teaching
1. 基本情報と概要
単語: teaching
品詞: 名詞 (ただし「teach」の動詞形から派生した動名詞/形容詞的用法もあり)
英語での意味: The act, profession, or activity of instructing or educating others.
日本語での意味: 教えること、教育行為、教職のこと。
「teaching」は、誰かに何かを教える行為や、その職業としての役割を指す時に使われる単語です。「教育」や「指導」のニュアンスがあります。例えば、「I love teaching.(私は教えることが好きです)」のように言うとき、職業としての「教職」だけでなく、日常的に誰かに指導する行為を含む広い意味で使うことが多いのが特徴です。
活用形
- teach (動詞): teach / teaches / taught / teaching
- teaching (名詞): 単数・不可算として「教えること」の意味で使われるが、複数形 “teachings” で「(思想家や宗教の) 教え・思想」の意味にもなる。
他の品詞形の例
- teach (動詞): 「教える」
- teacher (名詞): 「教師」
- taught (動詞の過去形・過去分詞形): 「教えた」
- teachable (形容詞): 「教えられる」「教えやすい」などの意味
難易度目安 (CEFR)
- B2 (中上級): 教育や指導に関する言葉として幅広い文脈で使われることから、中上級レベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
「teaching」は「teach(教える)」という動詞に、名詞・動名詞化の接尾辞「-ing」が付いた形です。
- 語根: teach (教える)
- 接尾辞: -ing(名詞形・動名詞形を作る)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個
- effective teaching(効果的な教授法)
- teaching methods(教授法)
- teaching materials(教材)
- teaching profession(教職)
- teaching assistant(ティーチングアシスタント)
- teaching strategy(教授戦略)
- in-class teaching(対面授業)
- online teaching(オンラインの教授/授業)
- teaching practice(教育実習/教授実践)
- philosophy of teaching(教育理念)
3. 語源とニュアンス
語源: 「teach」は古英語で “tǣcan(示す・教える)” に由来し、さらに古代ゲルマン語系の “taikijan” にさかのぼります。「誰かに見せて分かるようにする」というニュアンスが基本にあります。
歴史的にも「教える行為」や「指導」は重要な概念であり、宗教的または思想的にも「教え (teachings)」という形で使われてきました。
使用時の注意点・ニュアンス:
- 「teaching」は「先生としての職務」や「教える行為」そのものを指す場合に使われることが多いです。
- 文脈によっては「学問的」にも「カジュアル」にも使える単語ですが、教職や専門性を含む話題で用いられることが多いです。
- 「the teachings of ~」というと、「~の教え・思想」というフォーマル寄りの表現になります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算:
- 一般的に「教えること」を指す際は不可算扱い (例: Teaching is a challenging profession.)
- 複数形の “teachings” で「教え(宗教や思想上の教え)」を指す場合は可算扱い (例: the teachings of Confucius)。
- 一般的に「教えること」を指す際は不可算扱い (例: Teaching is a challenging profession.)
- 使用シーン:
- フォーマルからカジュアル、ビジネスから学術的文脈まで幅広い。
イディオムや構文の例
- take up teaching: (教師となる/教える職を始める)
例: She decided to take up teaching after her graduation. - the art of teaching: (教える技術・芸術性)
- teaching moment: (教えられる良い機会/瞬間)
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I’m considering a career in teaching after I finish college.”
(大学を卒業したら教師になろうかと考えています。)“Teaching kids can be both challenging and rewarding.”
(子どもたちを教えるのは大変だけど、やりがいもあります。)“She loves teaching so much that she often volunteers at the local school.”
(彼女は教えることが本当に好きで、地元の学校でよくボランティアをしています。)
ビジネスシーンでの例文
“Our company invests significantly in teaching new skills to employees.”
(当社は従業員に新しいスキルを教えることに大きく投資しています。)“He conducted a series of teaching workshops on leadership development.”
(彼はリーダーシップ開発に関する一連の教育ワークショップを行いました。)“Effective teaching methods can boost overall productivity in the workplace.”
(効果的な教育手法は職場全体の生産性を高める可能性があります。)
学術的文脈での例文
“University professors balance research and teaching responsibilities.”
(大学教授は研究と教育の責任を両立させています。)“Her paper examines the impact of online teaching on student engagement.”
(彼女の論文は、オンライン授業が学生の学習意欲に与える影響について考察しています。)“Teaching strategies should be adapted to different learning styles.”
(教授法は、学生それぞれの学習スタイルに合わせて調整されるべきです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- instruction(指導、教授)
- 基本的には「教える行為」を指し、命令や指示の意味も含む。よりフォーマルなニュアンスがある。
- 基本的には「教える行為」を指し、命令や指示の意味も含む。よりフォーマルなニュアンスがある。
- education(教育)
- 制度やプロセスとしての教育全般を指す。やや大きな枠組みの概念。
- 制度やプロセスとしての教育全般を指す。やや大きな枠組みの概念。
- tutoring(個別指導)
- 個人または少人数相手に教える行為を強調。より個別的なニュアンス。
- 個人または少人数相手に教える行為を強調。より個別的なニュアンス。
反意語
- learning(学ぶこと)
- 教える側ではなく「学ぶ行為」を指す点で対照的。
- 教える側ではなく「学ぶ行為」を指す点で対照的。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈtiːtʃɪŋ/
- アクセント: 第一音節 “teach” の部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、母音の長さや口の開き方に若干の差がある場合があります。
- よくある間違い: /teʧɪŋ/ のように、/tʃ/ を /ʃ/ と混同しないようにしましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “teatching” のように母音を重ねてしまう。正しくは “teaching”。
- 同音異義語との混同: “teaching” と同じ発音の単語はあまりありませんが、語幹が “teach” の動詞形(teach, teaches, taught)との区別が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検でも「教える行為」や「教育関連」の文脈で頻出する語。特に派生形や “teachings” (教え) に注意して読解・リスニングをする必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「teach + ing」で「あ、これは教えている行為を名詞化したものだ!」と覚えるとわかりやすいです。
- 「teach」は「先生が相手に示すイメージ」と関連付けると、語源通り「相手に見せる」感覚が残りやすいでしょう。
- 「teach」と比較するときに「teacher(教える人)」や「teaching(教えること)」のスペリングの違いに注意して書き分けると、記憶に残りやすくなります。
以上が名詞「teaching」の詳細な解説です。教職や教育に関わる場面で頻繁に登場し、「学ぶこと (learning)」と対比的に理解すると、使い分けがしやすくなります。
〈U〉教えること,教授,授業
〈C〉〈U〉《おもに複数形で》教え,教訓(instruction)