最終更新日:2024/06/11

しかしながら, それにもかかわらず / どんなに…でも / 《話》(いったい)どんなふうに / 【接】どのように...しても

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元となった辞書の項目

however

副詞

しかしながら, それにもかかわらず / どんなに…でも / 《話》(いったい)どんなふうに / 【接】どのように...しても

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: however

品詞: 副詞(時に接続詞的にも用いられます)

CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2: 日常会話はある程度流暢にでき、複雑な文章や議論にも対応が必要なレベルです。

意味(英語・日本語)


  • 英語: “however” means “in whatever way,” “to whatever extent,” or “nevertheless,” often used to show contrast or a shift in thought.

  • 日本語: 「どのようにしても」「どれほど〜でも」、または「しかしながら・それにもかかわらず」という意味で使われます。

「however」は、二つの文や話の流れを対比させるときによく用いられます。例えば「意見は尊重する。しかしながら、賛成はできない」といったニュアンスで使われる単語です。

活用形


  • 副詞なので、形自体は変わりません。

  • ただし、位置によって文脈が変わるため、文頭・文中・文末などでニュアンスに注意します。

他の品詞形


  • 接続副詞的に扱われることが多いですが、文中で「However you do it, …」のように「どのようにしても」という意味にもなります。(副詞の一種ではあるが従属節を導く用法)

2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • how: 「どのように、どうやって」を表す疑問副詞

  • -ever: 「いつでも」「どんな時でも」といった強意を持つ接尾語(whoever, whenever, whereverなどにも共通)

「how」と「ever」がくっついて、より強調的な意味を持つ表現へと変化したものです。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. however difficult it may seem → どれほど難しく思えても

  2. however hard you try → どんなに頑張っても

  3. however you look at it → どう見ても / どの観点から見ても

  4. however much you argue → どれだけ議論しても

  5. however long it takes → どれだけ時間がかかっても

  6. however strange it appears → どんなに奇妙に見えても

  7. small as it may be, however → 小さいとはいえ、しかしながら

  8. however, there is a catch → しかしながら、落とし穴がある

  9. however, on second thought → しかしながら、よく考えてみると

  10. however unlikely it seems → どんなにありそうになくても

3. 語源とニュアンス

語源


  • 「how(どのように)」+「ever(いつでも、どんなときでも)」が合わさり、14世紀頃から「いかなる方法/程度でも」という意味を表すようになりました。

  • その後、譲歩や対比を表す副詞として発展していきました。

ニュアンス


  • 「nevertheless(それにもかかわらず)」や「but(しかし)」よりもややフォーマル/丁寧な印象になることがあります。

  • 書き言葉では文頭に置いて「However, ~」とし、意味の転換をはっきり示すのが一般的。

  • 口語でも使いますが、あまりに頻用すると堅苦しい印象になる場合があります。

4. 文法的な特徴と構文


  1. 対比・逆接を強調する構文

    “S1. However, S2.” (S1とS2の対立やコントラストを示す)

    例: “I wanted to go to the party. However, I had to work late.”


  2. 「どのようにしても」の構文

    “However you do it, make sure it’s safe.” (どのようにしても〜)


    • この場合は「how」をベースにした副詞節を作る形で使われます。


  3. 文中挿入的な用法

    “He, however, decided to stay.” (しかしながら、彼は残ることに決めた)


    • 文中のコンマで区切ることで、「しかしながら」というニュアンスを補足的に付け加えます。


使用シーン(フォーマル/カジュアルなど)


  • フォーマル: レポートや学術論文などでは文頭に置いて「However,」と書き、明確に対比を示す。

  • カジュアル: 口語でも使えますが、くだけすぎる文章や会話では「but」や「though」がより自然な場合も多いです。

5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. “I really want to see that movie. However, I’m pretty tired tonight.”

    (あの映画は本当に見たいんだ。でも今夜はかなり疲れているんだよね。)


  2. “I planned a picnic today. However, it looks like it might rain.”

