最終更新日:2024/06/12

(服役中の)囚人;(未決の)拘置人,刑事被告人 / =prisoner of war / 自由を奪われた人,動きがとれなくなった人(動物) / 補虜

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元となった辞書の項目

prisoner

名詞

(服役中の)囚人;(未決の)拘置人,刑事被告人 / =prisoner of war / 自由を奪われた人,動きがとれなくなった人(動物) / 補虜

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囚人は昨夜、刑務所から脱走した。

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解説

以下では、名詞 “prisoner” をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: prisoner

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

意味 (英): a person who is kept in prison as punishment for a crime they have committed, or while they are waiting for trial

意味 (和): 囚人、拘留されている人

「prisoner」は「監禁されている人」「拘束されている人」というニュアンスの名詞です。一般的には刑務所に入れられた人を指しますが、比喩的に「~のとりこになっている」と表すときにも使われます(例: a prisoner of fear / 恐れのとりこ)。


  • 主な活用形:


    • 単数形: prisoner

    • 複数形: prisoners


  • 他品詞になった例:


    • 動詞: imprison(~を投獄する/拘留する)

    • 名詞: prison(刑務所)

    • 形容詞: imprisoned(投獄された)


CEFRレベル: B1(中級)

日常会話でも意味がわかりやすい単語ですが、具体的に「囚人・捕虜」という文脈で使われるため、基礎を一通り学んだ中級レベルの英語学習者が理解する目安と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: prison(刑務所)

  • 接尾辞: -er(〜する人/〜されている人を示す名詞を作る)

「prisoner」は「prison(刑務所)」に働き手や当事者を表す「-er」がついて、「刑務所に居る人」→「囚人」という意味になっています。

関連・派生語


  • prison (n.)「刑務所」

  • imprison (v.)「投獄する」

  • imprisonment (n.)「投獄、刑期」

コロケーション(頻出共起表現)10選


  1. be taken prisoner(捕虜になる / 捕まる)

  2. hold a prisoner(囚人を拘束する)

  3. release a prisoner(囚人を釈放する)

  4. prisoner of war(捕虜)

  5. political prisoner(政治犯)

  6. common prisoner(一般の囚人)

  7. prisoner exchange(捕虜交換)

  8. life prisoner(終身刑の囚人)

  9. prisoner transfer(囚人移送)

  10. become a prisoner(囚人になる / 拘束される)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「prisoner」はフランス語の「prisonnier」に由来し、さらにラテン語の「prensio(捕らえること)」から派生したとされます。

歴史的背景:


  • 古くから「戦争で捕らえられた捕虜」や「刑務所にいる人」を表す言葉として自然に使われてきました。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「prisoner」は物理的に拘束されている場合に使われます。比喩的には「感情や状況に囚われている人」という意味でも用いられますが、その場合は “a prisoner of one’s own mind” のように文脈を伴います。

  • 口語でも書き言葉でも使われますが、実際に囚人を示す場合はフォーマル寄りになりやすい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞として扱い、冠詞や複数形をとります。


    • a prisoner / the prisoner / prisoners


  2. 構文例:


    • “He was taken prisoner.”(彼は捕虜になった)


      • 受動態+補語表現として “taken prisoner” がよく使われます。


    • “They treated the prisoners humanely.”(彼らは囚人を人道的に扱った)


  3. 口語/フォーマル度:


    • 日常会話で “He’s a prisoner in that place.” のようにカジュアルに使われることもありますが、法律や公的な話題ではよりフォーマルに用いられます。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに3例ずつ紹介します。

(A) 日常会話


  1. “I feel like a prisoner in my own home when it’s raining all day.”


    • 「一日中雨降りで、まるで自分の家に閉じ込められているような気分だよ。」


  2. “He joked that he’s a prisoner to his daily routine.”


    • 「彼は自分の日課に囚われているって冗談を言っていた。」


  3. “She said she won’t become a prisoner of her past mistakes.”


