元となった辞書の項目
reputation
解説
1. 基本情報と概要
単語: reputation
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A belief or opinion that people have about someone or something.
意味(日本語): 人や物事について、他の人が抱く評価や評判のことです。
「reputation」とは、「人々にどう評価されているか」を指す言葉で、日常からビジネスシーンまで幅広く使われます。ポジティブな意味にもネガティブな意味にも使われ、たとえば「良い評判」「悪い評判」のように表現されます。
- CEFRレベル: B2(中上級)
→ 読んだり使ったりするときに、ある程度しっかりした英語力が必要な単語です。しかし、ニュースやビジネス文書などでもよく出てくる単語なので、学習者にとって覚えておきたい重要語です。
活用形
- 名詞のため、直接的な活用(過去形、三人称単数形など)はありません。
- 「reputation」自体は可算・不可算両方で使われることがありますが、一般的には可算名詞として扱われることが多いです。(例: “He has a good reputation,” “They have different reputations.”)
他の品詞形
- repute (動詞/名詞・やや古風な表現): “He is reputed to be an expert.”
- reputable (形容詞): “He is very reputable in his field.”
- disrepute (名詞): 「評判を落とす状態・悪評」として使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: re- (再び、あるいは「強調」を意味することもある)
- 語幹: putare (ラテン語で「考える」「思う」を意味)
- 接尾語: -tion (動詞を名詞化する際に使われる接尾語)
「re-」と「putare」が合わさり、本来は「再び考える」というニュアンスでしたが、転じて「人々が抱く考え、評価」という意味になりました。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- have a reputation for …(…で評判がある)
- earn a reputation as …(…としての評判を得る)
- build a reputation(評判を築く)
- damage one’s reputation(評判を損なう)
- protect one’s reputation(評判を守る)
- a good/strong reputation(良い/高い評価)
- a bad/poor reputation(悪い/低い評価)
- reputation management(評判管理)
- enhance one’s reputation(評判を高める)
- reputation for quality/excellence(品質/卓越性の評判)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “reputare” (re- + putare) → “re” (もう一度) + “putare” (考える)
- 中英語 “reputacioun” を経て現代英語の “reputation” となりました。
ニュアンス:
- その人(企業・ブランドなど)が長い時間をかけて得た「世間からのイメージ」を含むため、大きく変化するには時間や大きな出来事が必要となるようなイメージがあります。
- カジュアルとフォーマルどちらでも頻繁に使われ、日常会話でも「He’s got a good reputation around here」のように気軽に使います。ビジネス文書などでも「Corporate reputation」「Brand reputation」のように見かけます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: 一般的には可算名詞として扱われることが多いです。(例: “He has a reputation for being honest.”) ただし文脈によっては不可算的に扱われることもあります。
- 構文: “reputation for + [動名詞/名詞]” の形がよく用いられます。
- 例: “She has a reputation for telling the truth.” / “The company has a reputation for innovation.”
イディオム/一般的な構文
- in good/bad repute: やや古風な言い回し。
- be in disrepute: 「評判を落としている」「不興を買っている」といった表現。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “He has a reputation for being really friendly to strangers.”
- 「彼は初対面の人にもとても親切だと評判だよ。」
- “I don’t want to ruin my reputation by spreading rumors.”
- 「噂をばらまいて、自分の評判を台無しにしたくないんだ。」
- “You should try that new café; it has a great reputation.”
- 「あの新しいカフェに行ってみなよ。すごく評判いいから。」
ビジネスシーンでの例文
- “Our company’s reputation depends on providing high-quality products.”
- 「当社の評判は、高品質な製品を提供することにかかっています。」
- “He was hired because of his strong reputation in the industry.”
- 「業界での高い評判があったので、彼は採用されました。」
- “We need to manage the brand’s reputation carefully on social media.”
- 「ソーシャルメディア上でブランドの評判を慎重に管理する必要があります。」
学術・フォーマルな文脈の例文
- “The professor’s reputation for rigorous research attracted many graduate students.”
- 「その教授は厳密な研究をすることで有名で、多くの大学院生を惹きつけた。」
- “An institution’s reputation often influences the perception of its academic programs.”
- 「大学などの機関の評判は、その学術プログラムの評価に大きく影響することが多い。」
- “Her extensive publications have fortified her international reputation as a leading scholar.”
- 「彼女の幅広い出版活動は、世界的に一流の学者としての評判をより固めた。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- status(地位、状況)
- 「地位」「社会的立場」などを指し、より社会的ポジションに焦点がある。
- 「地位」「社会的立場」などを指し、より社会的ポジションに焦点がある。
- prestige(名声、威信)
- 「名声」や「威厳」を比較的フォーマルに表現します。
- 「名声」や「威厳」を比較的フォーマルに表現します。
- standing(評判、地位)
- 組織や社会における「立場」を示すニュアンスが強いです。
- 組織や社会における「立場」を示すニュアンスが強いです。
- fame(名声)
- 有名・著名であること自体を指すため、必ずしもポジティブなイメージばかりではない。
- 有名・著名であること自体を指すため、必ずしもポジティブなイメージばかりではない。
- image(イメージ)
- 「印象」という視覚的なニュアンスも含むやや広い概念。
反意語 (Antonyms)
- disrepute(悪評)
- infamy(不名誉)
- notoriety(悪名)
- 必ずしも悪い意味で知られることだけでなく、強い個性や話題性でも使われる場合がある。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌrɛp.jʊˈteɪ.ʃən/ (アメリカ英語・イギリス英語とも概ね同様)
- アクセント: 第3音節 “-ta-” に強勢があります (re-pu-TA-tion)。
- 発音の違い: アメリカ英語・イギリス英語とも大きな違いはあまりありませんが、アメリカ英語では [r] の音がやや強めで、イギリス英語では [t] が柔らかくなる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: ×「repuration」や ×「repulatin」などの誤りに注意。
- 同音異義語との混同: 特に “reputation” に同音異義語はありませんが、 “repetitive” (繰り返しの多い) など音が似た単語と混ざらないようにしましょう。
- 資格試験での出題例: TOEICや英検などで「会社の評判」や「医者の評判」の話題で出てくることが多いです。空所補充や読解問題で “reputation” の文脈的意味を問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re- + putation」 → 「思われ(putare)を“再(re)び”確認された結果が評判」と覚えると、成り立ちをイメージしやすいです。
- イラストやイメージとして、「みんなが自分のことをどう思っているか、おしゃべりしている人々の吹き出しがいっぱい集まっている絵」を思い浮かべると、「reputation=人々の意見の集まり」というニュアンスを容易に思い出します。
- 語呂合わせとして “rep ゆ テイション” として、「自分のレペ(=ラップ?)を聞いて、世間の評判をゲットする」など、ちょっとした語呂を作ると覚えやすいかもしれません。
以上が名詞「reputation」の詳細解説です。人や企業の「評価・評判」を意味する重要な単語で、さまざまなシーンで使われるので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人・物の)評判,世評
意味(2)
名声