最終更新日:2025/01/11

…‘を'開く,開ける;…‘の'ふた(おおい)をとる / …‘を'切り開いて作る,開拓する;…‘を'全開通させる《+名+up,+名+up》 / …‘を'広げる《+up+(out)+名,+名+up(out)》 / …‘を'始める / …‘を'開業する,開店する,開場する / (人に)〈心など〉‘を'打ち明ける,〈秘密など〉‘を'漏らす《+名+to+名》 / (新思想などに)〈心・目〉‘を'開く《+名+to+名》 / 〈戸などが〉開く,あく / 〈花・つぼみが〉開く《+out》 / 〈学校などが〉始まる;〈店などが〉開く / 〈道路などが〉開通する

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元となった辞書の項目

open

動詞

…‘を'開く,開ける;…‘の'ふた(おおい)をとる / …‘を'切り開いて作る,開拓する;…‘を'全開通させる《+名+up,+名+up》 / …‘を'広げる《+up+(out)+名,+名+up(out)》 / …‘を'始める / …‘を'開業する,開店する,開場する / (人に)〈心など〉‘を'打ち明ける,〈秘密など〉‘を'漏らす《+名+to+名》 / (新思想などに)〈心・目〉‘を'開く《+名+to+名》 / 〈戸などが〉開く,あく / 〈花・つぼみが〉開く《+out》 / 〈学校などが〉始まる;〈店などが〉開く / 〈道路などが〉開通する

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私はドアを開けます。

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解説

以下では、英単語 “open” の動詞としての用法を中心に、さまざまな観点から詳しく解説します。マークダウン形式でまとめましたので、学習の参考にしてみてください。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 【英語】“open”

  • 【日本語】「開ける」「開く」

「open」は、閉じているものを開けたり、利用できる状態にしたりするときに使われる動詞です。日常会話では「ドアを開ける」「窓を開ける」のように物理的に何かを開ける場合に、比喩的には「心を開く」「イベントを始める(開会する)」のように精神的・抽象的な意味でも使われます。とても頻繁に用いられますので、最初の段階からぜひ覚えておきたい動詞です。

品詞


  • 主な品詞: 動詞 (to open)

  • 他の品詞例:


    • 形容詞 “open” (開いている、外部に開かれた状態の)

    • 名詞 “opener” (缶切り・栓抜きなど、何かを開ける道具/スポーツイベントなどの開始シーンを指すことも)


活用形


  • 原形: open

  • 三人称単数現在: opens

  • 現在進行形: opening

  • 過去形: opened

  • 過去分詞: opened

CEFRレベルの目安


  • A2(初級)

    「open」は日常的によく使う基本動詞です。日常生活のなかで「ドアを開ける」など簡単な指示をするときに覚えておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “open” ははっきりした接頭語・接尾語を含む構造にはなっていません。語根(語幹)は “open” そのものと考えられます。

関連する派生語・類縁語


  • “opener” (名詞) …「何かを開ける道具・もの」

  • “opening” (名詞) …「開ける行為・開口部・開始」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. open a door(ドアを開ける)

  2. open a window(窓を開ける)

  3. open an account(口座を開設する)

  4. open a file(ファイルを開く)

  5. open gifts(プレゼントを開ける)

  6. open negotiations(交渉を開始する)

  7. open your heart/mind(心を開く)

  8. open up to someone(人に打ち解ける/心を許す)

  9. open possibilities(可能性を開く)

  10. open an investigation(捜査を開始する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “openian” に由来し、「開いた状態になる」「開ける」が原義です。時代が下るにつれ、物理的な意味から精神的・抽象的な「オープンにする/開放する」という派生的な意味にも拡張されました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 物理的に何かを開ける場合から、抽象的に「始める」「可能性を広げる」「心を開く」など幅広く使えます。フォーマル/カジュアルどちらにも対応しやすい表現で、ビジネスシーンでもよく目にします。


  • 「open up」などの句動詞は、打ち解ける気持ちを表す口語的なイメージがありますが、単体の動詞 “open” はより広範囲で一般的です。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞 (transitive) として使う場合


    • 例: “I opened the door.”(私はドアを開けた)


      • 目的語が必要です。



  2. 自動詞 (intransitive) として使う場合


    • 例: “The door opened by itself.”(ドアがひとりでに開いた)


      • 目的語をとらず、主語が開いた(動きの主体)として使います。



イディオム・構文例


  • “Open the door to something”


    • (比喩的に) ~への道を開く

    • 例: “This new project opened the door to many opportunities.”


  • “Open up”


    • (親しい間柄、感情を打ち明ける) 心を開く

    • 例: “She finally opened up about her past.”


  • 用法のフォーマル/カジュアルの切り分けはあまり大きくありませんが、ビジネス文書では “open a discussion,” “open the meeting” のような使い方をよくします。



5. 実例と例文

A. 日常会話 (カジュアル)


  1. “Could you open the window? It’s getting hot in here.”

    (窓を開けてもらえる?ここちょっと暑くなってきたから。)

  2. “I always forget to open my umbrella before stepping outside.”