    • 「彼女は過去の失敗に囚われるつもりはないと言っていた。」


(B) ビジネス


  1. “That negotiation felt like a prisoner exchange; we both had to make concessions.”


    • 「あの交渉はまるで囚人交換(お互いに人質を解放する取引)みたいだったよ。お互い譲歩しなきゃいけなかった。」


  2. “We have to ensure the new policy doesn't make employees feel like prisoners of strict rules.”


    • 「新しいポリシーが、従業員を厳しいルールの囚人にしないように気をつけなくてはなりません。」


  3. “The partner company treated us like prisoners during the discussions, offering no flexibility.”


    • 「パートナー企業は協議の間、まるで私たちを囚人のように扱い、一切融通をきかせなかった。」


(C) 学術的な文脈


  1. “The study examines the psychological impact of long-term solitary confinement on prisoners.”


    • 「その研究は、長期の独房監禁が囚人に与える心理的影響を調査している。」


  2. “According to the report, many political prisoners were detained without trial.”


    • 「報告によると、多くの政治犯が裁判なしで拘留されていた。」


  3. “Historical records show that prisoners of war faced harsh conditions in medieval times.”


    • 「史料によると、中世の捕虜は過酷な状況に置かれていた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. inmate(受刑者)


    • 刑務所にいる個人を特に強調。アメリカでは刑務所の受刑者を指す際によく使われます。


  2. captive(捕虜)


    • 戦争や犯罪状況で拘束された人/動物にも使えます。


  3. detainee(被拘留者)


    • 四角い表現。とくに警察や移民局などの「拘留所」にいる人を指す。


反意語 (Antonyms)


  1. free person(自由な人)


    • 物理的に拘束されていない人の意味。


  2. jailer / guard(看守)


    • 囚人を監視する側の人を指す。



  • 使い分けの例:


    • “He is an inmate” → 刑務所にいる「受刑者」であることを強調。

    • “He is a detainee” → 条件付きや一時的に拘留されている人の意味合いが強い。

    • “He is a father, not a prisoner” → 自由に外へ出られる立場かどうかを強調。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈprɪzənər/ (プ【リ】ズ(ə)ナー)

    • イギリス英語: /ˈprɪzənə/ (プ【リ】ズ(ə)ナ)


  • アクセント(強勢)の位置: 第1音節「pri」に強勢があります。

  • よくある発音の間違い:


    • r の音を弱めすぎて「priz-uh-nuh」になってしまう

    • アクセントを後ろにずらして “pri-ZON-er” と発音してしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “prisOner” と “prisNer” を混同しやすいので注意しましょう。

  • 同音異義語: 似た発音の単語として “prison” があり、語尾の “er” の有無で意味が大きく変わるので注意。

  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • 英検2級やTOEICなどで、ニュース記事や法的文脈などのリーディングセクションで見かける可能性がある単語です。

    • 受験者は「囚人」「拘留されている人」という文脈で把握できるようにしておくと良いでしょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源でイメージ: “prison(刑務所)+ -er(人)” で「刑務所にいる人」と考えると覚えやすい。

  • 音のリズムで記憶: “pri” (プリ) → “zon” (ゾン) → “er” (ナー) とリズムよく押さえる。

  • 関連ストーリー: 「刑務所(prison)には囚人(prisoner)がいる」という意識づけをすると、すぐに思い出せます。


以上が名詞“prisoner”の詳細解説です。日常表現からフォーマルな文脈まで幅広く使われ、歴史的背景もしっかりある単語なので、例文とともにしっかり覚えておくと役立ちます。

意味のイメージ
prisoner
意味(1)

=prisoner of war

意味(2)

自由を奪われた人,動きがとれなくなった人(動物)

意味(3)

補虜

意味(4)

(服役中の)囚人;(未決の)拘置人,刑事被告人

語彙を覚えるための辞書問題

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