    (今日はピクニックを予定していたんだけど、どうやら雨が降りそうだ。)


  3. “This restaurant is usually great. However, today’s service was slow.”

    (普段このレストランはすごくいいんだけど、今日はサービスが遅かった。)


ビジネス(3例)


  1. “We appreciate your proposal. However, we need more time to review the details.”

    (ご提案をありがとうございます。しかしながら、詳細を検討するためにもう少し時間が必要です。)


  2. “Sales have increased this quarter. However, expenses have also risen.”

    (今期の売上は伸びましたが、経費も増えてしまいました。)


  3. “We reached a preliminary agreement. However, the final contract is not ready yet.”

    (仮契約に至りましたが、最終契約書はまだできていません。)


学術的な文脈(3例)


  1. “Previous studies suggest a correlation. However, further research is necessary to confirm causation.”

    (先行研究は相関を示唆しています。しかしながら、因果関係を確認するにはさらなる研究が必要です。)


  2. “The theory is widely accepted. However, recent findings challenge this view.”

    (その理論は広く受け入れられていますが、最近の発見はこの見方に疑問を投げかけています。)


  3. “Several methods have been proposed. However, none have proven conclusively effective.”

    (いくつかの方法が提案されていますが、いずれも決定的な効果は証明されていません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. nevertheless(それにもかかわらず)


    • 「しかしながら」「それでも」と訳す。howeverよりも少し硬めの印象を与える。

    • 例: “I failed once. Nevertheless, I tried again.”


  2. nonetheless(それにもかかわらず)


    • neverthelessとほぼ同じ意味・ニュアンス。

    • 例: “He was tired. Nonetheless, he kept working.”


  3. even so(それでもやはり)


    • 会話的で少しカジュアル。

    • 例: “I know it’s risky. Even so, I want to try.”


  4. still(それでもなお)


    • 「それでも」の意味で対比を示す場合がある。

    • 例: “I don’t like the plan. Still, I’ll support it.”


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、接続詞として考慮すると「also(さらに)」や「moreover(そのうえ)」のように話題を補足・肯定的に進める表現が対比的な使い方になります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /haʊˈev.ər/ (米音), /haʊˈev.ə/ (英音)

  • 強勢(アクセント)は “-ev-” の部分にきます(how-EV-er)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違いは末尾の /r/ の発音有無です(米音では “アー”、英音ではほとんど音にならないか弱い /ə/)。

  • よくある間違い: “ho-wever” のように分断して読まないように注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “how ever” と分けて書いてしまう、または “howerver” と余分な文字を入れてしまう。

  • 句読点の使い方: “However” を文頭に置くときは後ろにコンマ(,)を入れるのが一般的です。

  • 同音異義語はなく、混同する単語はあまりありませんが、 “whoever,” “whenever,” “wherever” など類似語との文法上の違いを正確に把握する必要があります。

  • TOEIC・英検などの試験対策: ビジネスメールや英作文などで「しかしながら」の表現を多用する問題がよく出ます。文頭・文中での使い方や句読点の位置などの問題に気をつけましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「how(どのように)」と「ever(いつでも)」が組み合わさったと覚えておくと、それが「どんな方法でも」「どれほど〜でも」という意味合いに繋がり、「しかしながら」という使い方にも発展することをイメージしやすいです。

  • 例文を音読して、文頭に置いたときのリズムやコンマの位置を体で覚えると効果的です。

  • 「しかしながら」と訳すときは一呼吸置いて、文の転換点になるイメージで発話すると自然に感じられます。


以上が、副詞「however」の詳細な解説です。学習や実践的なコミュニケーションにぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
however
意味(1)

《話》[いったい]どんなふうに

意味(2)

《譲歩の副詞節を導いて》どんなに…でも,いかに…であろうとも

意味(3)

しかしながら,それにもかかわらず

語彙を覚えるための辞書問題

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