    (外に出る前に傘を開くのをいつも忘れちゃう。)

  3. “Open the fridge and grab some milk, please.”

    (冷蔵庫を開けて牛乳取ってくれる?)

B. ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We’ll open the meeting at 10 a.m. sharp.”

    (午前10時ちょうどに会議を開始します。)

  2. “Let’s open a new line of communication with our overseas partners.”

    (海外のパートナーと新たな連絡ルートを開拓しましょう。)

  3. “The company decided to open a branch office in Singapore next year.”

    (来年、シンガポールに支店を開設することが決定しました。)

C. 学術・フォーマル (文章表現)


  1. “The study aims to open new avenues for cancer research.”

    (本研究は、がん研究に対して新しい道を開くことを目的としている。)

  2. “She opened her presentation with a thought-provoking question.”

    (彼女は挑発的な問いかけでプレゼンテーションを始めた。)

  3. “The conference will officially open on Monday with the keynote speech.”

    (その学会は月曜日の基調講演をもって正式に開幕する。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “unfold”(開く、広げる)


    • 物や状況を「広げる」というニュアンスが強い(例: unfold a letter)。


  2. “unlock”(鍵を開ける)


    • 鍵を使って開ける行為に特化。


  3. “start”(始める)


    • イベントや会議を始める意味で “open” と似るが、より広義に「開始する」という意味がある。


反意語 (Antonyms)


  • “close”(閉じる)

  • “shut”(閉める)

  • “seal”(密閉する・封をする)

  • “lock”(鍵をかける)

これらの反意語は、物理的や抽象的に「閉じる」ことを示す際に使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • アメリカ英語 (IPA): /ˈoʊ.pən/


    • 第一音節 “oʊ” (オウ) にアクセント


  • イギリス英語 (IPA): /ˈəʊ.pən/


    • 第一音節 “əʊ” (オウ) にアクセント


よくある間違い


  • アクセントを後ろに置いてしまう

  • /oʊ/(オウ)/əʊ/(オウ)の音を曖昧にしてしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミスで “opn” のように母音 (e) を落とす。

  2. “opened” (過去形/過去分詞) と区別せず、常に “open” を使ってしまう。

  3. 「open the light」など、日本語の「電気をつける」を直訳しないように注意。英語では “turn on the light” と表現します。

試験対策


  • TOEICや英検などのリスニングセクションで、「店が開いている・閉まっている」という会話が出る場合が多いので例文で確認しておきましょう。

  • ライティングでは “open” の自動詞・他動詞の使い分けに注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ドアが「パカッ」と開くイメージとセットで覚えると、動詞 “open” がぱっと連想しやすくなります。

  • “open” の “o” の形を「開いた口」に見立て、「口が開いている状態」→ “open” とイメージしてもよいでしょう。

  • 毎日の生活で「開ける」動作は頻繁にあるので、ドア・窓・引き出しなどを開けるたびに “open” と心の中で唱えて定着させるのもおすすめです。


以上が、動詞 “open” の詳細な解説です。実生活でよく使う基本単語ですので、日常会話やビジネス、さまざまな場面でぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
open
意味(1)

…‘を'切り開いて作る,開拓する;…‘を'全開通させる《++up,++up

意味(2)

…‘を'広げる《+up+(out)+名,++up(out)》

意味(3)

…‘を'始める

意味(4)

…‘を'開業する,開店する,開場する

意味(5)

(人に)〈心など〉‘を'打ち明ける,〈秘密など〉‘を'漏らす《++to+

意味(6)

(新思想などに)〈心・目〉‘を'開く《++to+

意味(7)

〈戸などが〉開く,あく

意味(8)

〈花・つぼみが〉開く《+out

意味(9)

〈学校などが〉始まる;〈店などが〉開く

意味(10)

〈道路などが〉開通する

意味(11)

(…に)向かって開いている,(…に)通じている《+outon(upon,to,onto)+

意味(12)

《副詞[句]を伴って》〈風景などが〉広がる,ひらける

意味(13)

本を開く;(…)ページを開く《+to(《英》at)+

意味(14)

(花が)咲いた

意味(15)

(店などが)開いている,開業している;(催し物が)公開の,だれでも入れる

意味(16)

《名詞の前にのみ用いて》ふたのしてない,屋根のない,おおいのない

意味(17)

広く開いた,さえぎるものがない

意味(18)

率直な,遠慮しない

意味(19)

さらされている,無防備の

意味(20)

(問題・議事などが)未解決の

意味(21)

凍結しない,雪や霜の降らない;温和な

意味(22)

(漁・猟が)解禁の

意味(23)

(音声が)開口音の;開音節の

意味(24)

…‘を'開く,開ける;…‘の'ふた(おおい)をとる

意味(25)

(窓・口などが)開いた,開いている;(包みなどが)広げられて

意味(26)

公然の

意味(27)

《補語にのみ用いて》(職・地位などが)空位の;(時間などが)あいている

語彙を覚えるための辞書問題

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