 文語的でフォーマル。物理的・感覚的に反応しないイメージ
- 文語的でフォーマル。物理的・感覚的に反応しないイメージ
- comatose(昏睡状態の)
- 医学的により深い意識不明の状態を強調
- 医学的により深い意識不明の状態を強調
- senseless(意識喪失の)
- 「無意味な」という意味でも使用される点で注意
反意語 (Antonyms)
- conscious(意識している/意識がある)
- aware(気づいている)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語 (BrE): /ʌnˈkɒn.ʃəs/
- アメリカ英語 (AmE): /ʌnˈkɑːn.ʃəs/
アクセントの位置
- 第二音節 con に強勢が置かれます(un-CON-scious)。
よくある発音の間違い
- 後半の
-scious
を「シャス」ではなく「シュス」のように発音する - 第2音節のアクセントを忘れてしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unconsc(i)ous” の i を抜かしてしまったり、“-ious” と書いてしまうケース
- “unconscious” と “subconscious” の意味を混同しがち
- unconscious = 意識がない状態
- subconscious = 潜在意識
- unconscious = 意識がない状態
- “unaware” と “unconscious” を混同する場合がある
- unaware = 気づいていない
- unconscious = 意識が無い/気絶している
- unaware = 気づいていない
試験対策
- TOEICなどでビジネス文脈に出たり、心理学や医療に関するリーディング素材で出題されやすい単語
- 書き取りや穴埋め問題でスペルを問われることもある
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un- + conscious」で「ノー意識!」と覚える(un- は「否定」)
- 「conscious」と「unconscious」をペアで覚えると混乱しにくい
- 「医療ドラマで“He’s unconscious!”(彼は意識不明だ!)」というシーンをイメージすると印象に残りやすい
以上が「unconscious」の詳細解説です。「知らず知らずに」「意識を失った」という概念を表すため、心理学や医療の文脈でも幅広く用いられます。しっかり覚えておくと、文章や会話で重宝する表現となるでしょう。
《補語にのみ用いて》(…を)気付いていない,知らない《+of+名(doing)》
(動作などが)無意識の,何気なしの
(精神分析で)無意識
(一時的に)意識を失った,人事不省の