father

1. 基本情報と概要

英単語: father

品詞: 名詞 (場合によっては動詞としても使われる)

意味（英語）

• Father: a male parent or a male figure who has a child or children.

意味（日本語）

• 「父親」を指す単語です。実の父親だけでなく、養父や父親的存在も指すときに使われます。とても基本的な家族関係の単語で、日常的に子供が「お父さん」と呼びかけるときにもよく使われます。

活用形と他の品詞

• 名詞形: father (単数), fathers (複数)


• 動詞形: father – fathered – fathering（「〜の父となる」、「～を作り出す」という意味でも使われることがある）


• 形容詞形: fatherly（「父親のような」という形容詞）


• 名詞形の派生語: fatherhood（「父親であること」）

CEFRレベル目安

• A1（超初心者）: 家族を表す基本語彙として、最初に学ぶ単語のひとつです。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語源的には大きな接頭語や接尾語を伴う形ではなく、古英語の “fæder” に由来すると言われています。現代英語の “father” はそれをほぼそのまま受け継いでいます。

派生語・類縁語

• fatherhood（父親であること）
  


• fatherly（父親のような、父の愛情を示す）
  


• forefather（祖先、先祖）
  

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

1. biological father（実父）
   


2. father figure（父親的存在）
   


3. father-child relationship（父子関係／親子関係）
   


4. father-daughter bond（父と娘の絆）
   


5. father of the bride（新婦の父）
   


6. father-and-son talk（父子の会話）
   


7. father’s role（父親の役割）
   


8. father’s consent（父親の承諾）
   


9. become a father（父親になる）
   


10. fatherhood responsibilities（父親としての責任）

3. 語源とニュアンス

語源

• 古英語の fæder、さらにラテン語の “pater” と同源とされています。インド・ヨーロッパ祖語の “pətér” にさかのぼり、他の多くのヨーロッパ言語（例えばドイツ語 Vater、フランス語 père など）とも関連があります。

ニュアンスと使用時の注意点

• “father” はフォーマル・カジュアルのどちらでも使える汎用的な言葉です。ただし、カジュアルな場面では “dad” や “pa” などの方が親しみをこめて用いられることが多いです。
  


• 宗教的な文脈では “Father” が神を指す可能性もあるため、文脈をよく判断する必要があります。

4. 文法的な特徴と構文

名詞として

• 可算名詞 (a father / fathers)。
  


• 「〜の父親」を表す場合、所有格を用いて「my father, his father」という形が多用されます。

動詞として

• 他動詞: 「〜の父となる」、「〜を作り出す（創始する）」という意味で使われます。例: “He fathered three children.”
  


• ただし、日常会話で動詞として使われるのはまれで、比較的フォーマルあるいは文筆的／学術的です。

イディオムや一般的な構文

• “Like father, like son.”（蛙の子は蛙）
  


• “Father Christmas” はイギリス英語でサンタクロースを指す表現。

5. 実例と例文

A. 日常会話（カジュアル）

1. “Where’s your father right now?”
   
   「今、お父さんはどこにいるの？」
   


2. “My father loves cooking on weekends.”
   
   「うちの父は週末に料理をするのが大好きなんだ。」
   


3. “I’m going to visit my father this weekend.”
   
   「今週末は父に会いに行く予定です。」

B. ビジネスシーン（ややフォーマル）

1. “My father founded this company about 30 years ago.”
   
   「私の父は約30年前にこの会社を設立しました。」
   


2. “He mentioned that his father was a prominent figure in the industry.”
   
   「彼は父親がその業界で著名な人物だったと言っていました。」
   


3. “I’ve learned a great deal about leadership from my father.”
   
   「私はリーダーシップについて多くを父から学びました。」

C. 学術的・フォーマル

1. “The concept of a father figure in psychology often includes any male who provides guidance or care.”
   
   「心理学における『父親的存在』の概念は、サポートや世話を提供するあらゆる男性を含むことがあります。」
   


2. “Her research explores the role of the father in early childhood development.”
   
   「彼女の研究は幼児期の発達における父親の役割を調査しています。」
   


3. “Historical texts frequently highlight the influence of founding fathers in shaping modern societies.”
   
   「歴史文献は、現代社会を形成する上で建国の父たちが果たした影響力をしばしば強調しています。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. dad（カジュアルに「お父さん」）
   


2. papa（小さい子が使う、やや幼児的）
   


3. old man（スラング的に「親父」）
   


4. parent（父に限らず「親」）
   

これらはすべて「父親」を示しますが、フォーマル度合いやニュアンスが異なります。

• “dad” は日常的で親しみがこもった感じ。
  


• “papa” は幼児が使うか、やや温かみのある呼び方。
  


• “old man” はくだけた、あるいは口語スラング、時には失礼に聞こえる場合もあります。
  

反意語 (Antonym)

• mother（母親）
  


• 文脈次第では “child” が対になる関係になることもありますが、直接的な反意語は “mother” が最も一般的です。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˈfɑːðər/ (アメリカ英語), /ˈfɑːðə/ (イギリス英語)
  


• アメリカ英語では語尾の “r” をはっきり発音し、イギリス英語では語尾の “r” は弱めです。
  


• “th” は日本人学習者には「サ行」「タ行」と混同しやすいので要注意。「舌を前歯の間に軽く挟むように出して、摩擦音を出す」感覚で発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: 「farther」(「より遠い」の比較級) と混同されることがあるので注意。
  


• 同音異義語: 意味的に紛らわしくはないですが、発音が似ている “further” などとはスペルが異なるのでケアレスミスに気をつけましょう。
  


• 試験対策: TOEIC・英検などでは、基本的な家族関係を問う問題にも出てくるため、確実に覚えておきましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「F + a + TH + er」と、「TH」の部分で舌を噛むように発音すると覚えやすいでしょう。
  


• 「father」はとても身近な家族を表す単語のため、実際の家族写真や家系図と一緒に覚えると記憶に定着しやすくなります。
  


• 語源的背景を知っておくと、「ラテン語の ‘pater’ と同じルーツなんだ」と意識して、フランス語 père やスペイン語 padre などとの関連をイメージしやすくなり、語学全般の学習にも役立ちます。

これらのポイントを押さえると、日常会話からビジネス、学術まで幅広く「father」を活用できるようになります。日常生活の中で自身の「father」や家族について話すことで、自然にニュアンスや用法を身につけていきましょう。